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『わたしはロランス』（2012年　カナダ・フランス）　グザヴィエ・ドラン監督

人間は線を引くのが好きだ。夜空の星を結び、移動の最短距離を線で引き、基点もない大陸を分けるための線を引く。物質の表面ばかりか、他者との関係を測る精神的な線引きは、言葉とともに社会の制度を作り、上と下、右と左、あるいは囲んで内と外をつくってきたのだ。人為的につくられた線に囲われて、いつしかそれをたよりに生存している。あたかも絶対的な決まり事であるかにように、線からはみ出したり、異物とされるものは否定され、排除される。しかし、実のところ、そもそも人為的につくられた線は、人為的に変更も可能なのだ。...

林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2013.10.22 Tue 11:47

ベティ・サイズモア

あらすじ小さなダイナーでウェイトレスとして働くベティ（レネー・ゼルウィガー）は、親切で誰からも慕われる一方、粗野な夫デル（アーロン・エッカート）は秘書と浮気をし、隠れてドラッグを捌くとんでもない男だった。ベティの楽しみは、病院を舞台にしたソープオペラ『愛のすべて』（A Reason to Love）を見ることで、仕事中にも夢中でテレビを見るほど熱中していた。そんなある日、ドラッグ絡みで夫が二人組の殺し屋（チャーリー：モーガン・フリーマン、ウェズリー：クリス・ロック）に惨殺されるところを見てしまう。...

My Cinema Talk. Diary | 2013.10.19 Sat 22:30

ラブリーボーン

JUGEMテーマ：映画ラブリー・ボーン。 2010年に日本で公開された映画です。シアーシャ・ローナンの名前を日本に広めた作品と言えますね。例によって劇場には出向かずDVDで見ました。私、自分で気になっていて見たいと思う作品でも映画レビューのサイトなどであらかじめどんな評価を受けているのか眺めてから見ることが多いです。何より他の人との感じ方の違い….自分が観た後でどう違っているかを知るのが面白い。たまには評価通りの時もあるし…とにかく人それぞれの好みで感想も違ってきます。ち...

My Cinema Talk. Diary | 2013.10.18 Fri 10:23

もう、会うこともない３人の旅...天国の口、終りの楽園。

JUGEMテーマ：映画ロード・ムービーを漁って見まくっていた頃、偶然見つけた作品が本作「天国の口、終りの楽園」(メキシコ映画)です。主演は、モーターサイクル・ダイアリーズのガエル・ガルシア・ベルナルとフリーダにちょこっと出ていたディエゴ・ルナ。監督は、「大いなる遺産」や「ハリポタ」シリーズのなんだったかな…とパリ、ジュテームのニック・ノルティが出ていたあの作品などを手掛けたアルフォンソ・キュアロン。というワケで監督、キャストがメキシコ人のメキシコ映画です。ちなみに脚本はアルフォンソ...

My Cinema Talk ;Diary ーデカダンスを探してー | 2013.10.09 Wed 09:31

その夜の侍

「その夜の侍」見終わった後、胃が持たれて不快感を感じました。いやー、なんともカラダに悪い作品だわ…消化不良起こすかもしれません。でも、この映画は決して駄作じゃないんです。ただ、全体に漂う空気感と人間の描き方が特別なので好き嫌いは必至です、これから見る方は心して下さいませ。みどころは演技全力投球、堺雅人VS山田孝之どっちが上手いか？もちろんです！彼らは演技派です、言わずもがな。加えて綾野剛さんはじめ脇役陣も負けないくらいの演技してます…特にいいなーと思ったのが中...

My Cinema Talk. Diary | 2013.10.07 Mon 10:38

Cinema music No.２ “メリーに首ったけ”

２回目のシネマミュージックは、先日ブログにupした「ジム・キャリーはMr.ダマー」の監督であるファレリー兄弟の作品「メリーに首ったけ（原題 There's Something About Mary）のサントラの１曲を紹介します。まず軽く映画の紹介を… キャストキャメロン・ディアス、ベン・スティラー、マット・ディロン監督ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー公開 1998年アメリカ公開ストーリー内気で不器用な高校生テッド（ベン・スティラー）が憧れのメリー（キャメロン・ディアス）とデートする幸運...

My Cinema Talk. Diary | 2013.10.05 Sat 22:25