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まだ読んでないんだけども気になる本を挙げてみましょう♪
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【消えた公爵家の子息】目次

JUGEMテーマ:気になる本 ちょっと前が読みたい…でも面倒だなぁ ということで目次を作りました  第2章 【ママはどこへ?】 【2−1】 ・ 【2−2】 ←4/2 第1章 【十四歳の誕生日】 【1−1】 ・ 【1−2】 ・ 【1−3】 第0章 【一八八八年、八月。】

たいむかぷせる。 | 2011.03.18 Fri 10:28

0章【一八八八年、八月。】

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ ロンドンはイーストエンドの夕暮れ まだ壊れずに残っているガス灯と、石畳のそこかしこにつるされた鍋の火が、 暗い通りにちろちろと光をもらしている。鍋の番をしているのは年老いた男たちで、 居酒屋の店先でゆでた巻き貝を売っている。   そこへ、帽子からブーツまで、全身黒ずくめの女がひとり、物陰からするりと現れた。 そうかと思うと、また別の物陰へひっこみ、誰の注意もひかぬよう、影のように動いている。 彼女の住んでいた世界では、女が夜にひとりで出歩くなどもってのほかで...

たいむかぷせる。 | 2011.03.18 Fri 10:25

万能鑑定士Q?

JUGEMテーマ:気になる本  万能鑑定士Q?作:松岡佳祐表紙につられて買いましたが何かwしかも期末中にね!今日返ってきたよw表紙買いやったけど中身もおもしろかった∀あらすじはー万能鑑定士を名乗る凛田莉子が雑誌記者の小笠原と事件を解決する…っていう話。ちょっと残念だったのは?巻で話が終わらず?巻に続いたことかなあ莉子は美人で聡明。観察力もあるしたくさんの知識をもっている。そんな完璧人間の過去がまー極端でw暗記術も紹介中wさらっと読めるのでお茶の時間にでもいかがですか?

あきなひ | 2011.03.15 Tue 21:58

【空の境界】1−3

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 1−3  彼女は彼を見据えたまま不安定な声で続ける。  誰にもわからない、淋しい感情を吐露するように。 「……根源の渦。すべての原因が渦巻いている場所、すべてが用意されていて、だから何もない場所。それがわたしの正体。ただ繋がっているだけだけど、わたしはソレの一部だもの。それって同じ存在ってコトでしょう?  だからわたしはなんだってできる。……そうね、目に見えないほど小さな物質の法則を組み替えたり、遡って生物そのものの系統樹を変えてしまうことだって可能だわ。今の世界...

たいむかぷせる。 | 2011.03.13 Sun 09:14

【空の境界】1−2

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 1−2 「―――ねえ黒桐くん、人格ってどこにあるのかな」  明日の天気を尋ねるみたいな、素朴な質問。  それは答えになんてこれっぽっちも関心がなさそうな、空っぽな気持ちだった。  だっていうのに、彼は口元に手をあてて真剣に考える。 「……どうだろう。人格っていうのは知性のことだから、やっぱりあたまのなかにあるんじゃないのかな」  頭の中、つまり脳に知性は宿る。  彼はそう口にして、彼女はいえ、と首を横に振った。 「……魂は脳に宿る。脳髄だけ生かしきれるコトが可...

たいむかぷせる。 | 2011.03.12 Sat 07:19

【空の境界】1−1

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 1−1  街は四年ぶりの大雪に見舞われていた。  三月に降る雪は、季節を凍らせるように冷たい。  夜になっても白い結晶は降りやまず、街は氷河期のように死んでしまった。  深夜零時。道には人の姿はなく、ただ街灯の明かりだけが雪のヴェールに抵抗している。  暗いはずなのに白く染まったその闇の中で、彼は散歩に出かける事にした。  とりわけ目的があった訳ではない。  ただ予感だけがあって、その場所へ歩いてみた。  黒い傘をさして、降り積もる雪の中を歩いていく。  果たし...

たいむかぷせる。 | 2011.03.11 Fri 18:06

【殺人考察(後)】25

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 25    …  二月が終わっても、まだ街は冬の趣を残していた。  気温は低くて、ニュースでは明日あたりに四年ぶりの雪が降る、だなんて事を言ってもいる。  三月はまだ始まったばかりで、冬の残滓が肌に絡みつくよう。  どうやら、春はまだまだ先の話のようだ。    …  巷を騒がした殺人鬼は、薬物による中毒死という形で決着がついた。  白純里緒の遺体は警察に回収されて、両儀式と黒桐幹也はあくまで被害者として保護され、こうしてどうにか生きている。  ……幹也はまっ...

たいむかぷせる。 | 2011.03.10 Thu 11:45

【殺人考察(後)】24

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 24 ……世界が、断絶されてる。  初め、そうとした思えなかった。  ごふ、とまた喉から胃の中のものを吐き出す。  クラッシュして理性を失っていた意識を引き戻したのは、そんな肉体の生きようとする機能だった。  片腕で、なんとか上半身を起こした。  両足にはあまり力が入ってくれない。なんとか壁ぎわまで這って、壁に手をついて立ち上がる。  視界が、ようやく戻ってくる。けど見えるのは輪郭だけだ。世界は白くぼやけて、すべてが曖昧。 「……痛い」  どこが痛いのか判らな...

たいむかぷせる。 | 2011.03.09 Wed 10:50

【殺人考察(後)】23

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 23  白純里緒の体が跳ねる。  一直線に襲いかかってくる敵を前にして、それでも彼女は動かなかった。  ざくりと、ケモノの爪が腕の肉を削ぐ。  血が流れて、敵が真横を走り抜けても、式は俯いたままだった。  彼女の両手は、優しくナイフを抱いている。  かけがえのない宝物のように、大切に、大切に。  覚えていた熱が薄れていく。  自分の体温とか、触れあった時の肌の温かさとか。  こんな私にも少しはあったんだと思えていたココロとか、あいつが信じていた私のココロと...

たいむかぷせる。 | 2011.03.08 Tue 09:42

【殺人考察(後)】21

JUGEMテーマ:気になる本 ☆ 21  ごとん、と幹也は床に転がった。  うつぶせに倒れこんだまま動かない。ただ顔の部分から赤い血が流れて、コンクリートの床を濡らしていく。  ボクは呆然と手のなかのナイフを見つめていて、何もできなかった。  幹也の死体は恐ろしくて、近付く事さえできそうにない。  だって、幹也は、死んでいるんだ。 「ごめん……こんなつもりは、なかったんだ」  呟いても、答える声は雨音しかない。  ボクは、泣いていた。  遠い昔。白純里緒が学生だった頃からずっと残っていた愛情...

たいむかぷせる。 | 2011.03.06 Sun 09:31

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