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「焦燥」より 中原中也 汽車からみえる 山も 草も 空も 川も みんなみんな やがては全体の調和に溶けて 空に昇って虹になるのだらうとおもふ・・・・・・ あゝ空の歌、海の歌、 僕は美の、確信をしつてゐるとおもふのですが それにしても辛いことです、怠惰を遁れるすべがない! ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 暖かな風が吹く砂浜に寝転んでいると空や海に空気に溶けていくように癒されていく。 そして女性の美しい姿に柔らかい身体、可愛らしい声にも溶けて癒されていく。 物質社会で...
退廃のモノローグ | 2014.05.27 Tue 23:38
「問い」:ハイネ詩集より 胸には愁いが充ちており、頭は懐疑で一杯だ。 若者は憂鬱な声で波に問う。 「人生の謎を解いてくれ。 一番古いむつかしい謎を、 エジプトの僧の頭巾を冠った頭、 ターバンを巻いた頭や、黒の縁無し帽を被った頭、 さては鬘をつけた碩学の頭や、その他無数の人間の 哀れな汗ばんだ頭が考えあぐねたあの謎を。 いったい、人間の意義とは何だ? 人間はどこから来て、どこへ行くのだ? あの天上の、金に光る星々には、何者が住んでいるのだ?」 波は果てしない呟きを繰り返し、 風...
退廃のモノローグ | 2014.05.14 Wed 23:59
『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』 フランスの画家、ポール・ゴーギャンが1897-1898年にかけて描いた絵画作品のタイトルです。 ゴーギャンはゴッホと深い親交がありましたが、二人共失意の中で死んでいきます。 人間はただ生きるのではなく、生きるための意味(=生きがい)を感じなければ 生きていけない生き物だと思います。 それは特に都市化された街に住む人間や、都会の情報や文化に感化された人間ほど そう感じるように見受けられます。 &n...
退廃のモノローグ | 2014.04.22 Tue 02:00
無敵の美 / ゲーテ「ファウストII」より 勇者の名は四海に轟きますが、その勇者でさえ無敵の美の前には頭を垂れるのです。 ・・・・・・・・・・・・・・ 勇者は戦いに勝ち続けてこそ、その存在価値を示すことができますが、 存在の美は一糸まとわぬ姿で全てに打ち勝つのでしょう。 だから人は美しくありたいと願うのでしょう。 しかし、表面的な美だけでは人を惹きつけ続けることはできないのです。
退廃のモノローグ | 2014.04.17 Thu 00:38
孤独について / リンドバーグ夫人「海からの贈物」より 我々は結局は、皆孤独なのである。 そしてこの孤独という我々の基本的な状態は、 我々がいやだからと言ってどうすることもできるものではない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本質的に人間は孤独なんかじゃないと思う。 孤独感は、己の好き嫌いの感情の裏返しで、自分の影に怯えるようなものだろう。 人間は漫画の主人公にだって、種族を超えて犬や猫にだって愛情を感じるのである。 ただ、実生活においては...
退廃のモノローグ | 2014.04.16 Wed 00:10
ゲーテ「旅の歌」から お前の努力は愛の中にあれ、 お前の生活はおこないであれ。 JUGEMテーマ:文学と女性ポートレート
退廃のモノローグ | 2014.02.20 Thu 21:43
ゲーテ「いましめ」より いや遠くへさまよい出てんとするか。見よ、善きことはまことに近きにあり。幸福をとらえるすべを知れ、幸福は常に手ぢかにあれば。 ・・・・・・・・・・・ 人は遠くの手に届かない幸せばかり望んで、目の前の手にすることができる幸せを失いがちですね。 実は幸福を活かす術を知らないからなのかもしれません。昔からの恋愛小説も王子様とお姫様が苦難の後に結婚するところで終わります。幸せは、己の中にあるのではなく、他者の中に発見することから幸せを得ることを恋愛から学...
退廃のモノローグ | 2014.01.24 Fri 01:38
中原中也 「焦燥」より 昔私は思っていたものだった 恋愛詩なぞ愚劣なものだと けれどもいまでは恋愛を ゆめみるほかに能がない ・・・・・・・・・・・・・ 就職して、結婚して、子供が生まれて、出世して、、、 男達を見ていると、学生時代、独身時代は人生の一大事と異性のことばかり気にいしていたくせに 歳を経るごとに異性に対する愛を忘れ、ただの欲望の対象でしかなくなっていくように感じます。 それは実は異性に対してだけでなく同性の仲間に対しても同じなのです。 男女の関係が恋愛なら、...
退廃のモノローグ | 2014.01.16 Thu 22:04
中原中也 「みちこ」より そなたの胸はうみのやう おほやかにこそうちあぐる。 はるかなる空、あをき浪、 涼しかぜさへ吹きそひて 松の梢をわたりつつ 磯白々とつづきけり。 またなが目にはかの空の いやはてまでもうつしゐて 並びくるなみ、渚なみ、 いとすみやかにうつろひぬ。 みるとしもなう、ま帆片帆 沖ゆく船にみとれたる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 女性の白く透き通ってふくよかな胸は、男性を蕩かせ深い海のようにどこまでも溺れさせます。 そしてその胸は、遥かなる空...
退廃のモノローグ | 2014.01.15 Wed 01:23
松尾芭蕉 「おくのほそ道」より 月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。 舟の上に生涯を浮かべ、馬の口とらへて老いを迎ふる者は、 日々旅にして旅を栖とす。 古人も多く旅に死せるあり。予も、いづれの年よりか、 片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず、 海浜(にさすらへ、去年の秋、江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひて、 やや年も暮れ、春立てる霞の空に、白河の関越えんと、 そぞろ神の物につきて心を狂はせ、 道祖神の招きにあひて取るもの手につかず、 股引の破れをつづり、笠の緒付けかへて、三...
退廃のモノローグ | 2014.01.14 Tue 21:31
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