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多くの普通の図書館は建物を建てたあとに、 木々を植えて人工の森を作り添えます。 やなぎの森、はやしの森図書館はそのようにされていましたが、 こびとの森図書館は最初からうっそうとした 自然の木々の中に建てられました。 ぽかりぽかりと偶然に吹き抜けた空間のいくつかを、 つなぐように、極めて利用して、 木々を尊重して建物を建てたものです。 やがて木々の方も誠意を受け入れて、 建物の味わいを活かすように美しく変形し、 どちらが先にあったかわからない程の、 調和と調和の意志を見せていました。 その...
イタンデルセン童話 | 2015.01.01 Thu 01:17
「犬はお好きなんですか?」 会話が途切れていたもので、 話題もなく、ついリンリさんは よりによってそう背広の男に尋ねてしまいました。 「犬?犬はもちろん、好きですね」 男は答えました。 「なあ?犬」 犬と呼ばれた犬は、グルルとのどを鳴らし、 よだれをポタポタと垂らすのでした。 「ハハハ、犬も私を好きで、 さらに犬はどうやらお腹を空かしているようだ」 男は書類鞄から良く焼いてある大きな鳥のモモを取り出しました。 それが鞄から出てくるのは少し不思議な感じでしたが、 リンリさんは今...
イタンデルセン童話 | 2015.01.01 Thu 01:13
今日のリンリさんは、 いつもは行かない公園のベンチに腰を下ろしていました。 そしていつもはメガネをかけているのですが、 いろいろ考え、今日もやはりメガネをかけていることに決めました。 そこに、 全くなついていない犬を散歩させている背広の男がやって来ました。 そもそも男には犬と接する経験がないのかも知れません。 犬はあらぬ方向に向かって吠え立てたりするのですが、 男はとにかく目的の場所に行きたいのか、 無理やりに引っ張るものですから、 犬は迷惑がってなお鳴くのでした。 一言で言えば悪戦苦闘...
イタンデルセン童話 | 2015.01.01 Thu 01:09
ミスリンリは、とても長いこと 図書館の司書補をしていました。 もうそろそろ司書にしてもいいだろうと 市が決めたのですが、 けれどそのためには、 一連の試練を受けてもらわねば困ると、 昨日に通達が届いたのでした。 そもそも司書になりたくもないリンリさんでした。 リンリさんはただ本に囲まれていれば幸せだったのです。 この通達には少しの反感もありましたが、 試練が「こびとの森図書館」で行われるとわかりますと 考えが変わりました。 もともと、とても勤めたいと思っていた所だったのです。 この...
イタンデルセン童話 | 2014.12.31 Wed 18:35
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