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人間国宝の越前和紙職人さんの姿勢から学んだこと

  和の心を探求する上で、   日本の職人さん方の姿勢はとても学びになります。   和紙について知りたいとき   「紙の大百科」という本を参考にしているのですが、   その本の中で、人間国宝の越前和紙職人   岩野市兵衛さんの次のような言葉が書かれていました。   「自分のような紙漉きにこのような認定をするよりも、    もっと原料の楮を栽培する人や漉き道具をつくる人たちに    何らかの奨励や援助をしてほしい」。 &nb...

和ごころ*真ごころ | 2024.12.13 Fri 21:55

絆を結ぶと大切なものになる*心の目でみる

  2024年も最後の月を迎えました。   12月の異称の一つの「師走」の語源は、   師(僧侶)がお正月の準備に走り回るほど忙しくなる様子から   師馳せる(はせる)となったなど諸説ありますが   そのうちの一つに「しおえる、やりとげる」意の   「仕果つ/為果つ(しはつ)」が変化したという説があることを知りました。   「成し遂げる」というと少し堅苦しい気がしますが^^   日々の積み重ねに無駄なことはなくて、   何かしらの...

和ごころ*真ごころ | 2024.12.12 Thu 16:03

個と全体

  先日、創作神舞のお稽古をしていただきました。   舞には、心と体を整えるエクササイズがかかせませんが   いつも自分の体の不調和に気づかされます。   先日は、片方の足が体を支えるには弱かったことに気づきました。   普段生活しているときはわからないのですが   片方が弱っている分、もう片方の足が補おうとするので   身体のバランスも崩れてしまうのですね。     そんな体感をして、またあれこれと思いを巡らせていまし...

和ごころ*真ごころ | 2024.12.01 Sun 03:52

目に見えないものを込めるということ

  ※こちらの写真はフリー素材を使わせていただいています。   手漉き和紙に魅了されたきっかけは、   ご祝儀袋などで知られている「折形礼法」の基本を学んだことでした。   一枚の白い和紙を前に置き、和紙の上側を「天」下側を「地」と呼び、   包むものを和紙に置き、左、そして右、と順に折り   贈る相手を想い、空間をも包み込み、   一枚の和紙で、折り、包み、そして結び形として表す。   その一連の流れの中に、神聖さと、 &nbs...

和ごころ*真ごころ | 2024.11.07 Thu 23:27

和蝋燭

    ※こちらの画像はフリー素材のものを使わせていただいています。     先日、国産の線香花火に和紙が使われていることをご紹介しましたが   和蝋燭の芯にも和紙が使われていることを知りました。   和紙にイグサの繊維を巻いた芯を竹串に刺し、   櫨(ハゼ)など植物から抽出した蝋をかけては乾かしを繰り返し、   最後に竹串を抜いて出来上がります。 竹串を抜いたあとの中心部が空洞になっていることで   空気が流動し、炎の...

和ごころ*真ごころ | 2024.08.30 Fri 01:35

手漉き和紙が使われる日本国産の線香花火

    夏になると花火を楽しまれる方が多いと思いますが   本来、花火は、慰霊や鎮魂の目的で行われ   お盆には「迎え火」「送り火」として先祖の霊を迎え入れ、   また送り出す役目をしていたのだそうです。   それが日本の、夏の風物詩になったわけですね。^^     私も昔から夏になると線香花火を楽しみにしていました。   線香花火は2種類あって、西日本では藁で作られるスボ手牡丹(写真下)、   東日本では和紙で作...

和ごころ*真ごころ | 2024.08.16 Fri 21:06

和紙の強靭さとしなやかさのわけ

  日本伝統の手漉き和紙は、薄くて強靭で、しかもしなやかで柔軟で   その特有の性質から世界の文化遺産の保存や修理修復に使われています。     強靭でしなやかである要因には、主要な原料である楮の繊維が   1cm以上と長く、しかも太いことがあるようです。   また、漉く時にはトロロアオイの根から出る   とろみのある粘液(ネリ剤)を混ぜるのですが、   この粘液が楮の繊維を水の中でよく絡み合わせ   繊維を均一に分散させる...

和ごころ*真ごころ | 2024.07.27 Sat 13:36

自然とともに

  日本伝統の手漉き和紙に惹かれた大きな理由は   「紙」というモノの中に、この「自然と共に」という   人のあり方を感じたところにあります。^^     自然と共にあると、様々なことを観る目、考え方が   小さな個の世界だけではなくて、大きな視点で捉えることに繋がり   自分も自然の一部であり大きなシステムの中で生きていると感じられるようになり   小さなネガティブな意識が消え、   とても自然体でいられるようになる気がす...

和ごころ*真ごころ | 2024.07.27 Sat 13:17

梅のかさね色目

    「かさね色目」とは、十二単でも知られているように   平安時代に王朝貴族の衣装にも使われていたものですが   季節ごとに咲く花や風情に合う色を選び   着物の襟もとに三枚五枚と、かさねの色を合わせたものです。       和紙の世界でも、平安時代には   手紙(ふみ)をしたためたり歌集をつくったりするときなどに   植物で染められた色和紙を使って「かさね色」を合わせていました。   かさね方は、...

和ごころ*真ごころ | 2024.07.18 Thu 22:43

春いろの御朱印帳

  3月は、「弥生」という呼び名もありますね。   万葉集や古事記にはこの呼び名ででてきます。   語源辞典によると、この弥生の   『「弥」には「ますます、いよいよ」という意味があり   「生」には「生い茂る」という意味で使われるように、   草木が芽吹くことを意味する』とありました。     生きとし生けるものが目を覚ますこの時期、   樹々から花ほころぶ木の花や、土から顔を出す様々なお花で   辺りの様子は明...

和ごころ*真ごころ | 2024.03.09 Sat 21:53

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