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JUGEMテーマ:詩 羽ばたく鳥の声 雪のように降る桜の花びら 草を登っていくてんとう虫 耳に 目に 春が飛び込んでくる あとは心が暖まれば 本当の春になる 胸にはまだ木枯らしが吹いている 雪解けを待つ
SANNI YAKAOO | 2022.04.09 Sat 14:16
JUGEMテーマ:詩 足元の青い光 表面の汚れたビー玉が転がっている 土手の下 散った桜の絨毯の中に 鈍い光を反射して ここにいると主張しているけど 周りにはもう誰もいなくて 持ち主は帰って来ないだろう つまみ上げ 光に透かす 青色の濃い光が指を染め 湾曲した向こうの景色が映る 自分はここにいる 無機物なのに声が響いているようで しばらく睨めっこをする...
SANNI YAKAOO | 2022.04.08 Fri 13:37
JUGEMテーマ:詩 月はいつだって丸く いつだって空に浮かんでいる 満月も新月も三日月も 全部同じ月で いつだって本当は丸くて 本当は空に浮かんでいる 月の輝く部分を見るのか 見えない部分を想像するのか どんな月が出ていようと その日の気分で その日の自分で 月の在り方も変わってしまう 月は人の心を嘘なく映してしまうから 月を見上げたくない日もある ...
SANNI YAKAOO | 2022.04.06 Wed 13:08
JUGEMテーマ:詩 石の上にも三年のつもりで 一つのことを継続すれば 少なくとも自分は変わる 良くも悪くも昔とは違って 時を戻すことは出来ないから 二度とあの頃の自分は取り返せない どうせならこのまま五年 十年と座り続け 修行に勤しんで 石の上で骨になろう 即身仏のように 寿命の後もここにあって 死んでも終わらない道を邁進するのだ
SANNI YAKAOO | 2022.04.02 Sat 13:47
JUGEMテーマ:詩 塀の瓦に桜の枝がかかる 青黒い瓦を背景に淡い花びらが映える 後ろからはもっと高い木の枝が伸びて たくさんの緑の葉が桜を守るように広がっている ずっと昔からある光景で この道を通る度に足を止めてしまう 来年も拝めるよう桜に願う
SANNI YAKAOO | 2022.03.30 Wed 12:43
JUGEMテーマ:詩 鏡に映る自分 水溜りに映る自分 ガラスに映る自分 もっとも身近にいる人間なのに 何かを通さないとこの目で見ることができない 胸の内はどうだろう 何かを通せば見えるだろうか 自分でも見えない上に 鏡も水も窓にも映らないから どこにも知る手掛かりがない 他人の目にはちゃんと映っているのだろうか 自分のことさえ分からないのに 他人のこ...
SANNI YAKAOO | 2022.03.29 Tue 15:08
JUGEMテーマ:詩 梅が散り 桜のつぼみが目立つ 水鳥は北へ帰り 夕暮れが長くなって 灯油の減り方が緩やかになる 夜道の川原沿い 透き通る空気に花の匂いが溢れる
SANNI YAKAOO | 2022.03.25 Fri 15:26
JUGEMテーマ:詩 家を出れば頭痛ばかり 街を走れば幻想ばかり 意識は気味の悪い空へ吸い込まれて 命が足元から生えてくる 無数の手 逆さまの足 魂魄に上下左右はない 肉体は粒子に砕かれ 再び空へ向かう あの気味の悪い空へ 天国と地獄の狭間に閉じ込められる
SANNI YAKAOO | 2022.03.22 Tue 13:58
JUGEMテーマ:詩 草の中にカラスが倒れている 仰向けに見上げ 足を畳んで 近づくものを警戒している 目は生きている 首を動かしながら 辺りを窺っている しばらくすると立ち上がり どこかへ飛び去った 喧嘩をしたのか 襲われたのか 相手はトンビか それとも同じカラスか 危険は地上だけではない 空は空で 覇権を巡って争いが起きている あのカラスはまた誰かと...
SANNI YAKAOO | 2022.03.21 Mon 15:02
JUGEMテーマ:詩 気の早い夕立が 雷を連れてやって来る まだ梅が咲いているのに そろそろタンポポが地面を彩るのに 夏まで待てずにやって来る 全ての雑音を飲み込んで 雨音と雷鳴だけが降り注ぐ 傘は役に立たない 袖も足元もずぶ濡れだけど このまま行こう 遠い空は明るい 気の早い夕立は 足早に去っていくだろう
SANNI YAKAOO | 2022.03.20 Sun 12:34
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