[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:試写会 千年医師物語 ペルシアの彼方へ ♯041 分厚い冒険小説を一気に読み切った思いの大作である。 これには同じ表題の原作があり、世界中で2100万部以上の販売記録をもつという。 でもって、ヨーロッパ作品としては異例の3600万ドル(なぜかユーロ換算ではない)もの巨額を投じて制作。 その、気合いの入れようは確かに細部にまで表われている。 11世紀、イギリス。あどけない少年:ロブ。彼は。不治の病とされた虫垂炎で毋を亡くす。 当時、旅回りの理髪師が医術を行っていた。 ロブは、毋の命を...
映画、観たまんま | 2015.12.26 Sat 19:08
JUGEMテーマ:試写会 ビューティ–・インサイド ♯040 けったいな、韓国映画である。ひとりの役を123人が演じる。なぜ、そうなるのか? 主人公のウジンは、目覚めるたびに姿が変わってしまうという病気にかかっている。 その姿は、老若男女、人種まで越えてしまうのである。 つまり、ウジンを123人が演じるわけで、ウジンの真の姿は、観る側にもわからない。 そんな彼は、年頃で、アンティーク家具専門店で働くイスと出会いひと目惚れ。 彼女に会いたい一心で店に通うが、イスにしてみれば、毎回新しい...
映画、観たまんま | 2015.12.22 Tue 21:20
愛しき人生のつくりかた ♯039 ぶるぶるっと冷えたこころに、温かいスープがうれしい、そんな思いの秀作である。 はじまりは、パリ右岸・モンマルトルの墓地。 最愛の夫を亡くした85歳のおばぁちゃんがヒロイン的存在。 その長男息子は、郵便局を退職したばかりで、これからどう生きるかを決められず、妻からは離婚を告げられてしまう。 そうした夫婦の一人息子は、ホテルで夜勤のアルバイト。おばぁちゃんと仲がいい。 そして、どこの家庭でも起こりうるドラマが繰り広げられる。 となると、有り体の展開になりそ...
映画、観たまんま | 2015.12.15 Tue 16:29
ゆめのほとり -認知症グループホーム福寿荘- ♯038 ひとりのおばぁちゃんが軍歌を唄い終え「満州から引き揚げ子どもを育て、苦労したわ」と、つぶやく。 すると、傍に座っていたおばぁちゃんが、突然怒った勢いでくってかかる。 「苦労したのは、あんただけじゃないよ。みんな大変な目にあったんだから。それが戦争よ。 そんな歌なんか唄っちゃうけない」 娘さんの押す車いすで出掛けた公演で、子どもたちがシャボン玉を楽しんでいるシーンでの出来事も印象的だ。 「おばぁちゃんにもシャボン玉を見せてあげて」と娘...
映画、観たまんま | 2015.12.10 Thu 09:39
妻の病 -レビー小体型認知症- ♯037 「こんなことになるとは思わなかった」。夫:浩市の言葉がズシンと来る。 誰だって妻が認知症になるなどとは想定していないだろうから。わたしも、同様であるが。 でも、浩市の妻:弥生は、10年前に統合失調症と診断され、3年後にレビー小体型認知症であることが判明した。 それから今日に至るまで、夫婦の生きる闘いが続いている。 近ごろ固有名詞をことごとく思い出せなくなり、“認知症”の前兆ではないかと怖くなる、わたしである。 そう、“認知症”に...
映画、観たまんま | 2015.11.28 Sat 15:21
JUGEMテーマ:試写会 黄金のアデーレ 名画の帰還 ♯037 映画を観ての感想で、手あかのついた「感動」という言葉は使いたくない。 「感動」をいかに表現するかが肝心なこととわきまえている、つもりだから、だ。 しかし、今回はやむなく使わざるを得ない。 1938年、ヒトラー率いるナチスは、オーストリアを占拠し、同時にユダヤ人が所有する 価値ある家財や金品、美術品などを略奪する。尊い命までも。まるで強盗だね。 そのなかに、1907年に画家グスタフ・クリムトが描いたオーストリアのモナリザと称される『...
映画、観たまんま | 2015.11.10 Tue 17:03
ヴィヴィアン・マイヤーを探して ♯036 ふと、“事実は小説よりも奇なり”というフレーズが浮かんだ。この作品を観終えた時である。 2007年のこと。青年は、古いシカゴの街並の写真を集めようとオークションで大量のネガフィルムを 段ボールの箱ごと落札した。価格は、380ドル。 しかし、彼の意向に添う写真はなかった。が、フィルムの一部を現像してブログにアップしたところ 写真への賛辞が次から次へと寄せられ、あっという間に評判に。 そこで撮影者はどんな人物かということになったが、わからない。探す...
映画、観たまんま | 2015.10.20 Tue 16:43
シネマの天使 ♯035 それまで街に当り前のようにあった施設が、 それも馴染み深い映画館が取り壊されるとなるとどんな思いがするのだろう。 そもそも映画館とは……? 122年続いた老舗映画館の取り壊しが決まり、 ならば伝統ある歴史や慣れ親しんだお客さま方の思いを何とか映像に残したい。 そうした熱い思いの結晶が94分の作品になった。 舞台はまさに当映画館。ゆえにドキュメンタリーにもなっている。 閉館した建物にブルドーザーが乗り込む場面には胸が痛む。 しかし、それだけでは観る側の思いが...
映画、観たまんま | 2015.10.09 Fri 22:08
JUGEMテーマ:試写会 草原の実験 ♯034 どんな作品なのだろう。タイトルから抱いた関心である。 草原のイメージに“実験”という言葉は、似つかわしくない。ちなみに、英語のタイトルは“TEST”である。 実は、この作品にはまったく台詞がない。これが実験なのか。 地平線を臨む大草原にぽつんと建つ小屋のような家。それは、父と娘の質素な暮らしを守る。 太陽の光が木陰を映し、風が草木や娘の髪をゆらす。時に雷の響きが観る者までも刺激する。 おだやかな日常は、軍人と思...
映画、観たまんま | 2015.09.28 Mon 18:28
JUGEMテーマ:試写会 ヒトラー暗殺、13分の誤算/Elser ♯033 この作品を観る前のいちばんの関心事は、暗殺はなぜ失敗したのか? という点であった。 しかし、作品の核心は、そんなことはどうでもよいこと。 暗殺を計画し実行に移した平凡に暮らす家具職人:エルザーの日々と彼が暗殺へ至る思い、 当時の社会背景こそが訴求点なのだ。 1933年に権力を握ったヒトラー。 その後、エルザーが住むのどかな村に変化が表われる。 施設への“ユダヤ人お断り”の標識が立つ。共産主義側だった男が突撃隊の制服に身...
映画、観たまんま | 2015.09.16 Wed 15:30
全430件中 271 - 280 件表示 (28/43 ページ)