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JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 不世出の天才哲学者ヴィトゲンシュタインが、生前に出版した本はわずかに二冊、『論理哲学論考』(1922年)とこの『小学生のための正書法辞典』(1926年)のみであった。本書は、その初の邦訳であり、訳者の一人である丘沢静也による解説、ヴィトゲンシュタインによる序文、本文からなっている。 正書法辞典そのものは、日本語の訳語こそ付されているものの、特に説明もない単語リストにすぎないし、読書の対象になるようなものではない。それを補う...
つぶやきコミューン | 2018.12.17 Mon 01:51
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 落合陽一『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる人と育てる人のための教科書』(小学館)は、学ぶ側と学ばせる側双方の立場に立った学び方の教科書だ。 この本は、三つの章からなっている。 第1章 Q&A 幼児教育から生涯教育まで「なぜ学ばなければならないのか」は、今後大きく変化する社会で求められる能力と、何をどのように学ぶ、あるいは学ばせたらよいかを13のQ&Aのかたちでまとめたものだ。 ...
つぶやきコミューン | 2018.12.09 Sun 23:45
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 かつて自由な言論空間、誰でもが自由に発信し、つながることができるコミュニケーションのユートピアと思われたインターネットやSNSは、ここ数年のうちに炎上やヘイトスピーチ、フェイクニュースが跋扈し、個人情報の流出や、国家を超えた選挙工作が日常化するようなディストピアの様相を呈し始めている。さらに新聞など紙メディア産業の衰退は、長期的で信頼のできる調査報道を可能にする土壌が失われつつあることを暗示している。世界レベルでの、このよう...
つぶやきコミューン | 2018.11.26 Mon 02:54
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 伊坂幸太郎の最新小説『フーガはユーガ』が、仙台を舞台とする、双子を主人公とした物語だ。 物語の語り手となるのは、常盤優我。彼は仙台のファミレスで、双子の兄弟である常盤風我について語る。いなくなった母親、そして父親からは虐待を受けたこと。さらには、風雅と自分が共有する特殊な能力「アレ」について。 冒頭の設定を見ると、三部けいの『夢で見たあの子のために』にとてもよく似ている。 では、二人はテ...
つぶやきコミューン | 2018.11.21 Wed 23:34
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 初めて紅茶染めというのをしてみたのですが、 浸けすぎてだいぶ茶色くなってしまいました。 こんばんは。 地図をアンティーク調にしてみたかったんですがねえ。 10分ぐらいで良かったようです。 まあもったいないのでこのまま使います。 さて前回の記事でkgの定義変更とモルのことを書きましたが、 今回は時計のお話、の本を読みました。 時計の科学 人と時間の5,000年の歴史 織田一朗 講談社ブルーバックス ...
六角形の日記帳 | 2018.11.19 Mon 21:33
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 日本の過去の写真は、通常モノクロやセピア色の写真が醸し出すレトロな懐古趣味をともなうのが常だ。そうした写真に慣れきってしまうと、その昔にも今と同じように空も海も青く、山は緑で、桜はピンク色など鮮やかな原色の世界であったことをつい忘れてしまう。 また運よく外国人の旅行者が、カラーフイルムを使って写真を撮ったとしても、それは東京や横浜、大阪、京都などの大都市とたまたま訪れたいくつかの地方都市に限られる。そして、あいま...
つぶやきコミューン | 2018.11.15 Thu 13:37
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 『ニッポン 2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』(角川書店)は、科学者にしてメディアアーティストの落合陽一と、東京都副知事、都知事の経歴も持つ作家猪瀬直樹の対談である。最近の対談書のトレンドにならい、細かい会話のやりとりよりも、それぞれの発言の主張や論理性を重視し、リーダブルなテキストとして再構成されたものになっている。 タイトルの『ニッポン 2021-2050』は、賛成であれ、反対であれ、オリンピックにま...
つぶやきコミューン | 2018.11.13 Tue 14:04
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 『沈黙のパレード』は、科学者湯川学が探偵役をつとめるガリレオシリーズ6年ぶりの新作である。ガリレオシリーズは、これまで『探偵ガリレオ』(1998)『予知夢』(2000)『容疑者Xの献身』(2005)『ガリレオの苦悩』(2008)『聖女の救済』(2008)『真夏の方程式』(2011)『虚構の道化師 ガリレオ7』(2012)『禁断の魔術 ガリレオ8』(2012)と単行本が出版されており、この『沈黙のパレード』が第9冊目にあたる。 町のアイドルで歌手志望の並木佐織が...
つぶやきコミューン | 2018.11.11 Sun 19:28
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 いきてま。(定型) 今年も残すところあと2ヶ月となりました。 そろそろ年末年始の予定を考えねばなりません。 今週寒かったので年末気分が加速しますが 来週はまた暑さ戻るみたいです。 勘弁して欲しいです。 さてなんやかんやお久しぶりですねー これはペンです 円城塔 新潮文庫 円城塔。 最近「文字禍」という本を出して ルビ芸が編集校正泣かせだと話題になりました。 これは表題の「これはペンです...
六角形の日記帳 | 2018.11.03 Sat 00:10
JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略 AI(人工頭脳)を登場させた近未来SFでは、シンギュラリティを超えたAIが暴走し、人間と対立し、その生存を脅かす存在となるというディストピアが描かれるのが常である。 しかし、真に人間を脅かすのは、AIそのものの進化ではなく、AIを操る人間の存在である。 AIが悪意あるものであるとすれば、それはすでに学習の段階で人間の悪意がプログラムされているからである。 そのような新しい時代の感覚によってつくられたコミックが...
つぶやきコミューン | 2018.10.30 Tue 20:34
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