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JUGEMテーマ:詩 ギリギリの感覚が続くと 危険と痛みが麻痺して 崖っぷちに立っていることに まったく恐怖を覚えなくなる これではいけないと あえて崖下を覗き込み どれだけマズイ状況なのか しっかりと頭に叩き込む 踏み外せば終わりだと 自分で自分に喝を入れる
SANNI YAKAOO | 2022.08.29 Mon 10:58
JUGEMテーマ:詩 針の山を歩く人生は もうたくさんだと嘆いて 変わることを決意しても 360度が針山の光景で その決意すら簡単に吹き飛ぶ 連なる痛みの景色 どこへ向かえば出口なのか それさえ分かればまだなんとかなるけど それが分からないから立ち竦む 立っても座っても痛く 寝転ぶことさえ出来ない 少しずつ血を失いながら やがて動くことさえままならなく...
SANNI YAKAOO | 2022.08.28 Sun 12:48
雨雲がのそりとやってくる 友達になれそうだ ぼくのこのどうしようもなさ このおなじみのやつ どうしようもないままで また瘡蓋を剥がしてる きみが呉れた子猫は 永遠に噛み癖が治らない 永遠に子猫のままで ダッジのバンくらい育つ 永遠には生きられない 永遠に噛み癖が治らない いつも眠くなってしまって いつもいつも勝てない 今日も急いでいますか 置いてってください 上手いこと許してやってください 何か...
bullet proof soul | 2022.08.27 Sat 19:02
JUGEMテーマ:詩 この山道はどこまで続いているのか 事前に地図を見て距離を知り 道も分かりやすく迷うようなものじゃない なのにいざ足を踏み入れると やけに長く感じてしまう 引き返すには進み過ぎたし 進もうと思っても引き返したくなる いつの間にか足が止まって 開けた木立の上に広がる空を見る 困った時ほど空を飛べたらと思う
SANNI YAKAOO | 2022.08.26 Fri 13:17
JUGEMテーマ:詩 湧き出る水 竹筒を通って石に溜まる セミの抜け殻は土に還る時を待ち 今を生きるアリが未来に供えて餌を求める 境内は鮮烈な緑に囲まれながら 命を守り 命に守らている 陽は一番高く昇り 暑さが極まる 鳥居の向こう 街が揺らいでいる
SANNI YAKAOO | 2022.08.25 Thu 18:21
JUGEMテーマ:詩 寝る前に食べたがカップ焼きソバが 朝になっても胃を重くしている 小腹が減ったからと大盛りにしたことを 扇風機の風を受けながら後悔する 瞼を閉じたまま腹を撫でる 朝食は水だけになる
SANNI YAKAOO | 2022.08.24 Wed 13:10
JUGEMテーマ:詩 盛り上がった土の山 手前で佇むショベルカー 誰もいない空き地の脇 細い段差を降りていけば 草に隠れた細道がある ヤブ蚊を払い ハチに気をつけながら 野球部の声を聞き流し 小さな古墳を通り過ぎる頃には 特別な旅が始まる 心が空へ浮く
SANNI YAKAOO | 2022.08.23 Tue 00:25
JUGEMテーマ:詩 お盆が過ぎる頃 今にも倒れそうなほど 向日葵が首を垂れる 太陽に背を向けながら 草の茂る地面に種を落とす 秋を待てずに花を咲かせた 幾つかの気の早いコスモスたちが 季節終わりの生と死を見守っている
SANNI YAKAOO | 2022.08.21 Sun 13:09
JUGEMテーマ:詩 微かに見える光を見失わないように 慎重に追いかけて休息所にたどり着く 光は見えなくなって真っ暗になり またどこかが微かに光る 行き着く先は天国か地獄か 楽園の保証は無いけど 道しるべがあれしかないなら 追いかけざるをえない 先を考えないようにしつつも 楽園を祈って橋を渡る
SANNI YAKAOO | 2022.08.18 Thu 12:41
JUGEMテーマ:詩 犬が吠え 猫が唸り 犬は牙を剥き 猫は毛を逆立てる 犬は低く伏せ 猫は横向きで体を大きく見せる 両者とも威嚇を続け 威嚇から一線を超えることはなく 雪が溶けるように戦いの緊張は消えていく 犬も猫も目を逸らし 何事もなかったかのように静まり返る またセミの声が聴こえるようになる
SANNI YAKAOO | 2022.08.17 Wed 12:44
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