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JUGEMテーマ:詩 つぶらな瞳で見ている 林の中を歩きながら 時折こっちを振り返る 僕を見ているのか 僕の連れている犬を見ているのか トコトコ歩いては振り返り 林の奥へ消えていく 昔よりは減ったとはいえ まだゼロというわけじゃない 願わくば動物の神様 どうかあの仔に良い縁がありますよう
SANNI YAKAOO | 2022.09.24 Sat 12:30
JUGEMテーマ:詩 たまに出くわす黒い鳥 いやあるいはコウモリか 近づけば真上に飛び去って消え 不意に空からまっすぐ降りては消える 誰も見ていないという 一緒にいた人も 向かいにいた人も あれは何なんだろう 夢と現実を混同しているのか あるいは疲れているだけなのか 正体不明の黒い飛行物体 すぐ近くで見てもやはり正体が分からない 不可解ではあるけど ...
SANNI YAKAOO | 2022.09.20 Tue 22:39
JUGEMテーマ:詩 あそこに花が咲いている 名前は知らない でもここを通る度に見る あそこに木が生えている これも名前は知らない けどいつも同じ場所で見る 目にしている物の多くの 名前すら知らない それでもあの花が無くなれば あの木が別の木に変われば きっと気づくだろう 知らなくても知っている そこにあることを知っている 自分の街だから...
SANNI YAKAOO | 2022.09.19 Mon 21:08
JUGEMテーマ:詩 爪が肉に食い込む 痛みは別の痛みを紛らわせる だから爪を喰い込ませ 耐え難い痛みを爪で打ち消す 大したことじゃないんだ 角に小指をぶつけた時みたいに 飯の最中に口の中を噛んでしまった時みたいに その時だけの痛みだ でも耐え難い 一瞬の痛みほど強い 精神に走る激痛は熱と頭痛まで引き起こす だから爪を食い込ませる うねる感情を抑え込む為に
SANNI YAKAOO | 2022.09.18 Sun 11:45
JUGEMテーマ:詩 清々しい夜 熱気が篭って 遠景も霞んで 月も隠れて 淡い光だけ漏れている それでも夜は清々しい 人も音も光も最低限に減って 自分と向き合ううちに 自分さえも消えていくから 誰にも干渉されず ゆっくりと呼吸ができる
SANNI YAKAOO | 2022.09.16 Fri 12:45
JUGEMテーマ:詩 記憶の花が閉じ 全ての扉が開かれた 感情は溢れ出し 未来は消えて 過去が石になる どこへも動けない 足元から黒い霧が沸き立つ 空に吸い込まれるより前に 地に飲み込まれるだろう そうなる前に黒い霧を打ち払えるか それともここで終わるか 人生に正解はない 善も悪も 幸も不幸も 全て心が決めている
SANNI YAKAOO | 2022.09.15 Thu 15:13
JUGEMテーマ:詩 帰る道を間違え 港に出てしまう 晴れた湾内は美しくて 思わずカメラを取り出す 鉄塔 貨物船 遠くのビル群 波打つたびに光る海面 道を間違えてよかった
SANNI YAKAOO | 2022.09.14 Wed 15:21
JUGEMテーマ:詩 置きっぱなしのメモが いつの間にか汚れて字が滲んでいる 思い返せば 余白があるからまた使うだろうと 机の上のレギュラーになって 冷たい飲み物の敷物になっていた もはや何を書いていたのか読めない 余白も使い物にならない メモはコースターに生まれ変わった
SANNI YAKAOO | 2022.09.12 Mon 14:08
JUGEMテーマ:詩 ふかふかの布団のように 柔らかい落ち葉が森に敷かれている 風が吹けばカサカサと鳴って 頭上の青い葉もそれに応える 枝葉と落ち葉が奏で合い 僅かなコンクリートがむき出しになって 赤茶色の図書館へ続く道が現れる ただの散策のつもりだったけど 葉っぱの重奏に背中を押され 図書館の自動ドアを潜っていた
SANNI YAKAOO | 2022.09.11 Sun 11:35
JUGEMテーマ:詩 栗の棘が頭に触れる チクリと痛くて 頭を下げてくぐり抜ける たくさんの栗がぶら下がっていて 棘はまだ青いけど 実りは豊かだった
SANNI YAKAOO | 2022.09.10 Sat 12:50
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