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古典文学
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『古事記』 [上の巻] 15 葦原中国の完成−我々の八百万的なものの中での共生の起源を思う

大国主神(オオクニヌシノカミ)は、その後領土を広げながら、新たに三人の妻を迎えて子孫を繁栄させました。その新たなオオクニヌシノカミの妻子と子孫の名が書き連ねられます。 ここでは、須佐之男命(スサノオノミコト)の帯びていた十拳剣(とつかのけん)から誓約([上の巻] 06 天照大御神、須佐之男之命による誓約(うけい)生みを参照)で成った多紀理比売命(タキリビメノミコト)をめとって生まれた子である下照比売命(シタデルヒメノミコト)だけ記しておきます。次節で登場します。 そしてオオクニヌシノカミが八十...

'ものがたり'散策 | 2018.06.27 Wed 18:18

『古事記』 [上の巻] 14 大国主神の妻問い物語

ところで大国主神(オオクニヌシノカミ)は、すでに八上比売(ヤガミヒメ)という妻がいましたが、前節の通り須佐之男命(スサノオノミコト)の娘である須勢理比売(スセリビメ)という新しい妻を正妻として連れて帰ったのでした。 ヤガミヒメはスセリビメに遠慮して、子を残し因幡の実家へ帰ってしまいました。一族の繁栄のためには沢山の子を儲けなくてはならないとはいえ、それにしてもオオクニヌシノカミは恋多き神でした。 あるときオオクニヌシノカミは越国(こしのくに、北陸地方)に沼河比売(ヌナカワヒメ)という...

'ものがたり'散策 | 2018.06.26 Tue 18:20

『古事記』 [上の巻] 13 大国主神による国造りの再開

大国主神(オオクニヌシノカミ、この節ではまだ大穴牟遅神(オオナムヂノカミ)と呼ばれています)は言われた通り、須佐之男命(スサノオノミコト)のいる根之堅州国(ねのかたすくに)にゆくと、スサノオノミコトの娘である須勢理比売(スセリビメ)が出迎えます。二神はひかれ合ってすぐに結婚します。 そしてスセリビメは父親に彼を会わせました。するとスサノオノミコトはまるで彼を知っているかのようにその男は葦原色許男(アシハラシコオ、オオクニヌシノカミの二番目の名)というのだと言いました。 そしてスサノオ...

'ものがたり'散策 | 2018.06.25 Mon 18:38

『古事記』 [上の巻] 12 婚姻をめぐって迫害される大国主神

八十神(ヤソガミ)たちは、当初の目的を果たすべく、八上比売(ヤガミヒメ)に求婚します。ところがヤガミヒメは、大国主神(オオクニヌシノカミ、この節での表記はオオナムヂノカミ)との結婚を望みました。 八十神たちはこれに怒り、オオクニヌシノカミを殺そうと計画します。伯耆国(ほうきのくに、鳥取県西部)、手間山(てまのやま、鳥取県と島根県の間にある山)の麓を訪れると、まず、ここに赤い猪が出るから、それを捕らえよと、八十神たちはオオクニヌシノカミに命令しました。 八十神たちの計画はこうです。猪の...

'ものがたり'散策 | 2018.06.24 Sun 18:38

『古事記』 [上の巻] 11 因幡の白兎

大主国神(オオクニヌシノカミ)には八十神(ヤソガミ)と呼ばれる大勢の兄弟神がいました。オオクニヌシノカミは、その一番末の身分と思われます。 なぜなら、その頃、八十神たちは、稲羽(因幡、鳥取東部)に住む八上比売(ヤガミヒメ)に惚れ込み自分の妻にしたいと考えていました。 彼らが求婚のため稲羽に出かけた際、オオクニヌシノカミは従者として同行し、荷物背負わされて行列の一番最後を歩いていたからです。「袋担ぎ」は、かつて一番身分の低い者の仕事とされていました。 ところで、八十神一行が稲羽に向か...

'ものがたり'散策 | 2018.06.23 Sat 18:15

『古事記』 [上の巻] 10 須佐之男命の系譜

須佐之男命(スサノオノミコト)の系譜が語られます。スサノオノミコトと妻クシナダヒメが、化成ではなく床で交わって生まれた神が、八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)です。ここから六世の孫までたどって大国主神(オオクニヌシノカミ)までが列挙されるのですが、詳細はここでは省きます。 要はオオクニヌシノカミがスサノオノミコトを祖神とする直系の出雲系の神格であることと同時に、皇位継承権を持たず(皇位継承権は皇子の五世孫までとされている)最終的には高天原ないし葦原中国の統治権を持たないことが述べられればい...

'ものがたり'散策 | 2018.06.22 Fri 18:16

『古事記』 [上の巻] 09 八俣遠呂知(ヤマタノオロチ)

高天原を追放された須佐之男命(スサノオノミコト)は、出雲国(島根)斐伊川(ひいがわ)上流の鳥髪(とりかみ)という場所に降りたちました。 スサノオノミコトは、鬱蒼としげる森の中でお腹を空かしていると、そのとき川の上流から箸が流れてきます。スサノオノミコトは上流に誰か住んでいると考えて川を上りました。 するとやはり川上には家がありました。しかし、どうしたことか老人夫婦が娘を挟んで泣いていたのです。 スサノオノミコトは名を尋ねると、老夫は大山津見神(オオヤマツミノカミ、神生み([上の巻] 0...

'ものがたり'散策 | 2018.06.21 Thu 18:19

『古事記』 [上の巻] 08 五穀の種の起源

追放された須佐之男命(スサノオノミコト)は、自らの罪を贖うため神々に供えるための食べ物を、神生み([上の巻] 03 神生み、参照)の時に生まれた、食物神である、大気都比売神(オオゲツヒメノカミ)に求めます。 そこで、オオゲツヒメノカミは鼻、口、尻から美味しそうな食べ物を取り出して料理し、スサノオノミコトに差し出します。しかしこれがスサノオノミコトの目には食べ物を穢したことのように映ります。そしてスサノオノミコトはオオゲツヒメノカミを殺してしまいました。 するとオオゲツヒメの神の体から次々と大事...

'ものがたり'散策 | 2018.06.20 Wed 18:35

『古事記』 [上の巻] 07 天の岩戸

天照大御神(アマテラスオオミカミ)が天の岩戸に引きこもってしまって、高天原、葦原中国(あしはらのなかつくに)から太陽が失われて暗闇に包まれたため、万の神々は困り果て、集まって色々と考えを巡らせますが、良い考えは生まれません。 結局知恵の神である思金神(オモイカネノカミ、これから先々でも神々の合議の中心)に問題は一任されます。思金神は天地初発([上の巻] 01.天地のはじめ、参照)で成った高天原三神のうちの一神である高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)の子です。そしてオモイカネノカミの示した解決策は...

'ものがたり'散策 | 2018.06.19 Tue 18:17

『古事記』 [上の巻] 06 天照大御神、須佐之男之命による誓約(うけい)生み

イザナキノカミに国からの追放を言い渡された須佐之男命(スサノオノミコト)は、母親と思いこんでいるイザナミノカミのもとへ行こうとする前に、姉であるアマテラスオオミカミを尋ねます。 追放の件でスサノオノミコトは心が荒ぶっています。アマテラスオオミカミのいる天上界である高天原に舞い上がる途中、地上を轟かせていきました。その異様な事態にアマテラスオオミカミは、弟が国を奪うつもりなのかも知れないと思い、完全武装をして備え対峙します。 弟のスサノオノミコトは何も邪心はないと言いはりますが、姉のアマテ...

'ものがたり'散策 | 2018.06.18 Mon 18:33

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