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★川喜田八潮 公式ホームページはこちら 三 中原中也 1 《トタンがセンベイ食べて/春の日の夕暮は穏かです/アンダースローされた灰が蒼ざめて/春の日の夕暮は静かです//吁(ああ)! 案山子(かかし)はないか――あるまい/馬嘶くか――嘶きもしまい/ただただ月の光のヌメランとするまゝに/従順なのは 春の日の夕暮か//ポトホトと野の中に伽藍は紅く/荷馬車の車輪 油を失ひ/私が歴史的現在に物を云へば/嘲る嘲る 空と山とが//瓦が一枚 はぐれました/こ...
星辰 Sei-shin | 2022.10.21 Fri 17:27
JUGEMテーマ:詩 朝には山道を敷き詰めるほど たくさん落ちていたドングリが 夕方には綺麗さっぱり無くなって まるで別の道のようになっている マタギが語る昔の話 人と獣は住み分けをし 山でも出くわすことはほとんど無く 夕方には消えるドングリがそれだったと 昔より減ったはずの獣と鉢合わせするのは 人も減っているのに鉢合わせするのは 獣は人を恐れなくなり 人は獣を...
SANNI YAKAOO | 2022.10.21 Fri 11:33
JUGEMテーマ:詩 尻尾を振らない犬 あくびをしない猫 飛ばない鳥に 泳がない魚 僕は人間だけど喋らない 言葉を交わすのが人間なのに 閉じた口から言葉が漏れることはない 犬 猫 鳥 魚 そして人間 変わり者がいたっていい 頭の中にだけ言葉が渦巻く
SANNI YAKAOO | 2022.10.20 Thu 17:39
JUGEMテーマ:詩 雲の日に晴れ間が訪れる 街は光と影に二分されて 高い建物を堺に空が割れている 強い風と暖かい日差し 嬉しいのか悲しいのか 胸の内も二つに割れていく
SANNI YAKAOO | 2022.10.18 Tue 15:19
JUGEMテーマ:詩 赤い実 青い実 枯れかけの草 くねった細道が シトシト雨ににじんで ベンチに座る人はおらず 吸い込まれるように 雨音は森の中へ消えていく 虫の声だけが響いている 自分の足音が心地良い
SANNI YAKAOO | 2022.10.17 Mon 10:46
JUGEMテーマ:詩 手すりにとまった鳥 空はオレンジ色で シルエットだけが浮かぶ 少し風が吹いて落ち葉が走り 豆腐屋の音が橋を抜けていく 高架下の遊歩道には散歩をする老夫婦と 部活帰りで自転車を漕ぐ学生たち 悲しいことなんて一つもないのに 秋の夕暮れが身を包んで 心が萎んでいく
SANNI YAKAOO | 2022.10.16 Sun 12:06
JUGEMテーマ:詩 大地の下に化物が眠っている そんなに深い場所じゃない 足元 ほんの薄皮一枚下に 深く潜っていくでもなく 人を食べるわけでもなく しかし無害かと言えばそうでもなく 必要ないかと言われればそうでもない 殺しても死なず 蘇生しようとしても復活しない ある日そいつは地鳴りと共に現れて 背中に生えるたくさんの人の形をしたヒレを揺らしながら カメレオン...
SANNI YAKAOO | 2022.10.14 Fri 13:35
JUGEMテーマ:詩 頭に入ってくることと 心に入ってくることと 体に入ってくることと 理屈で出ていくことと 感情で出ていくことと 態度で出ていくことと それぞれパイプのように繋がって 自分一人の中身さえ複雑な迷路になっている 今日はどんな自分だろう 朝起きて見るまで分からない 昨日 今日 明日と別の自分になる
SANNI YAKAOO | 2022.10.13 Thu 14:03
JUGEMテーマ:詩 建てかけのアパートから 金属音と重機の音が聴こえる 骨組みだけの建物は 夜に見ると中々不気味で 理科室の骨格標本を見ているような 目を逸らしたくなる気配がある 家は生きている
SANNI YAKAOO | 2022.10.12 Wed 15:12
JUGEMテーマ:詩 角に掛けた指が痛むけど しっかり腕を伸ばしてから 背筋を収縮させていく 雨のせいでいつものバーが使えない 駐輪場の鉄骨に掴まり懸垂をする 誰かが見て笑っている気がするけど そんなことは気にしない 戦うべきは指と乳酸の痛みだけ 雨音を励みに背筋が唸る
SANNI YAKAOO | 2022.10.10 Mon 09:41
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