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『私は、その方とお話をしていて、こういうことを申し上げました。「あなたはまだ死にたいと思っておられるか」と。聞くまでもないということです。言うまでもないということです。たしかにその方には何の希望もありません。やっと育て上げた子に死なれて、何の希望がありましょう。何のために生きてきたか、すべてが崩壊してしまっています。その方はこうも申していました。「息子が死んだという第一報をうけたとき、何のことやらわからなかった」。そして、倒れたんですね。私はこういうことを言いました。「そのとき、おそらくあな...
精神世界と瞑想 | 2008.10.20 Mon 22:01
以上で私たちは、ヤスパースの「限界状況」、「包括者」、「実存」、「神」、「無制約的な要求」などの考え方を見てきた。ヤスパースにとって限界状況を限界状況そのものとして経験することは実存することと同じであった。限界状況に直面して挫折したり絶望したりすることが、超越へと至る道だからである。絶望は自由への前提であり、自由を悟ることは神を確認することであった。人間は、挫折を経験することによって主客の合一と対象的な自我の消滅とに至る。そのとき人間は、「神」、「超越者」、「包括者」、「無制約的なもの」へと...
精神世界と瞑想 | 2008.10.12 Sun 10:49
さらにヤスパースは、「無制約的な要求」について次のように語っている。私たちは、日常的な生活において、有限な個々の目的とその手段という課題の中で生きている。何よりも私たちは、食べなければならず、そのために働かなければならない。社会の中で、人とのかかわりの中で生計を立てて生きていかなれればならない。それゆれ様々な制約の中で、目的のために手段を選び行動していく。つまり、これらの目的と手段はすべて制約されている。私の単なる現存在(生存)に制約されている。 これに対して無制約的な要求は、私の本来的な...
精神世界と瞑想 | 2008.10.05 Sun 20:14
◆加藤祥造 現求めない―― すると 自分が貴いものと分かる だって 求めない自分は 誰にも属さないから (『『求めない』 加島祥造』) JUGEMテーマ:精神世界をめぐって
精神世界と瞑想 | 2008.10.02 Thu 21:42
◆道元 ただわが身をも心をも、はなちわすれて、仏のいへになげいれて、 仏のかたよりおこなはれて、これにしたがひもてゆくとき、 力をも入れず、心をもつひやさずじて、生死をはなれ仏となる、 たれの人かこころにとどこほるべき。 (『現代文訳 正法眼蔵 (河出文庫)』) JUGEMテーマ:精神世界をめぐって
精神世界と瞑想 | 2008.10.01 Wed 22:17
以上を踏まえてもう一度ヤスパースと高史明の言葉を比較してみよう。 「一切のものが失われたときただ一つのことが後に残ります。これは神が存在する、ということであります。」(ヤスパース) 「そして、あなたが今生きてるということは、南無したあなたを阿弥陀さんが支えておられるからではないか。あなたは南無阿弥陀仏という背骨をその瞬間いただいたはずです。」 (高史明) 私には両者が同じことを語っているように思える。 「最高の自由は、同時に超越者と最も深く結合されていることとして自覚されるのである。私...
精神世界と瞑想 | 2008.09.29 Mon 21:33
ヤスパースのいう「神」は、いわゆる一神教的な人格神ではない。 彼にとって神は決して知の対象ではない。推論できるものでもない。感覚的な経験の対象ですらない。神は、見ることのできるものではなく、ただ信仰されるだけだという。 しかも、この信仰は、人間の自由からくる。「自己の自由を本当に悟る人間が、同時に神を確認する」という。「自由と神は不可分のもの」である。 なぜなのか。私が自由である場合、私は私自身によって存在するのではなく、私は私に贈与されているのである。私が本当の意味で私自身である場合...
精神世界と瞑想 | 2008.09.29 Mon 21:16
以下は、先に触れた臨死体験・気功・瞑想>高史明氏の中の一節である。 「そのとき、おそらくあたたは悲しいという思いすらなかっただろう。ただ崩れこんだのです。それは自分という背骨が砕けたことではないか。南無ではないか。あなたはそれまで自分の背骨で生きてきた。その背骨が折れたということは、自分が砕けたということでしょう。そして、あなたが今生きてるということは、南無したあなたを阿弥陀さんが支えておられるからではないか。あなたは南無阿弥陀仏という背骨をその瞬間いただいたはずです。」 この言葉を以下...
精神世界と瞑想 | 2008.09.28 Sun 22:24
自分でもよくわからないけど… このカテゴリーはMIXIにも掲載してのですが、「何が言いたいのか分からん」と言われることが多いです。実は私自身も、わけ分からないのです。ただ、ヨガやら瞑想やいろんなものを取り混ぜて、自分の内側内側に意識を集中していくと、エネルギーが渦巻いているのを感じられるようになって、徐々にそのエネルギーが反転して外側へ外側へ宇宙へと広がるように感じられるようになってきました。そしてそこに入った瞬間は、自分という形がなくなり、全てが一つになるという感じが少しわかるようになりま...
藤井寛の一期一会 | 2008.09.28 Sun 18:32
マリア・ワルトルタ 著『時の終わり;The End of Time』より 17. Sword and demons The next quotation is from a dictation in which Jesus comments on several passages from Isaiah. Jesus uses these to tell us what to do to make the End Times less awful. We retained Isaiah 34:5 and 34:13-14. 17.剣と悪霊ども 次の引用は、イエズスが、イザヤからのいくつかの一節についてコメントする口述からあります。我々は、イザヤ34:5と34:13〜14を保存しました。イエズスは、終わりの時をよりひどくしな...
【大警告】ヨハネの黙示録とマリアワルトルタ著「時の終り」から解明 | 2008.09.21 Sun 18:13
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