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ハイネ 「人ふたり別れるときは」 人ふたり別れるときは 互に手を取り合い 泣き始めて 溜息の尽きないならわし。 われわれが別れたときは泣かなかった。 ためいきも吐かなかった。 さて別れた後になってから 嘆いた、泣いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 長年撮影していた女性が此の夏、一人旅に出た。 結婚前にこの世界を見たい。 独り、韓国、中国、マレーシア、タイ、インド、、、と半年かけて回るそうだ。 信州の撮影を最後に彼女は1通のメールを残して出かけた。 心配でならなかったが、敢...
退廃のモノローグ | 2013.09.07 Sat 00:17
ハイネ 「いとしい人よ、君の手を」 いとしい人よ、君の手を此の胸の上に置きたまえ。 さて聴きたまえ、心臓の小部屋の中の高鳴りを。 そこに住むのは、意地悪な大工。 僕のひつぎを作っているのだ。 昼となく夜となく槌を打つ音。 早や永いことそのために夜も眠れぬ。 急いで仕上げろ、大工ども。 僕はぐっすり眠りたいんだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 叶わぬ恋は破局への棺に向かってまっしぐら。 想いだけが募る苦しき日々より破局の棺に入ることを切望しているのでしょう。 恋する気持を忘れ...
退廃のモノローグ | 2013.09.06 Fri 21:59
ハイネ 「いとしい人よ、君の手を」 いとしい人よ、君の手を此の胸の上に置きたまえ。 さて聴きたまえ、心臓の小部屋の中の高鳴りを。 そこに住むのは、意地悪な大工。 僕のひつぎを作っているのだ。 昼となく夜となく槌を打つ音。 早や永いことそのために夜も眠れぬ。 急いで仕上げろ、大工ども。 僕はぐっすり眠りたいんだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 叶わぬ恋は破局への棺に向かってまっしぐら。 想いだけが募る苦しき日々より破局の棺に入ることを切望しているのでしょう。 恋する気持を忘れた...
退廃のモノローグ | 2013.09.06 Fri 21:52
ヘルマン・ヘッセ「白い雲」より おお見よ、白い雲はまた 忘れられた美しい歌の かすかなメロディーのように 青い空をかなたへ漂っていく 長い旅路にあって さすらいの悲しみと喜びを 味わいつくしたものでなければ あの雲の心はわからない 私は、太陽や海や風のように 白いもの、定めないものが好きだ それは、ふるさとを離れたさすらい人の 姉妹であり天使であるのだから。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヘッセの詩はわびさびの文化を持つ日本人の琴線に触れる、淡々とした魅力があります。 か...
退廃のモノローグ | 2013.09.06 Fri 20:55
ウンベルト・エーコ「美の歴史」ロマンティックな人間と死 ロマンティックな人間にとっては、 冥界へと引きずっていく死ですら、 魅力的であり、 美しくなりうるのである。 人気ブログランキングへ にほんブログ村JUGEMテーマ:写真 JUGEMテーマ:文学と女性ポートレート
退廃のモノローグ | 2013.09.04 Wed 21:20
JUGEMテーマ:文学と女性ポートレート ゲーテ「親和力」第二部第五章より 願望したものをもっていると思い込んでいる時ほど、願望から遠ざかっていることはない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ なかなか気がつき難いことです。また周りで気づいてくれてる人が居たとしても忠告しづらいことです。 厳しいことを言える立場の目上の人が周りにいるといいですね。 人気ブログランキングへ にほんブログ村
退廃のモノローグ | 2013.09.01 Sun 21:09
JUGEMテーマ:文学と女性ポートレート 「プラトン神学」1482年 超感覚的な美 至高善自体の光彩は個別のものの中で輝きわたっており、より適切に輝き渡っており、より適切に輝きわたるところでは、特に、一瞥するものを誘い、考えるものを駆り立てて、近づくものを魅了して離さず、この種の光彩をわけてもいわば神性(ヌーメン)のように崇めるよう、そして以前の本性を放棄して、光彩自体になるためにひたすら努力するよう、このものをしむける。 人を愛しても、見たり触れたりでは合点いかず、つぎのようにしばしば...
退廃のモノローグ | 2013.09.01 Sun 18:25
JUGEMテーマ:文学と女性ポートレート ハイネ「君は花のごとく」より わが君は花のごとくに しとやかに清らかにうつくし。 わが君をうち見まもれば なにゆえか愁いは湧きて、 君つねに清くめぐしく 神きみを護りたまえと 手を君の頭に置きて 祈りたき思い湧き出ず。 人気ブログランキングへ にほんブログ村
退廃のモノローグ | 2013.08.31 Sat 12:22
ハインリヒ ハイネ「ロマンツェーロ」1851年より ジョフロアよ 私の死んだ心臓はそなたのお声で温められます とっくに火の消えた石炭にまた火が燃えさかるようですわ メリサンドよ 幸福よ 花よ あなたの顔を見ていると私は生き返ります 死んだのは私の地上の悩みと妄執だけです ジョフロアよ わたしたち二人は むかし夢の中で愛し合いましたが いまは死んでも 全く愛し合っていますわ 愛の神がこの奇跡をやってくれましたのよ メリサンドよ 夢とは何でしょう死とは何でし...
退廃のモノローグ | 2013.08.31 Sat 11:43
JUGEMテーマ:文学と女性ポートレート ヘルマン ヘッセ 「願い」 無言のうちに多くのことを語っている小さい手を 差しのべてくださる時、 私はいつかあなたにたずねました。 私を愛してくださるか、と。 私はあなたに、愛してください、とは望みません。 ただ、あなたがそばにいてくださることを知り、 あなたが時折無言でそっと 手を差しのべてくださることを望むばかりです。 人気ブログランキングへ にほんブログ村
退廃のモノローグ | 2013.08.31 Sat 11:30
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