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JUGEMテーマ:詩 湧き出る水 竹筒を通って石に溜まる セミの抜け殻は土に還る時を待ち 今を生きるアリが未来に供えて餌を求める 境内は鮮烈な緑に囲まれながら 命を守り 命に守らている 陽は一番高く昇り 暑さが極まる 鳥居の向こう 街が揺らいでいる
SANNI YAKAOO | 2022.08.25 Thu 18:21
JUGEMテーマ:詩 寝る前に食べたがカップ焼きソバが 朝になっても胃を重くしている 小腹が減ったからと大盛りにしたことを 扇風機の風を受けながら後悔する 瞼を閉じたまま腹を撫でる 朝食は水だけになる
SANNI YAKAOO | 2022.08.24 Wed 13:10
JUGEMテーマ:詩 盛り上がった土の山 手前で佇むショベルカー 誰もいない空き地の脇 細い段差を降りていけば 草に隠れた細道がある ヤブ蚊を払い ハチに気をつけながら 野球部の声を聞き流し 小さな古墳を通り過ぎる頃には 特別な旅が始まる 心が空へ浮く
SANNI YAKAOO | 2022.08.23 Tue 00:25
JUGEMテーマ:詩 お盆が過ぎる頃 今にも倒れそうなほど 向日葵が首を垂れる 太陽に背を向けながら 草の茂る地面に種を落とす 秋を待てずに花を咲かせた 幾つかの気の早いコスモスたちが 季節終わりの生と死を見守っている
SANNI YAKAOO | 2022.08.21 Sun 13:09
JUGEMテーマ:詩 微かに見える光を見失わないように 慎重に追いかけて休息所にたどり着く 光は見えなくなって真っ暗になり またどこかが微かに光る 行き着く先は天国か地獄か 楽園の保証は無いけど 道しるべがあれしかないなら 追いかけざるをえない 先を考えないようにしつつも 楽園を祈って橋を渡る
SANNI YAKAOO | 2022.08.18 Thu 12:41
JUGEMテーマ:詩 犬が吠え 猫が唸り 犬は牙を剥き 猫は毛を逆立てる 犬は低く伏せ 猫は横向きで体を大きく見せる 両者とも威嚇を続け 威嚇から一線を超えることはなく 雪が溶けるように戦いの緊張は消えていく 犬も猫も目を逸らし 何事もなかったかのように静まり返る またセミの声が聴こえるようになる
SANNI YAKAOO | 2022.08.17 Wed 12:44
JUGEMテーマ:詩 つまらないことが続く 辛いことが増える それが人生と言われても それをすんなり受け入れられない 強い湿気が夜空を滲ませて 晴れているのに月が泣いている 真っ黒な葉っぱに隠れながら お互い身を隠すように 明日の幸運を願う
SANNI YAKAOO | 2022.08.16 Tue 13:56
JUGEMテーマ:詩 弾丸のような雨が屋根を叩く 雨音以外が聴こえなくなり 干していた枕もずぶ濡れになる 窓際の床も濡れ 自分も濡れながら窓を閉める 雨はものの数分で去ってしまった サウナのような暑さにまた窓を開ける 水浸しの道路から温い空気が立ち上る 雨に打たれたように汗が流れる
SANNI YAKAOO | 2022.08.14 Sun 13:28
JUGEMテーマ:詩 線香の香りが流れる 木魚と鐘の音が響き 読経の声が伸びる 墓石の花は出迎えの印 遠くで安住している人たちが 夏のひと時だけ里帰りをする
SANNI YAKAOO | 2022.08.13 Sat 11:54
JUGEMテーマ:詩 顔を洗っていると 今年初めてのミンミンという声が聴こえた クマゼミ アブラゼミ ツクツクホーシ そしてヒグラシ 色んなセミがいる中で そういえばまだミンミンゼミの声を聴いていなかったと 冷たい水で目を覚ましながら気づく 不意に響いたその声に 物足りなかった夏の風情が埋まる
SANNI YAKAOO | 2022.08.12 Fri 12:44
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