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JUGEMテーマ:試写会 ♯022 あざとくなく、何の衒いもなく、まことに清々しい作品である。台詞に無駄がない。 正直なところ、話題の作品だなんてことも知らず、ただ変なタイトルだなとの思いでスクリーンに向かった。 鎌倉の良き昭和の時代を偲ばせる家に暮らす三姉妹。そこに、15年前、家族を捨てて出て行った父の訃報が届く。 出掛けた葬儀で、なんと腹違いの妹(15歳)と出会う。 そこからさりげないストーリーが展開していくわけで。 しっかりものの長女。奔放で気の迷いも見せる次女、ひたすらマイペースの三女。そこ...
映画、観たまんま | 2015.05.15 Fri 21:59
JUGEMテーマ:試写会 ♯021 こういう映画を創れる大人がいるなんて、まだまだ世のなか捨てたものじゃない。 こういう映画を観て楽しめる大人がいることに、こころ安らぐ思いがする。何ひとつ、派手さはないのに。 NYの下町、うだつの上がらない中年男:マックスが営む靴の修理店と理髪店が並ぶ、まことに平々凡々とした風景。 ここに“魔法”をひとふりすると思いもかけないストーリーが展開することになる。 ある朝、マックスは夕方6時までに仕上げなければならない急ぎの修理を嫌々引き受けた。 なのに愛用...
映画、観たまんま | 2015.05.11 Mon 18:49
JUGEMテーマ:試写会 ♯020 やっとのこと観終えて、試写室を出る際、「素敵だったわね」「羨ましい歳のとり方よね」といった女性方の感想の言葉が耳に届いた。 NYマガジン誌は、チャーミング!とひと言で評している。確かにチャーミングではあるが、素直にストンと胃の腑に落ちない。……そうだ、あわてて飛び乗った電車が女性専用の車両で、しかも高齢女性で占められている。気づいた時にはもう遅い。電車は走り出していて、身の置きどことがない、どうも塩梅が悪い。……こうした思いに包まれたのであ...
映画、観たまんま | 2015.05.04 Mon 21:03
JUGEMテーマ:試写会 ♯020 やっとのこと観終えて、試写室を出る際、「素敵だったわね」「羨ましい歳のとり方よね」といった女性方の感想の言葉が耳に届いた。 NYマガジン誌は、チャーミング!とひと言で評している。確かにチャーミングではあるが、素直にストンと胃の腑に落ちない。……そうだ、あわてて飛び乗った電車が女性専用の車両で、しかも高齢女性で占められている。気づいた時にはもう遅い。電車は走り出していて、身の置きどことがない、どうも塩梅が悪い。……こうした思いに包まれたのであ...
映画、観たまんま | 2015.05.01 Fri 08:55
♯019 あたやおろそかに評など書けない映画を観てしまった。 3年前に夫を亡くしてしまった妻、であり、ADHD(多動性障害)で攻撃的な性格の息子(15歳)を持つ毋。 気性は荒いが、常に前向きに生きようとする女性でもある。そんな彼女の生き様を描いた作品である。 わたしが、睡魔に打ち勝ちスクリーンに目をやると、殺さんばかりに毋の首を締め上げる息子=スティーヴが居た。 毋は、あまりの苦しさから手を伸ばし触った物をふりかざしスティーヴの頭に打ち下ろす。とうぜん出血する。 この凄まじさがストーリーのコンセプ...
映画、観たまんま | 2015.04.01 Wed 21:18
JUGEMテーマ:試写会 ♯019 あたやおろそかに評など書けない映画を観てしまった。 3年前に夫を亡くしてしまった妻、であり、ADHD(多動性障害)で攻撃的な性格の息子(15歳)を持つ毋。 気性は荒いが、常に前向きに生きようとする女性でもある。そんな彼女の生き様を描いた作品である。 わたしが、睡魔に打ち勝ちスクリーンに目をやると、殺さんばかりに毋の首を締め上げる息子=スティーヴが居た。 毋は、あまりの苦しさから手を伸ばし触った物をふりかざしスティーヴの頭に打ち下ろす。とうぜん出血する。 この凄まじさが...
映画、観たまんま | 2015.03.31 Tue 10:18
JUGEMテーマ:試写会 ♯018 それは、1958年12月19日のこと。マリア・カラスのオペラ座デビュー:ガラコンサート、 その特別ボックス席で、わたしは彼女の登場を静かに待っていた。 右隣の席には、ブリジッド・バルドーが、左隣りに、ジャン・コクトー。チャーリー・チャップリンも居たらしい。 コンサートは、この日のためだけの構成でヨーロッパ各国にテレビ中継され、100万人以上が見たという。 映画は、その放映のためコンサートのすべてを収録したライブ映像で、 1台のカメラは舞台裏左上から、フランス大統領ルネ・コ...
映画、観たまんま | 2015.03.22 Sun 10:57
♯017 まずもって、この作品は予めその内容を語るべきでない。 では、どんな映画か。狂気じみた、まるで自分が怒られているかのように思えて緊張してしまう。 試写中にうっかり居眠りするものなら、後でどうなじられることやら…、そんな感じの映画だ。 しかし、1時間も過ぎたころには常規を逸した世界から逃れることができ、 「あっ、わたしは映画を観ているのだ」と、我に還る。しかし、それも束の間。 第87回アカデミー賞は、この作品に助演男優賞(J・K・シモンズ)、編集賞、録音賞を授けた。 試写は、発表前日...
映画、観たまんま | 2015.03.14 Sat 16:59
JUGEMテーマ:試写会 ♯016 最後の5分間を描き出すすために創られた作品だ、といっても許されるのではないか。 見晴るかすシーンと流れる歌の詞の意味、そこにひとりの女性の生涯が重なり合い、なぜか目頭が熱くなる。 「パプーシャ」は、実在したジプシー女性詩人の愛称である。ジプシーの言葉で「人形」を意味する。 書き文字を持たないジプシーにあって、文字を書けるだけでなく、詩が詠めて、ワルシャワにも名が届く、 しかも女性。となると…… 年齢の離れた夫が吐き捨てるように言う。「お前が、読み書...
映画、観たまんま | 2015.03.11 Wed 22:42
JUGEMテーマ:試写会 ♯015 タイトルからの印象は、何だかロマンティックなストーリーかと思える。 かといって、ロマンティックではないとは言えなくもない、見終えて温かい思いが残る作品だ。 第二次世界大戦の末期、ヒトラーがパリ壊滅の命令を出していたことをご存知だろうか。 パリを占領し破壊を命じられたのは、ドイツ軍司令官コルティッツ(なぜかこの人の名前は耳に残った)。 対するは、パリを守りたいと願う中立国スウェーデンの総領事。 二人の駆け引き、その会話が素晴らしく小気味よいのである。声を荒げるこ...
映画、観たまんま | 2015.03.06 Fri 14:39
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