江戸時代、琉球の名酒と呼ばれた泡盛は、 琉球の政治と経済に大きく寄与していました(詳しくは「Library002」)。 琉球士族であった比嘉正子の生家、渡嘉敷家は 首里で代々王府に泡盛を納めてきました。 その泡盛造りの状況は明治政府による廃藩置県によって一変。 首里で泡盛造りを続けてきた造り酒屋は苦境に陥り、 渡嘉敷家もその例外ではありませんでした。 夜逃げ同然に姿を消す同業者が現れるなか、 正子の父宗重は家屋敷を失う前に廃業を決断し、 酒造り再開を胸に酒造場を守り続けました。 ...
ぱんせどフランセ | 2025.04.25 Fri 19:42
Web連載『蒼天に咲くひまわりの愛』、更新しました。 第4話は、「新しい世界へ」。 女学校での3年間、日曜学校での経験は 正子の視野を一気に広げました。 そして正子の内に、社会づくリの仕事がしたいという夢が芽生えます。 社会福祉事業家、比嘉正子への道の始まりです。 正子は夢の実現のために計画をたて、 反対する父宗重にぶつかっていきます。 イラスト ©中塚真 惜...
ぱんせどフランセ | 2025.04.21 Mon 11:18
Web連載『蒼天に咲くひまわりの愛』、更新しました。 第5話は、「神学校での薫陶」。 大阪の女子神学校に入学した正子。 沖縄からの学生は正子一人だった。 大正時代、遠く離れた沖縄から来た正子に好奇の目が集まりました。 イラス...
ぱんせどフランセ | 2025.04.21 Mon 11:15
明治政府による廃藩置県で琉球は沖縄県となり 王は華族となって東京へ去りました。 比嘉正子の生家渡嘉敷家の家業、泡盛造りを取り巻く状況は それによって大きく変化しました。 士族の務めとして王府におさめるために行なってきた泡盛造りは 本来の役割を失い、渡嘉敷家の生計は苦しくなっていきました。 しかし、正子の父宗重は泡盛造りを続けました。 家屋敷を失う前にと、最終的には廃業を決めるたのですが、 その後も宗重はずっと家業再開を思い続けていました。 琉球が沖縄になってからも琉球士族...
ぱんせどフランセ | 2025.04.17 Thu 17:49
Web連載『蒼天に咲くひまわりの愛』、更新しました。 第3話は、「夢見ることをあきらめない」。 琉球は沖縄県となり、王府が消失した後の士族の暮しは楽ではなく、 代々琉球士族であった比嘉正子の生家、渡嘉敷家もその例外ではありませんでした。 そんな苦境のなか、父宗重は正子に学問を続けるよう諭します。 そして正子は、今、許されるかぎりで 自分の将来をひらいていく道を見つけていきます。 イラスト ©...
ぱんせどフランセ | 2025.04.07 Mon 05:13
ぜひお読みいただきたいとこのブログでご案内しております Web連載小説『蒼天に咲くひまわりの愛』。 昭和の初めから平成の時代まで 日本の保育のパイオニアとして児童福祉の進展に尽力した 比嘉正子の生涯の軌跡の物語です。 この物語を書くために取材を重ねるなかで多くのことを知りました。 その中から、本編では書ききれなかったことを少し、 『蒼天に咲くひまわりの愛ライブラリー』として このブログに書いていきます。 物語の背景をお伝えすることで、比嘉正子という人に、 その思いに近づいて...
ぱんせどフランセ | 2025.04.03 Thu 08:16
Web連載『蒼天に咲くひまわりの愛』、更新しました。 第1話は『琉球士族の誇りとヒューマニズム』。 比嘉正子の生家は、代々、琉球の士族として王府に仕えていました。 父渡嘉敷宗重は、かつて王府の科挙を目指して学問に励み、 王府がなくなってからも、その知識と見識で村の人々の力になり続けました。 父のその背中は、幼い正子の心にヒューマニズムの種を植えました。 イラスト ©中塚真 ...
ぱんせどフランセ | 2025.03.31 Mon 11:51
Web連載『蒼天に咲くひまわりの愛』、更新しました。 第2話は、「父の苦難」。 比嘉正子の生家、渡嘉敷家は琉球士族で王府におさめる泡盛をつくっていました。 正子の父、渡嘉敷宗重は代々受け継いできた泡盛造りの職を誇りにしてきましたが、 明治政府の廃藩置県による王府の消滅から、苦難がはじまります。 イラスト ©中塚真 苦境のなかでも士族の誇りを失わない父の姿は、 その後、どんな状況にあっ...
ぱんせどフランセ | 2025.03.31 Mon 11:48
本日、午前11時、『蒼天に咲くひまわりの愛』の連載がスタートしました。 昨年、3月5日に発刊の『比嘉正子 GHQに勝った愛』に続く 比嘉正子さんの軌跡をたどるノンフィクション小説です。 プロローグ+本編48話+エピローグの全50回、 毎週月曜日11時(祝日は未定)に更新していきます。 長い物語ですが、戦前、戦時、戦後、高度経済成長期の日本の保育を 切りひらいてきた比嘉正子さんの奮闘の物語は、 時々の日本の姿、人々の姿を映し出しています。 そしてその姿には、現代の社会の姿が重な...
ぱんせどフランセ | 2025.03.24 Mon 11:10
雨の中、桃の花が咲っていました。 街の喧噪なかで、そこだけが異空間のように静かなお寺の境内で しずかにわらう桃の花。 慌ただしさから抜け出したほんのひと時 線香の香りが漂う境内で出会った桃の花。 漆黒にも似た艶やかな枝と濃き桃色の花びら。 雨に潤い、美しさが際立っておりました。 年月を重ねて美しくなっていく枝に 春が来るたび新しく咲く花。 梅、桃、桜、藤、藤…。 木に咲く花に惹かれる所以のひとつは、年月とともに 美し...
ぱんせどフランセ | 2025.03.11 Tue 18:39
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