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車から降りると突然「ゴトーン」と大きな音が響いてきます。また「ゴトーン」と。 えっ何の音だろうと思っていると、どこからか「ザァー」という水の音。「あっ唐臼だー」と思わず声を上げて走って行くと、 唐臼が「ザァー ゴトーン ザァー ゴトーン」と音を立てていました。すると、あちらこちらからも聞こえてきます。 この山里は窯元がそれぞれの唐臼を持っているそうです。一基のところもあれば三其のところもあり、大きいのやら小さめのやらそれ ぞれの音がハーモニーになって、昼間...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2022.02.06 Sun 21:50
明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 令和4年 元旦 まづもろともにかがやく宇宙の微塵となりて無方の空にちらばらう ──宮沢賢治 でくのぼう宮沢賢治の会 熊谷えり子 &nbs...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2022.01.01 Sat 08:48
どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも、吹きとばせ すっぱいくゎりんも吹きとばせ どっどど どどうど どどうど どどう どっどど どどうど どどうど どどう 九月十二日。一郎は又三郎から聞いたこの歌を夢の中できき、跳ね起きて見ると外ではひどく風が吹いている。一郎は嘉助と一緒に急いで学校へ行き、三郎(又三郎)は既に転校してしまったことが分かる。 私は三郎(又三郎)が去っていくこの場面が好きで、すべてを洗濯してしまうくらいの風が吹い...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.11.10 Wed 13:20
今年(令和3年)の宮沢賢治祭は、9月23日(木・祝) 山波財団2階ホールにてとり行われました。 第1部は、昨年(2020年)の賢治祭2部のシナリオを少し変えて 第2部では、最後50分にわたって、熊谷えり子講師(でくのぼう宮沢賢治の会 代表)のお話がありました。 コロナ対策も万全に、いつもより参加人数を減らしたものの、静けさの中にも熱気のあるお祭りとなりました。 観覧参加された方々のアンケートから、当日の様子をご報告します。 ...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.11.08 Mon 09:12
JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について 賢治祭まで残すところ1ヶ月をきりました。(どきどき💦) 賢治さんのお祭りに合わせて、 山波言太郎生誕100年を記念した展示を、 先週からスタートしました。 山波財団の2階に展示しています。 鎌倉にお越しの際は、 ぜひぜひご覧ください。 JUGEMテーマ:デクノボー宮沢賢治について JUGEMテーマ:展覧会の告知をしよう!
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.08.30 Mon 14:37
「四又の百合(よまたのゆり)」 (前半) 「四又の百合(よまたのゆり)」 (後半) 作 宮沢賢治 絵 ヒームカ 次(つぎ)の夜(よ)明(あけ)になりました。 王(おうさまは帳(とばり)の中(なか)で総理大臣(そうりだいじん)のしずかに入(はい)って来(く)る足音(あしおと)を聴(き)いてもう起(お)きあがっていられました。 「申(もう)し上(あ)げます。ただ今(いま)丁度(ちょうど)五時(ごじ)でございます。」 「うん、わしはゆうべ一晩(ひとばん)ねむらなかった。けれども今朝(け...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.08.07 Sat 21:08
「四又の百合(よまたのゆり)」 (前半) 作 宮沢賢治 絵 ヒームカ 「正(しょう)徧(へん)知(ち)はあしたの朝(あさ)の七(しち)時(じ)ごろヒームキャの河(かわ)をおわたりになってこの町(まち)に入(い)らっしゃるそうだ。」 斯(こ)う云(い)う語(ことば)がすきとおった風(かぜ)といっしょにハームキャの城(しろ)の家々(いえいえ)にしみわたりました。 みんなはまるで子(こ)供(ども)のようにいそいそしてしまいました...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.08.07 Sat 21:07
6月の輪読会で読んだところは「九月八日」。 三郎(又三郎)や子どもたちはさいかち淵へいき、そこで佐太郎が持ってきた毒もみにつかう山椒の粉で魚とりをしようとしたり、鬼っこで遊んだりする。 輪読会の参加者の方たちが語って頂いた、心に残る場面や感想などから。 佐太郎たちが山椒の粉で魚をとろうとする時、水を見ない又三郎と一郎(又三郎は雲の峰の上を通る黒い鳥を見、一郎は河原に座って石を叩いている)。そして鬼っこの時、怒る又三郎に呼応するように恐ろしい景色へと変わっていく自然界(...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.07.21 Wed 21:46
「九月七日」のところを5月の輪読会では読んだ。 三郎(又三郎)や一郎、嘉助などの子どもたちは授業が終わったあとのひるすぎに川下の方へそろって出掛け、そこで泳いだり石取りをしたり、また魚を捕るなどして遊ぶ。そんな情景がここでは描かれている。 みんなは、とった魚を、石で囲んで、小さな生洲をこしらへて、生き返っても、もう遁げて行かないやうにして、また上流のさいかちの樹へのぼりはじめました。ほんたうに暑くなって、ねむの木もまるで夏のやうにぐったり見えましたし、空もまるで、底なしの淵...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.06.11 Fri 16:40
鎌倉の山波言太郎総合文化財団で開催している「賢治 長へん輪読会」。第7巻所収の「風の又三郎」を月2回受講者たちと同じところを読んでいます。 先月は「9月7日」のところを読みました。同時に全集第5巻所収の「風野又三郎」についての感想発表が二名ありました。 その一人、O・Tさんの所感を掲載します。 ********************* 今回長へんを受講して、ほぼ初めてこの作品に触れました。以前気まぐれに開いたページを読んだときは、又三郎さ...
でくのぼう宮沢賢治の会/ポラーノの広場 | 2021.06.04 Fri 18:02
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