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whitepaperlab実験の35番目の白紙は木簡である 平安時代、部屋を仕切る衝立に張る絹織物の代用として、中国から輸入した紋様や図案が雲母で擦り込まれた厚手の唐紙を使用していたが、製紙技術の向上によって、厚手の紙の製紙が可能となり、唐紙が国産化された。 詠草料紙の雁皮紙(後に鳥の子紙にも)に、花文(唐紙の紋様や図案)を胡粉に膠を混ぜた物を塗って目止めをした後、雲母の粉を唐草や亀甲などの紋様の版木で刷り込んだこれらの唐紙は、本家と区別するために「からかみ」「から紙」と言わ...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:44
whitepaperlab実験の34番目の白紙はカルシウムを含む 抄紙用粘剤を適量使用して漉きあげると、漉きあがった湿紙をその直前に漉いた湿紙に直接順次積み重ねていくことが、簡単に出来るようになる。積み重なった湿紙の集まりを「紙床」といい、紙床はしっかりと圧力を掛けて湿紙をまとめて脱水することが容易になり、それ以前の紙と比較し締まった紙となり、まとめて脱水した後も一枚一枚に剥がせるという特性があり生産性も向上した。なお床積み技術がいつごろどこで開始されたのか明確ではない。 そ...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:42
whitepaperlab実験の33番目の白紙は世界で重宝されている 近世に使用技術が確立し現代に伝わる流し漉きの抄紙用粘剤として一番有名な粘剤に、中国原産の植物で強い粘性を持つ黄蜀葵(和名:トロロアオイ)の根がある。これは日本、中国等の東アジアの国々や地域で使用されており、世界の流し漉きの産地や紙造形作家にとって欠くべからざる粘剤ではある。しかし、黄蜀葵には夏季高温による著しい粘度低下が起こる性質があるため、南国台湾では馬拉巴栗(根の粘液)という30℃〜35℃の高温域でも黄蜀葵よ...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:41
whitepaperlab実験の32番目の白紙はよく粘着する 日本の流し漉き技術を歴史的にみると、原料に独特の粘性物質を持つ日本雁皮原料の配合により紙料液に粘りが出て、ちょうど薄い抄紙用粘剤を使用して紙漉を行ったように溜抄きでの濾水性が向上することに始まったとされる。抄紙用粘剤などを使用しない溜抄き法でも良い紙層を作る為に細かい揺すりを行っている(伝統的なスペインの溜抄き法では約2秒間に3回程度の細かい揺すり)ことから、粘状物質を使った溜抄きの場合さらに簀を大きく揺することが可...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:39
whitepaperlab実験の31番目の白紙は加工されている まず中国・朝鮮の流し漉きは、紙料を汲み込む動作と紙料を捨て戻す動作を漉き簀を振り子のように揺らす一連の動作で行い、所定の紙厚が得られるまで漉き簀を往復させて抄紙する。中国・朝鮮の流し漉きは比較的薄い抄紙用粘剤でも漉くことが可能である。 日本の流し漉き 次に日本の流し漉きについて述べると、中国・朝鮮の流し漉きに類似する部分と日本独特な漉き方の部分で構成されているのが特徴である。紙の表面と裏面の紙層を作る時には、中国...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:37
whitepaperlab実験の30番目の白紙は加工されている 『正倉院文書』には、彩色紙として植物で染色した五色紙・彩色紙・浅黄紙など10数種類が、加工紙として金銀をあしらった金薄紫紙・金薄敷緑紙・銀薄敷紅紙など10数種類が、加工法の違いとして打紙・継紙(端継紙)が、形と性質の違いとして長紙・短紙・半紙・上紙・中紙が、用途の違いとして料紙・写紙・表紙・障子料紙(間仕切り用)の名が見え、日本での製造を確立出来たことが窺える。 奈良時代の紙文化 この時代の紙を利用した文化としては...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:34
whitepaperlab実験の29番目の白紙は全く濁りがない 麻紙は、最も古くから漉かれた紙である。原料は大麻(Hemp)や苧麻(Ramie)の繊維で、麻布のボロや古漁網などからパルプを作った。麻は繊維が強靱で、多くは麻布を細かく刻み、煮熟するか織布を臼で擦り潰してから漉いた。 漉き上がった麻紙を平滑にするため、槌で打ったり(紙砧)、石塊、巻貝、動物の牙などで磨いていた。また、石膏、石灰、陶土などの鉱物性白色粉末を塗布することで墨のにじみ(遊水現象)を防ぐ技術も用いられた。また、澱...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:31
whitepaperlab実験の28番目の白紙は職人技である 製紙技術の伝来から100年程経過してから、本格的な紙の国産化が始まった。『正倉院文書』によれば、天平9年(737年)には、美作、出雲、播磨、美濃、越などで紙漉が始まった。 『大宝律令』によって国史(『古事記』『日本書紀』)や各地の『風土記』の編纂のために図書寮が設置され、紙の製造と紙の調達も管掌した。 図書寮では34人の定員の内、写書手は20人、紙漉きを行う造紙手は4人いた。更に図書寮の下に、山城国に「紙戸」と呼ばれる50戸の平...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:28
whitepaperlab実験の27番目の白紙は伝来されてきた 『日本書紀』の記述は、推古「十八年春三月 高麗王貢上僧 曇徵 法定 曇徵知五經 且能作彩色及紙墨 并造碾磑 蓋造碾磑 始于是時歟」、高句麗の王、僧曇徴、法定を貢上る。曇徴は五経を知れり。また能く彩色及び紙墨を作り、併せてみず臼(水車を利用した石臼)を造るとある。飛鳥時代の推古天皇18年(610年)に高句麗の僧侶曇徴によって紙漉きと墨の製法と、紙の原料となる麻クズの繊維を細かく砕く(繊維の叩解)ための石臼が伝えられ...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:27
whitepaperlab実験の26番目の白紙の技術は世界最高基準 近年は天然自然の素材として、インテリア向けの需要も高まっており、卒業証書をはじめ、様々な習い事のお免状用紙などは越前和紙の透かし入りの鳥の子、局紙、もしくは檀紙などが現在も試用されている。近年では、敬宮愛子内親王や悠仁親王の命名の儀に古式にならい、越前檀紙が使用されて話題になった。 和紙の産地は全国に点在しているが、代表的な産地として「越前和紙(えちぜんわし)」「美濃紙(みのがみ)」「土佐和紙(とさわし)」が...
whitepaperlab実験 | 2011.04.24 Sun 13:25
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