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むづかしい本を読むと眠くなる・23

ほんのみちに結集した 読書に相反する千匹もの山猫のようなものたちは 待ち伏せの歌を大合唱します。 『待てよ 息が乱れたら 鳥 飛び 伝えてら 赤い夕日に 立ち染まれば 秘めた心が はじけだす 苦い夢よ 永い夢よ 消えたとたん 淡い夢よ 誰か来てよ 誰か来てよ 涙こらえて 祖国は燃えて 体もゆれる やがておとずれる 獲物にむかい それならそれでいいだろう 明日もあすであすだから ああ風流 結局 ああ風流 ああ風流』 なんとも知性のない歌でした。 歌詞の寂しい部分では士気は下がります...

イタンデルセン童話 | 2015.01.05 Mon 10:27

むづかしい本を読むと眠くなる・22

さてしかしその日の夜の、ほんのみちには、 いつものような穏やかさはありませんでした。 読書に相反する勢力が結集しつつあります。 最も司書になられては困る人物を 亡きものにするためです。 「リンリってえのが来るはずだ」 リーダーらしきエジギリってえのが叫びますと、 「リンリか」「リンリか」「リンリか」 たちまちリンリかの歌が合唱されます。 読書に相反する勢力ですから、 全く知性を欠いた集まりである事は 言うまでもありません。 なんのかんのと歌や踊りに明け暮れ、 一冊も本を読んだ事が...

イタンデルセン童話 | 2015.01.04 Sun 22:47

むづかしい本を読むと眠くなる・21

「蓼(たで)食う虫も好き好きか」 一人になってリンリさんは微笑みます。 「人の恋路を邪魔しないで済んだわ! 私の方だってまあまあな結果じゃないの!」 リンリさんは笑います。 笑うことは良いことです。 そうしましたら素敵な考えが浮かびました。 今晩『Difficult Book』を読んでみよう。 むづかしそうな本でしたが リンリさんはものすごい読書力を持っていますし、 もう失うものはありません。 返せとも言われない、このどうでも良さそうな 鳥のような木片もちょうど二つあります! (自宅に帰れ...

イタンデルセン童話 | 2015.01.04 Sun 22:45

むづかしい本を読むと眠くなる・20

次の日にリンリさんはリョクコ司書補に 改まって呼び出されました。 (今日はライバル顔をしてあげたものかしら?) 「ミヨイから聞きました」 リョクコ司書補はリンリさんを見つめます。 そして悔しそうに、 「ミヨイは喋るんですね。 私には今まで喋らなかったんです」 今日もはっきりとものを言うリョクコ司書補です。 「ミヨイはどんな顔をしてた?」 「それを私にきいても意味ないですよ。 ミヨイの顔は鏡みたいなものです。 鏡面に映るのは自分の心なんです。 私が見るミヨイの顔はいつも一つです」 ...

イタンデルセン童話 | 2015.01.04 Sun 11:18

むづかしい本を読むと眠くなる・19

落ち着かないままにほんのみちを‥‥ 1、もらってしまった指輪。 2、ミヨイに省かれた物事。 3、台無しになった試練。 4、いつも余る木片。 5、また今日ももらった鳥のモモ。 6、明日から見られるはずだったこびと。 7、もう見られなくなったミヨイ。 どれ一つ整理ができないのでした。 七つの取っ手は開きませんし、 引き出して仕舞えもしません。 明日から少しずつこれらを想うしかありません‥‥ 蟻の穴を探すように? 「リンリ君!」 おじいさん司書はまだ大声でした。 調子は少し複...

イタンデルセン童話 | 2015.01.04 Sun 11:16

むづかしい本を読むと眠くなる・18

「結局受け取ったじゃないか」 ミヨイは枝のしなりを気にしています。 もしも落ちたら、 かんかんのリンリさんの目前ですから。 「公園ではいつも‥‥」 弁解のようにミヨイが言います。 「重要な描写が省かれていた。 これはオレの仕業ではないぞ。 交わされていた言葉。お前達の表情」 リンリさんはぐっと詰まります。 「いつかはこうなった。 望み通りちゃんと全てが台無しになる。 それ以外では台無しに出来ないんだよ」 慰めるようになっています。 リンリさんは怒っていたのですが、 ふとこれが...

イタンデルセン童話 | 2015.01.03 Sat 23:15

むづかしい本を読むと眠くなる・17

「ミヨイ!」 「ほんのみち」の入り口でリンリさんは ミヨイを呼びます。 リンリさんはかんかんです。 ミヨイはまだ七つの取っ手顔でした。 木の上にいます。ポーズといい、 どうやらチェシャ猫を気取っているようでした。 「これは何!?」箱を高く上げ、見せます。 「指輪だ。オレの苦手な銀の‥‥」 ミヨイはかすれた笑い声を出します。 「そこに宝石が乗っている」 ミヨイはかすれた笑い声を出します。 「お前達の逢瀬を数回省いてやった。 省く事が『Easy Note』、ミヨイの力だよ」 テーマ...

イタンデルセン童話 | 2015.01.03 Sat 23:14

むづかしい本を読むと眠くなる・16

ミヨイの手拍子で、 時間が戻った、というような事ではなかったようです。 蟻の穴がまたちゃんと開通して 目の前のミヨイが消えただけのようでした。 リンリさんはがっかりしながら、 しかしわずか、変化の期待をしながら 公園に向かいました。 公園には背広の男がいました。 例の犬を連れて来ていません! これが、これだけが、 犬が起きた、という事の結果でしょうか。 たしかに男の靴にはとても新しい噛み跡がありました。 とにかく何か異変があったとは思えます。 男はどこかそわそわしていました。 あの...

イタンデルセン童話 | 2015.01.03 Sat 10:09

むづかしい本を読むと眠くなる・15

「何を浮かれている?」 「ほんのみち」の終わりで ミヨイに出くわしたのは幸いでした。 これで何か事件が起こるかも知れません。 ミヨイの今日の顔は七つの取っ手でした。 体は黒服の男、たくさんの銀の指輪等は昨日と同じです。 「お前にはもうオレが見える。 明日にはこびとも見える。 リョクコはこびとが見えなくなり、 明日にはオレさえ見えなくなるだろう」 そう言いながらミヨイは 地面の蟻の穴を見つけては塞いでいます。 「オレはお前が司書になるんでもいいと言ったろ?」 指輪だらけの手...

イタンデルセン童話 | 2015.01.03 Sat 10:08

むづかしい本を読むと眠くなる・14

「なんだったらその木片、 途中で失くしてもかまわんからな?」 後ろからのおじいさん司書の声は、 そこまで、簡単への念を押すので、 この最終試練を失敗するのは とても大変だと思うリンリさんでした。 しかし、リョクコ司書補のため、 これはどうしても失敗しなければなりません。 「ほんのみち」を逆に歩いて行きます。 まずこの、おつかいのような試練は それでもなんとか鳥のような木片を失くす、 という方針は、作戦としてむづかしい事でした。 なぜなら今日はリンリさんは 鳥のような木片ならもう一つ、 ...

イタンデルセン童話 | 2015.01.02 Fri 22:57

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