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長岡空郷(くうきょう)茶陶展、2日目(2009年4月8日〜14日)。右は伊羅保系の出雲糸目水指。左は京焼風色絵の出雲扇絵茶碗(三越HPより転載)私の故郷である但馬地方をもう少し西へ行くと、出雲に通じる。私にとって出雲の茶風は親しく心を寄せるもので、楽山(らくざん)窯も例外ではない。長岡空郷さんは、楽山窯当代・長岡住右衛門空権(くうごん)さんの三女の婿に当たる。日本橋三越での初個展だ。楽山窯は、松江市郊外の楽山公園の登り口近くにある緑豊かな景勝地にある。今は市の公園として整備されているけれど、公園名ともな...
一より習ひ | 2009.04.12 Sun 01:19
スイスからのミュージシャンの方を接待するために、茶道のデモンストレーションの助っ人に。もろもろの準備を整えていたら、「煙草盆の火入をお願い」との要請があり、久しぶりに火入の灰をおこなう。クズ炭を入れて、灰を充分に温めてから灰形のセット。炉の中に火入の炭を入れて熱していると、途中で炭が欠けてしまって、冷や汗三昧である。先生に助けていただいてなんとか危機を乗り越えられた。通訳同行でやってきたミュージシャンの方たちは、部屋のしつらいや道具組に異常なぐらい興味津々だった。正客の位置に置かれた煙草盆の...
一より習ひ | 2009.04.07 Tue 22:01
スイスからのミュージシャンの方を接待するために、茶道のデモンストレーションの助っ人に。もろもろの準備を整えていたら、「煙草盆の火入をお願い」との要請があり、久しぶりに火入の灰をおこなう。クズ炭を入れて、灰を充分に温めてから灰形のセット。炉の中に火入の炭を入れて熱していると、途中で炭が欠けてしまって、冷や汗三昧である。先生に助けていただいてなんとか危機を乗り越えられた。通訳同行でやってきたミュージシャンの方たちは、部屋のしつらいや道具組に異常なぐらい興味津々だった。正客の位置に置かれた煙草盆の...
一より習ひ | 2009.04.07 Tue 22:01
いつもならお茶のお稽古日だけれど、今日は「チクチク特別講習会」。わが師は、昔、とある茶の袋物教室に通われていた経歴の持ち主で、本日は帛紗づくりを教えてくださるのである。じつをいうと私は、茶の袋物の未経験者ではない。茶入の仕覆の仕立ては、仕事でこの手の本の編集を手がけたときに監修の先生の側について取材していたら、知らない間に一般的な茶入のかたちならばつくれるようになっていた。正確に原稿を書くために、記事の執筆しながら実際にみずからつくっていたせいだろう。茶箱に入れる振出しの網袋の編み方もHowto本...
一より習ひ | 2009.04.05 Sun 00:32
「天と地を結んで」展の初日(於 シルクラブ)。著名なキルト作家であり染色家の秦泉寺(じんぜんじ)由子さん、ガラス作家の荒川尚也さん、木工作家の勝水喜一さんの3人の作品が並ぶ。お三方とも魅力的な作品だったけれど、今日のブログは荒川尚也さんのガラスの茶道具についてふれたい。札幌の工房で宙吹きガラスを学んだのち、京都の丹波で作家活動をする荒川さんが扱うのは、無色透明のガラスのみ。ただし透明ではあっても、その表現は多彩だ。銀河を思わせるようなデリケートな気泡の表情が、作家の個性として知られている。シェ...
一より習ひ | 2009.03.28 Sat 19:19
こんにちは。 連休はいかがお過ごしでしたか? おかげさまで私はとても充実した日々を過ごしていました。 少しアップが遅くなりましたが、今日は茶道のお話です。 先日のお稽古では先生のご配慮で、春の装いの茶碗や 道具を用意してくださいました。 薄い緑の棗やタンポポや桜をあしらった茶碗に 心にぽっと春を感じました。 そろそろ菜種が美味しい季節。 昨夜も友人の家で菜種のお漬物を頂きました。 こちらはお稽古で頂いた菜種きんとん。 始めと終わりが雨だった関西ですが、 連休を通して気温が高く、春ら...
あなたの「幸運引き寄せパワー」をUPさせるヒント | 2009.03.23 Mon 12:22
もう16、7年ほど前に、取材で鈴木盛久(すずきもりひさ)工房を訪ねたことがある。私が20代半ば頃の話。工房に足を運んだとき、生真面目一本、いかにも「THE 東北」らしい南部鉄器の印象がガラガラとくずれた。京釜とは違う感性によってつくられる知的な霰文様、穏やかなかたち。鈴木盛久工房を束ねていたのが、これまたとても美しい女性、鈴木志衣子さんだった。おそらく鈴木さんが工房を継いですぐの頃だったかと思うけれど、若くてつたない私のインタビューに、ていねいに応えてくださっていたのを覚えている。それからずっと...
一より習ひ | 2009.03.21 Sat 11:50
銀座での用事のついでに、気になるギャラリーをのぞく。ひとつは、大人の女性ための上質セレクトショップ、エポカ ザ ショップ 銀座の地下にある「日々(にちにち)」。洗練された香りのただよううつわのギャラリーである。ギャラリーの入り口。洋服の店内中ほどに、ギャラリーへ降りる階段がある。こちらでは旬の物づくり作家の企画展をはじめ、古美術界のニューリーダーがセレクトする展観などをおこなっている。どの企画展にうかがっても、日本の一等地・銀座の物々しさに負けない今の「空気感」を感じる。上階のリアルクロー...
一より習ひ | 2009.03.20 Fri 00:47
暴風と雨に見舞われた昨日。こんな日のお茶のお稽古には大島紬に手が伸びる。さて「雨に強い大島」といわれているけれど、それは本当だろうか。大島紬の製造卸問屋の老舗・室町の加納の方にその根拠を聞いたことがある。ところが「わたしたち専門家は、そういうことをいわない」という。「どんな織り地でも、撥水加工をかけなくては水をはじくわけじゃないため、大島紬といえどもそれは例外ではありません。ですから、大島紬が雨をはじくと誤解されると困りますね」「そうですよね。私も大島紬を着たときに、水滴がポタっと落ちたら、...
一より習ひ | 2009.03.16 Mon 13:31
淡交会の支部研究会で中野サンプラザへ。今日の指導は、石川宗仁業躰だった(こちらの記事なども参照)。こうした研究会の壇上へ上がってお点前をする人たちは、きっと猛特訓を受けているはずなので、滅多に間違わない。そのため、業躰先生も点前の詳細についていちいち口を挟まない。では、どんなところを注意されるかというと、新人が割稽古で習うような基本の所作や道具の扱い方、茶道具を置く位置、座る場所についてを何度も繰り返して指摘する。今日はとくに点前座での座る位置について、登場した人すべてが注意を受けた。場面は...
一より習ひ | 2009.03.13 Fri 10:19
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