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人間が抱え込んだ矛盾は宿業なのだろうか。この自然界のなかで矛盾を抱えて生きなくてはならないのは人間だけだ。他の生き物、植物、あらゆる自然の生成は、決して矛盾しない。だから人間は自然から宇宙の秩序を見いだし、自然から学ぶのだけれども。それとも、一見矛盾しているように見えてもそれすら自然の秩序の許容範囲のなかで、人間は自分の意識に惑い、錯覚したり、自己を見失って混沌に陥ったりしているだけなのだろうか。自然は自ら生成できる力で成長し、朽ち、生命の循環を繰り返す。人間はそれだけではなく、自然界から...
林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2014.03.27 Thu 12:03
“欲しい!”という蠢きが身体の中から生じるのは、意志よりも先で、感情や思考や行動を呼び覚ます、原初的な何かだ。欲望とか、欲求とか名付けてはいるが、この衝動をいかに意識して、いかに満足させるかのプロセスに、人間たるもののあらゆる能力や精神性やらが総動員されてくる、といってもいいかもしれない。生きるための「食べたい」という欲求から、「所有したい」という物欲、その他諸々の欲望は無限である。年齢や性別や、時代や文化の違いによっても、さまざまに欲望の対象は多様で無限である。 この作品の清...
林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2014.02.19 Wed 14:06
JUGEMテーマ:映画 ようやく劇場版を見てきました。 以下ネタバレしますので注意。 何を置いてもともかくライアンのかっこよさに触れねばならないかなと。 特報やキービジュアルの時点ではただのいけ好かないスカした野郎じゃないかと思っていたのに、実際は本当にいい子でした。 攻守の切り替えは早いし、初めて組む相手とも上手く連携できるし、さりげなくコミュケーション能力も高い。 観察眼も鋭いし、機転も効くし、空気も読む。 なんてハイスペックな…。 彼という「外」からの人間がある意味乱暴に切り込...
少しだけなら待つ。 | 2014.02.19 Wed 02:43
ゴッホは伝説である。“炎の画家”、“狂気の画家”、“生涯ただの一枚も売れなかった画家”…。伝聞されるエピソードの数々は集積されて、ゴッホ像はあるイメージの共有をもってして人々の記憶にあることだろう。しかし、はたしてそれで、ゴッホは人々に理解されているのだろうか?あの特異な事件、“耳切り事件“を発端に、精神を病んだとされるゴッホ。その後の彼の作品は、なるほど色彩がハレーションを起こしていて、狂気じみている…?しかし、ほんとうにゴッホは自身の...
林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2014.01.15 Wed 14:39
それぞれの世代の17歳があるに違いない。17歳のとき、世界に何が起き、社会はどんな情勢だったか。みんなの関心は何に向かっていたか。自分を取り囲む空気がいかなるものか。どんな人たちと過ごしていたか。17 歳のその人の感性はことごとくを吸収して、ものの見方や価値観にさまざまなかたちで影響を受けたのではないだろうか。それまでの人生と、それからの人生を、大きく変える何かと出会うとき。痛みやきしみを通り抜けて、あたらしい自分に出会うとき。 ジンジャーとローザは双子のように仲良しだ。どこへ行くにも一緒だし...
林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2013.12.08 Sun 14:12
JUGEMテーマ:映画 ストーリー 高校時代幼なじみで仲良し3人グループだったクレイ(アンドリュー・マッカーシー)、ジュリアン(ロバート・ダウニー・Jr)、ブレア(ジェイミー・ガーツ)。卒業後クレイだけL.A.から離れ大学に入学。休日にL.A.に戻ったクレイは、ジュリアンの堕落しきっている生活に驚く。ドラッグと酒に溺れて多大の借金を抱え、親にも見放されていた。クレイはブレアとかつて恋仲だったが、今はジュリアンと一緒だった。ブレアだけがジュリアンの味方だったが、彼女もドラッグに染まっていた。やがてブレアと...
My Cinema Talk ;Diary ー デカダンスを探して ー | 2013.11.24 Sun 21:46
前回に引き続きまして、今回は自分なりの解説を綴っていきます。 難解な本作、解説とはいっても作り手が意図した内容を完璧な説明はできません。 私がこの映画を見て思った通りのことをつらつら書き綴っているということをご了承下さい。 「それは違うんじゃない?」という意見は絶対あります。承知の上でございます。 おそらく、この映画を1度だけ鑑賞してすぐ納得する方がいれば...ハッキリ申し上げて貴方はすごい! 私、3回見て「ああ、こうなのかな?」って思った程度で理解したわけではなく、頭の中はまだ疑問符が山積...
My Cinema Talk. Diary | 2013.11.23 Sat 01:33
ここ最近ブログに映画の感想を書いていて思うのですが、夢落ちの作品って結構あるものですね。 それとタイムスリップものも ——— 昨日偶然ツィートしましたが ——— かなりありーの、精神的な病を抱えていて幻覚を見ているといったストーリーのものも結構ある...かな。 だいぶ前の作品になりますが「ドニー・ダーコ」という作品を語ろうとしております。 この映画は見る人に「どのストーリーを取るかを委ねる」という形をとっていて(私はそう思います!)公開当初の興行収益がメタ...
My Cinema Talk. Diary | 2013.11.18 Mon 10:36
ここ最近ブログに映画の感想を書いていて思うのですが、夢落ちの作品って結構あるものですね。 それとタイムスリップものも...昨日偶然ツィートしましたが…かなりあります。 精神的な病を抱えていて幻覚を見ているといったストーリーのものもあります。 だいぶ前の作品になりますが「ドニー・ダーコ」という作品を語ろうとしております… この映画は見る人に「どのストーリーを取るかを委ねる」という形をとっていて(私はそう思います!)公開当初の興行収益がメタメタなのにDVDで見て話題が話題を呼びました。 ...
My Cinema Talk. Diary | 2013.11.18 Mon 10:36
歴史は未知の海だ。浮かぶ島々は確認できても、その裾野の広さも深さもわからない。歴史にもさまざまな見方があるだろう。現代の私たちから見て眉をひそめる出来事があったとしても、当時においては妥当とみなされたものもあるだろうし、立場によって正当であり、正当な権利をもつとされる側の論理で制約される側には、自己の意見や主張は無力だ。社会的階級や、人種の優位性などによって偏見と差別が無思慮に、あるいは都合よく形成されていた時代からすると、現代の、少なくとも民主主義の国では、自分の考えや意見は自由であり、...
林田由起子の映画日記『映画と日々』 | 2013.11.18 Mon 09:41
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