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こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。 早いもので、気づけば今年も12月。 え、2016年終わるの? ついこの間年賀状書いたような気がするんですけど。 月並みですが、年々時の流れは速くなっていくみたいです。 しかしその一方で、子どもが生まれた時のことは、わずか3年前のことなのに、遥か遠い過去のように感じます。 あの子がいない生活って、どんな感じだっけ。 さて、というわけで、もう今年のクリスマスも目前に迫っています。 我々にとっ...
えほにずむの絵本棚 | 2016.12.05 Mon 11:11
この物語を読んでいると、私は、なんとも悲しい気持ちになってしまうのです。確かに、一般に言われている通り、ポターのヒル・トップ農場と、そこで生活することへの希望が描かれた美しい物語なのですが、評伝などで知った、彼女の生きてきた現実を重ねてみると、アヒルのジマイマはポター自身を思わせ、その自嘲が垣間見えてしまうのです。 出版は1908年ですが、この物語が実際に書かれたのは1906年、婚約者ノーマンとの悲しい出来事のすぐ後のことです。もし、彼女自身を物語に登場させたという見方が正しいとするならば、それは...
'ものがたり'散策 | 2016.12.04 Sun 18:24
鋭敏な作家はポターのこの作品を読んで早くも彼女の異変に気づいています。イギリスの作家グレアム・グリーンは (アヒルの)パドルダック氏の創造は、新しい段階のはじまりを画していることがわかる。…ポター女史はその天才の性格を変えるような感情の試練を体験したにちがいない。この試練の性質を詮索することは無礼なことかもしれない。だが、彼女のケースは奇妙にもヘンリー・ジェイムズのそれに似ている。何事かが起こって、この二人はみかけで人を信じることができなくなったのである。 と推察しています。感情の試練とはノ...
'ものがたり'散策 | 2016.12.01 Thu 18:17
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。 今回は、いたずら盛りの男の子がいる家庭にぜひおすすめの一冊を紹介します。 「あくたれラルフ」(作:ジャック・ガントス、絵:ニコール・ルーベル、訳:いしいももこ)です。 この見るからに悪そうな表情の猫がラルフです。 「あくたれ」なんて、あまり耳にすることのない単語ですが、この猫を呼ぶのに「いたずら」とか「やんちゃ」なんて可愛らしい言葉では全然ふさわしくありません。 原題は「ROTTEN RALPH」。 「ROTTEN」を辞書で...
えほにずむの絵本棚 | 2016.12.01 Thu 12:05
ポターの動植物への興味は、大変広いもので、それらを観察し、ときにはスケッチすることで、彼女は自らの趣向を満足させていたようです。この物語の主人公のカエルも例外ではなく、彼女が、実際に飼って観察をしていたことが、彼女の暗号で書かれた日記に詳しいです。 物語の草稿はもうすでに過去に出来上がっていたものらしく、編集担当で、後の婚約者であった、ノーマン・ウォーンとの話し合いは、すでになされていたようです。しかしノーマンが突然帰らぬ人となり、その兄であるハロルドが後を引き継いでいるのですが、彼は...
'ものがたり'散策 | 2016.11.30 Wed 18:53
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。 子どもたちに人気の絵本には、よく「探し絵」の要素が入っていることがあります。 本筋と関係のないところで、よく見ると少しずつ絵が動いていたり、意外なサブ・ストーリーが展開されていたり。 そんなしかけが、何度でも楽しめる絵本の秘密のひとつかもしれません。 今回はそんな「探し絵」の人気絵本「うずらちゃんのかくれんぼ」(作:きもとももこ、福音館書店)を紹介します。 ひょうたんに真ん丸な目がついたよ...
えほにずむの絵本棚 | 2016.11.30 Wed 12:59
ポターにとって、この物語が出版された当時の1905年は、いろいろな意味で転換の年となりました。それは『2ひきのわるいねずみのおはなし』のところでも述べましたが、編集者であり、婚約者でもあった、ノーマン・ウォーンとの突然の死別を契機としています。彼は若くして病死してしまうのでした。 彼女は本を書く過程で、ノーマンとの友情や意見交換、手紙のやりとりを、彼女の内的生活の大きな柱としていたと、研究者マーガレット・レインは述べています。本を作ることのみが、彼女の仕事上での喜びではなかったのです。 彼女は...
'ものがたり'散策 | 2016.11.29 Tue 19:02
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。 今回は言葉遊びの絵本を紹介します。 「ぶたたぬききつねねこ」(作・絵:馬場のぼる、こぐま社)です。 作者は「11ぴきのねこ」シリーズでおなじみの馬場のぼるさん。 というか、この絵本のねこが、そのまんま「11ぴきのねこ」と見た目いっしょですね。 タイトルで分かる通り、「しりとり」絵本です。 「おひさま」ではじまり、「まど」「どあ」「あほうどり」……と続きますが、それらの絵が、ちゃんと物語...
えほにずむの絵本棚 | 2016.11.29 Tue 12:00
こんにちは、絵本専門店・えほにずむの店主です。 保育園に入れない、待機児童問題がなかなか改善されませんね。 予算が云々と言ってますが、オリンピックやらなにやらで使うお金があるなら、もっと子どものために税金を使って欲しいものです。 口では育児支援とか言ってますけど、本気度がまるで伝わってきません。 それに、単純に施設の数を増やせばいいのかという気もします。 数が増えた分だけ、そこで働く人の資質が問われるべきです。 幼い子どもの生活を預かることが、どれ...
えほにずむの絵本棚 | 2016.11.28 Mon 12:17
JUGEMテーマ:絵本紹介 姉妹サイト(「ぐりぐら堂」)に「ぐりぐら通信――大人のための絵本ガイド」(2016年9月号)を掲載しました。 ご紹介している作品は―― 『フレデリック――ちょっとかわったのねずみのはなし』 レオ・レオニ・作/谷川俊太郎・訳 Twenty Yawns(仮題:あくびを20回) Jane Smiley(ジェーン・スマイリー)・作/Lauren Castillo(ローレン・カスティロ/ローレン・カスティーヨ)・絵 ――以上の2作です。 記事はこちらです→
おすすめ「絵本」館 | 2016.11.25 Fri 17:38
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