[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
ようやく「パラディスの秘録」の2冊目を読み終えた。1巻目は連作でずっと「獣憑き」の呪いに関して描かれていたが、この本ではまったく異なる時代のパラディスの逸話が語られる。そして最後にもう一度「獣憑き」の発端となったエジプトの妖婦が古代から近代の魔都パラディスに。 一番長い2話目の「黄の殺意」がとにかく凄い。これがファンタジーなのか?と思う陰惨な内容。ダークファンタジーなどというものではなく、ノワールファンタジーとでもいうべき悪逆非道の日々と聖なるカニバリズムに驚愕するクライマックス。 読...
@東京都オタ区 | 2011.07.17 Sun 16:27
一年戦争に始まったシャアとアムロ最期の戦い。これで一つの歴史が幕を閉じる。 読み進めて一番驚いたことは、富野由悠季の小説が記憶していた以上に上手かったということ(漫画のような擬音がやたらと多くて気になったが…笑)。 30年前にガンダム三部作、イデオン三部作と、オーラバトラーの登場しない小説「リーンの翼」全6巻などを読んだが、その後も富野監督は監督・脚本業と平行して多数の小説を書き上げており、数だけなら下手な小説家より遥かに多いので、ガンダム小説なら決して福井晴敏にも負けないと言えるだろう...
@東京都オタ区 | 2011.07.12 Tue 16:01
最近偶然古本として入手したかなり魅力的な近未来の終末物は、押井守が原案で今敏が漫画というアニメ監督二人による超絶コラボ未完の傑作だった。そんな作品がかの漫画「風の谷のナウシカ」に続くアニメージュの大型連載だったとはつゆ知らず。そりゃアニメ雑誌読んでないと知るわけもない。しかし結局二人のコラボは失敗して連載は頓挫。そして漫画家からアニメ監督として大成した今敏は46歳という若さで早逝。これ読むと本当に結構良くできていて面白いので、なんとか押井監督が映画化してラストを見せてくれないかと期待。 JUGEM...
@東京都オタ区 | 2011.06.28 Tue 02:24
幻獣とはなんぞや?と思いながら読み始めたが、最期のエピソードは悪魔祓いのエクソシストを思わせる魔物の封印術で幕を閉じた。 なぜか苦手で30年読み切ったためしのなかったタニス・リーを初めて読了。「パラディスの秘録」の1冊目。他には記憶のないほどエロ描写がちょっと生々しいダークファンタジー。日本人というよりアジア系には絶対に書けない世界観は、昔から好きなマキリップに並ぶことがようやく分かった。読んでこそ分かることだが、腐るほど存在する日本のマンガやゲームの幼稚なファンタジーもどきを全否定させ...
@東京都オタ区 | 2011.06.15 Wed 08:40
長大な3冊に渡る物語でも集中力が途切れることなく、前評判通りとても面白く引き込まれた。よく描けたドラマだ。しかし、日本SF大賞を受賞したということも読む一つのキッカケだったが、これがSFかと問われれば甚だ疑問だ。体裁はSFだが「呪力」があまりにも万能すぎるし無限大の力の根拠が曖昧すぎる。SFというならウソっぱちでもいいから何らかの科学的な拠り所が欲しかった。そこになんのアイデアも置いていないことに大きな不満を感じた。構想30年というわりに、30年前のジュブナイルと本質的な違いはなかった。 大御所アー...
@東京都オタ区 | 2011.06.07 Tue 01:39
トリイ・ヘイデンが出会い経験した子供たちとの日々を綴ったノンフィクションシリーズは本書を含めて8冊。これが最後の1冊になってしまったことはとても残念だが、この本は中でも3本の指に入る面白さだったと思う。1位はやはり「シーラ…」と「タイガー…」、2位争いは「ヴィーナス…」と「愛されない子」。 分厚い本の中盤まで喧嘩に明け暮れていたビリーとジェシーが友情を確かめ合うシーンで一気にボロ泣きさせられた。そしてヴィーナスはこれまで読んできた主役の中でもとくに難解な子供で、かつてトリイの師でもあった校長さ...
@東京都オタ区 | 2011.06.04 Sat 23:54
全10巻。先にアニメ化された第一話を観ている。福井氏の作品は、映画化されたベストセラー物には全く食指が動かず、TVアニメシリーズより先に小説版「ターンAガンダム」を読んだのが最初。そのとき、昔読んだ富野監督のガンダム小説よりさすがに本職は上手いと思った。だからUCが刊行され始めたとき、かなり期待感があった。きまぐれに全部¥105コーナーの古本だけで集めようと思って4巻分入手してあったが、なんとさらに4巻分¥105で入手してしまったので残るは2巻。すぐに読む気がなかったということもあるけど、待ってみる...
@東京都オタ区 | 2011.05.04 Wed 19:28
マイケル・ドリスの1冊目「朝の少女」は今ひとつだったが、これは傑作。たぶん著者の先祖であるネイティブ・アメリカンの大昔の暮らしを想定して描かれた児童書だが、子供にとっての自分探しの物語であり、人間讃歌である。 この「森の少年」の最大の面白さのポイントはジブリ映画風のボーイミーツガール譚になっているところ。そこが自分好みなのかも知れないが、ここに登場する二人はまさしく「コナンとラナ」であり「パズーとシータ」「アシタカとサン」あるいは「レントンとエウレカ」それとも「ICOとヨルダ」である。そう...
@東京都オタ区 | 2011.05.03 Tue 18:23
たぶん2〜3年は放ったらかしになっていた1冊。ようするに、なぜ買おうと思ったのかその時の心境は思い出せないが、どうみても面白そうなイメージの湧かないタイトルと表紙である。だからこそ単刀直入に感想を書いておこう。この本はバツグン(死語)に面白い。 短編が2話入っている。表題作は血のつながらない母と息子の愛情物語。もう一つは、亡くなった夫が愛人に生ませた子供を引き取ってしまった母親とそれに戸惑う娘、そしてあまりにも世渡り上手なその少年の三人が描く家族愛。はっきり言ってこの後の1話の方がやばい。まっ...
@東京都オタ区 | 2011.03.21 Mon 22:09
帽子を家にして住んでいる小人の親子という設定と、表紙絵の雰囲気にひかれた1冊。物語はおどろくほどシンプルで、背景などの説明もほとんどない。それなのに不思議なほど世界観がしっかり生きている。大人の男性としては、ラストで近所のおじさんが母親に求婚するところにエロスを感じてしまった(笑)。 JUGEMテーマ:ドクショノカンソウ
@東京都オタ区 | 2011.01.17 Mon 02:18
全80件中 31 - 40 件表示 (4/8 ページ)