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『5月の後』(2012年 フランス) オリヴィエ・アサイヤス監督

  ルイ・マル、フィリップ・ガレル、ベルナルド・ベルトルッチ…、パリの五月革命を多くの監督が手がけたように、そしてまた日本においては団塊の世代が郷愁とともに語り草として尽きない体験を刻み付けたように、そしてドイツでもイタリアでも東欧でも、アメリカでも巻き起こった“政治の季節”。その活動の大きなエネルギーは大学において生み出されていたが、才気煥発で感度の高い高校生たちもまた影響を免れず、警察や教師たちをターゲットとしてデモや破壊活動に参加していたのである。しかしながら、高校生たちは時代の空気を...

林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2013.03.15 Fri 16:22

『白夜』(1971年 フランス・イタリア) ロベール・ブレッソン監督

 言わずと知れたドストエフスキー小説の舞台を、19世紀のペテルブルグから現代の(といっても1970年代)パリ・ポンヌフへと移して、ブレッソン流に翻案した、淡く切なく軽やかな、白く輝く月に照らされた四夜の物語だ。  主人公ジャックの行動は、とりとめもなく、飄々としていて 、無邪気で、子供っぽくて、タンポポの綿毛のように軽やかで優しい。彼の表情も、その行動に似つかわしく優しい。きっとそれは、彼が孤独で、無口で、自分の心が感受する事柄と対話することのみを掬いとって日々を送っているからだ。どこへ行くの...

林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2013.03.07 Thu 10:44

85回 アカデミー賞

85回 アカデミー賞 2013が発表されましたね。作品賞は「アルゴ」でしたが、「ライフ・オブ・パイ」がたくさんの賞を受賞したそう。全体的にばらけた印象でしたよね。観ていない映画もたくさんあるので、観てみたいです。 JUGEMテーマ:映画

彩星の日記 | 2013.02.25 Mon 17:08

映画:K-20 怪人二十面相・伝

「K-20 怪人二十面相・伝」邦画。2008年12月公開。監督 :佐藤嗣麻子主演:金城武 松たか子あらすじ北村想の原作を大幅に改変し、第二次世界大戦が回避された1948年の日本。華族を始めとする富裕層を狙う怪人二十面相とそれを阻もうとする刑事・明智小五郎がいた。サーカスの軽業師・遠藤平吉が巻き込まれ、怪人二十面相として捉えられる。巨大な新エネルギーを扱うテスラ装置を巡り事態は大きく変わっていき…「パラレルワールド」という、平行世界がある説、もしくは出来事は枝分かれ説が、ファンタジーや近未来小説には多いのだと...

きょーのきょーみごと。 | 2013.02.22 Fri 04:27

ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナツアー2012

 JUGEMテーマ:映画1週間限定で1日1回上演のJCSアリーナツアーの映画を見てきました!事前に軽くyoutubeで見たところ、なんかTシャツとかスーツとか着てるから、現代っぽい演出なのかな?くらいの予備知識。冒頭、ニュース映像から始まりいきなりど肝を抜かれました。スマホやタブレット、防犯カメラとか出てきちゃうし、演出が斬新過ぎて、毎シーン「そうきたか!!」とニヤニヤして見ちゃいました。四季のJCSは優等生的な歌い方でミュージカルって感じでしたが、今回のはシャウトしまくりで、あーだからJCSってロ...

タカラモノ | 2013.02.18 Mon 15:28

がっかりの予感

昨年の本屋大賞『舟を編む』ノミネート段階から一押しでもう思い入れたっぷりなのですが映画化に際して一抹の不安キャスト大丈夫?心配しつつ期待しつつでいたところ今日「店内に貼ってください」のポスター&チラシが出版社さんから来ていたのですが・・・・・なんかやっぱり違う松田龍平演じるところの主人公の男性はあんな危ない目はしてない気が宮崎あおい演じるところの主人公が惚れちゃう女性はあんなににっこり笑わない気がどっちもポスターだけの感想なので見てみたらいいのかも知れないけど期待薄の予感・・・天地明察も映画...

「安い値ネット」忠犬そうるの漆器?日記? | 2013.02.16 Sat 21:01

黒部の太陽

東銀座の東劇に、石原裕次郎・三船敏郎が出演している黒部の太陽を見に行きました。代金大人1300円でした。客層団塊の世代のおっちゃん多し。今まで東劇ではシネマ歌舞伎やオペラをみていたので、おばちゃんが多いイメージがあったのですが、今回は上演作品が黒部ダムの話なので、おっちゃん率が高かったです。感想 ビジュアル編破砕帯のシーンは、水流しまくりでどーやって撮ったのか不思議なくらい大迫力でした。あと、石原裕次郎が足長いしかっこいい。関電のおっちゃんたちのショスタコメガネが、とっても似合ってました。感想 ...

新・ちゅうのくに | 2013.02.08 Fri 21:45

レ・ミゼラブル

 JUGEMテーマ:映画「レ・ミゼラブル」見てきました。ミュージカルで有名なお話ですが、札幌には来てくれないので、役名くらいの知識しかありませんでした。「えっ、全編歌なの?」「展開はやっ!」と、ミュージカル素人みたいな気持ちで鑑賞。3時間弱のこの映画、わからないことだらけで、必死に役者見て字幕を読み歌声を聴きストーリーを追い…。1秒たりとも休まる時間がありません。普段使ってない脳みそをフル回転の3時間弱で、とっても疲れました…。体調すぐれない時に見るものじゃないです。新たな登場人物が出てきては感情...

タカラモノ | 2013.01.28 Mon 15:48

キリちゃんではなく桐島ぁ〜〜

JUGEMテーマ:映画キリュー!どーもです。テスト前だっつのに更新してすみませんつつつついに!!!『桐島、部活やめるってよ』がDVDとして発売されることになりました!うれしいなぁ絶対買うぞ〜(^^)2月15日?発売らしい…。明日は雪が降るそうですねあ、今日の夜からか。。。ブルルッ…んbye!! 

もりのこライフ | 2013.01.23 Wed 19:49

『桃さんのしあわせ』(2011年 中国/香港) アン・ホイ監督

 裕福な一家の家政婦として60年務めてきた桃(タオ)さんの孤独な晩年が、一家の息子の思いがけない厚意によって幸福と安らぎを得て、静かに閉じられていく、といった心温まる、人の善意が込められた物語である。こうした物語が世に受け入れられないはずはない。誰しも人間は善性を備えているものだと信じたいし、お互いをいたわり合う余裕を持っていたいものである。物語の核心はそこにあるし、また、ラストに向かってそこに到達するのであるが、その核を取り巻く文化の違いや政治的、歴史的な見解の違いは、映画が娯楽であるにせよ...

林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2013.01.14 Mon 13:16

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