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ヴィパッサナー瞑想が深まることで体験的にどのようなことが起こり、どのようにして解脱に至るのかが、具体的な表現もちりばめて説得力をもって語られている。瞑想をすすめる上で実に参考になる言葉が多かった。何かが腑に落ちた感じ。なぜ、感覚にサティを続けるのか、感覚の観察が、どうして自己の本質を知ることにつながるのか、得心した。 瞑想には、精神集中(サマーディ)の訓練と智恵(パンニャー)の訓練が含まれる。精神集中は、「平静さの育成」(サマタ瞑想)とも呼ばれ、智恵の訓練は「洞察力の育成」(ヴィパッサナー...
日本の心を求めて | 2015.02.26 Thu 15:20
玉光神社での著者の教話をまとめたもの。平易だが、瞑想やカルマについて深い体験にもつづい講話は、瞑想や行の大切なこころがまえを示してくれて有益だ。 「集中するのは自分を無にするためなのだから、集中する自分を持っていたは駄目なんだよ、集中することにガチガチになっていてはね。 やはり、健康になりたい、きれいな心になりたいとか、何かを期待して座る気持ちがどこかに有るから、集中する自分がどうしても残ってしまう。…… そういうものを、一切なくすことがどうしても駄目なら、いっそ、何も集中しない...
日本の心を求めて | 2015.02.26 Thu 15:18
ヨーガの立場からの瞑想のガイドブックと云ってよいだろう。何よりも感服するのは山田氏の体験の深さ。チャクラの観相から体外離脱、そして深い覚醒まで、随所に氏の体験がちりばめられている。 かなりの部分、私には高度すぎて今は流し読みする他なかったところもあった。しかし、すぐにも実行していきたい修業法も多くあって、その意味でもとても参考になった。 一番やりたいのは、アージュナー・チャクラへの集中。シュルツの自律訓練法(一種の自己催眠)をベースとしたイメージ訓練など。 この本はこれから、私の瞑想が深ま...
日本の心を求めて | 2015.02.26 Thu 15:15
トランスパーソナル心理学の代表的な理論家ケン・ウィルバーの膨大な著作のなかから、そのエッセンスを選び、テーマ毎に配列した本だ。ウィルバーの理論の核心的な部分が、ウィルバー自身の言葉で簡潔に紹介されており、ウィルバー思想へのよき入門書となるだろう。私自身、ウィルバーの思想の核心をもう一度確認するのに役立っている。 訳者も触れているように、ウィルバーの言葉は理論的な部分よりも、直接「スピリット」について語り、「スピリット」を指し示すときにもっとも輝く。本書は、そのような言葉が多く集められている...
日本の心を求めて | 2015.02.26 Thu 09:03
この本でウォシュバーンは、人間の発達が、根源からの離反と根源へのより高次な回帰という螺旋状の道程に従うという見方(力動−弁証法的パラダイム)を提出する。根源からの離反の後に、根源を通してトランスパーソナルな統合の道へと折り返していくのが螺旋状の輪である。これに対してケン・ウィルバーは、まっすぐにより高次のレベルに上昇していく「構造−階層的パラダイム」という誤った見方をしているという。 彼によるウィルバーへの批判は参考になるが、一方でよく分からない部分もある。かんたんに言うと、無意識の全体を差...
日本の心を求めて | 2015.02.26 Thu 08:32
ぶたのブッタとシッタカブッタを主人公にした4コママンガの形をとっていて、とても親しみやすい。しかしマンガといっても、そのなかでさりげなく語られている内容は、 人の生き方についてのとてもとても深い真実に触れている。 精神世界やニューエイジ、東洋思想などに関心のある人たちにはなじみぶかい考え方かも知れないが、そんな考え方を知らない中学生や高校生にどう語るかこまってしまうこともある。このマンガは、かわいいブタと、語られる内容が不思議にマッチしていて、 変な押しつけもなくすんなり心に入ってくる。私の...
日本の心を求めて | 2015.02.25 Wed 21:22
読み初めて、そのシンプルな力強い主張にたちまち引き込まれてた。いやな仕事に耐える人生よりは自分がワクワクすることをすべて率先してやりつつ生きる人生の方がどんなに生き生きしていることか。 自分が興味のあるワクワクすることを夢中でやっているときの内から湧き上がるような活力は誰もが体験するだろう。 耐えて生きる人生より夢中でワクワク生きる人生の方がいいに決まっている。自然であるに決まっている。 喜びのエネルギーに満ちてやっているときの方が、いやいやながらやっているときより、物事がはるかにうまく運...
日本の心を求めて | 2015.02.25 Wed 14:34
天外氏の基本的な主張を紹介すると、 1)「あの世」、つまり暗在系の宇宙(物理学者ボームの言葉)は、すべてが一体となった、時間を超越した世界であり、無条件の愛や仏の慈悲に満ちあふれた世界だと考えられること。 2)人間はそんな宇宙から肉体をまとって「この世に生まれてくることによって「個」が発生し、宇宙とのセパレーション(分離)感覚が生じる。人間がさまざまな悩みをかかえる根源がここにある。病気も、死への恐怖も、精神的トラブルも、すべてはそこから起きる。つまり「宇宙との不調和」に起因している。 ...
日本の心を求めて | 2015.02.25 Wed 14:24
◆『仏教要語の基礎知識 (1972年)』 原始仏教の姿をほぼ性格に伝える本として、ある人に薦められて読んだ。原始仏教、部派仏教を中心とし、その「教理要目」を体系的にまとめている。煩雑なところもあるが、基本を学ぶには便利だ。また、ところどころに大乗仏教との相違点もまとめられているので、その点でも役に立った。 現在私が関心があるのは、ブッダその人は瞑想をどのように説いたのかということだ。原始経典のなかにも多くの実践修道の教えがあるようだが、そのもっとも代表的な実践論は、部派仏教で三十七菩提分法として...
日本の心を求めて | 2015.02.25 Wed 14:13
★『近代インド思想の形成』★ 著者、玉城康四郎は、仏教学者として多くの著作を残している。しかし重要なことは、単なる学者ではなく、若き日からの座禅の実践のなかで、深い瞑想体験をもち、学問的な研究が体験に裏打ちされていることだろ。それはきわめて稀なことだ。 本書は、600頁に及ぶ大著だが、ヴィヴェカーナンダとオーロビンドを中心として近代インド思想の形成の過程を追う労作だ。前半、インドの伝統思想が近代西欧との出会いと対決を通じて、どのように自己を変革していったか、を扱う重厚な論考だ。 後...
日本の心を求めて | 2015.02.25 Wed 14:10
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