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レビュー:独裁者はこんな本を書いていた

JUGEMテーマ:レビュー記事! JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   上下巻あるが、上巻はレーニン、スターリン、ムッソリーニ、ヒトラー、毛沢東の書いたものというか、彼らの代表作に関して背景、内容の紹介。社会主義、国家社会主義といった独裁国家の支配者であるが、単なる暴力支配でなく、文章が支配に役立っているところは重要だろう。この点をざっと見るには良い。 毛沢東あたりになると、実際赤い本が出回っていた時代を知っているので、あれは一体なんだったんだろうと思...

マインドフルネス・京都 | 2020.04.03 Fri 11:52

理不尽な進化:レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   進化論の専門家ではない著者が進化論の論争にチャレンジした本。本書の着想は学生の時に読んだドーキンスの「利己的な遺伝子」と真木悠介の「自我の起源」だという。その後であったラウプの「大絶滅」もインパクトがあったらしい。これによって進化といっても、偶然に起こった環境変化による恐竜の絶滅といった「理不尽」なものがあるということに気づいたということか。後半ではドーキンスらによって適者生存の科学に対するグールドの批判、論争を取り上...

マインドフルネス・京都 | 2020.03.20 Fri 09:53

分子からみた生物進化

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   分子進化学について、著者自らの研究成果と絡めて記述した、優れたテキスト。DNAが明かす生物の歴史という副題通り、生物進化をDNAによって説明する。生命がDNAによる情報の伝達の歴史であるとすると、進化はその伝達の失敗の歴史と言えるかもしれない。その失敗しても大丈夫なシステムとして、遺伝子の重複などが起こり、複製の失敗が返って新しい機能の取得につながってきたと考えられる。ダーウィンによって主張された自然選択のメカニズムをうまく説...

マインドフルネス・京都 | 2020.02.20 Thu 14:02

従容録(安谷白雲):レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   従容録は曹洞宗系で重視される、禅語録で、宏智正覚によって頌がつけられている。本書は従容録をもとに安谷白雲によって行われた提唱集。まず印象的なのは、言葉にし難いのだが、本則自体が無門関とは今ひとつ雰囲気が違う。碧巌録も違うといえば違うので、曹洞宗、臨済宗の違いによるのかどうかはわからないが、なぜなんだろう。提唱部分は安谷師の解釈もでており、おまけに本書が書かれた昭和40年代後半の世情を反映してか、極左とか国体とかといった言...

マインドフルネス・京都 | 2020.02.08 Sat 09:06

audible+青空文庫:河口慧海「チベット旅行記」:レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   河口慧海は明治期の黄檗宗の禅僧。当時鎖国していて外国人が入れなかったチベットに大乗仏教の盛んな国として入ってみたいと思い、ヒマラヤを越えて侵入。まずこの厳しい自然の中にとにかくチベットに行くんだという意欲だけが先行するような、この人は一体何なんだと思う。日本人というと入れないと考え、中国人と称して入る。医学の知識が多少あり、途中やチベットについてからもその知識を利用してチベット人の信頼を得るのだが、本人はプラシーボ効果...

マインドフルネス・京都 | 2020.01.11 Sat 21:50

大脳基底核ー意志と行動の狭間にある神経路:レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   共立出版のブレインサイエンス・レクチャーシリーズの新刊。このシリーズは村上安則氏の「脳の進化形態学」を読んだことがあったが、「大脳基底核」でも「脳の進化形態学」でも感じたのは教科書的に事実にとどまらない著者の個性の出た記述が興味深い。大脳基底核はサブタイトルにもあるように、パーキンソン病に見られるような運動の制御のみならず、意志や行動に関与することが知られており、重要性は明らかだが、大脳皮質や小脳などの他の脳の部位に比べ、...

マインドフルネス・京都 | 2019.09.02 Mon 09:55

自閉症という知性:レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   「ハイパーワールド」でネットでアバターとして活躍している自閉症者の世界を明らかにした池上英子氏の近著。ハイパーワールドでは自閉症者が、いわゆる「健常者}(以下マジョリティーと呼ぶ)は自分たちを人の心が分からないと言うが、彼等(マジョリティー)も我々のことが分からないではないか、と云っていることを知り衝撃を受けた。本書はその発展版で、自閉症と言われている人の特殊な知性を4人細かく紹介し、それが彼等の知性であることを明らかにし...

マインドフルネス・京都 | 2019.07.03 Wed 02:13

自閉症の脳を読み解く:レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   著者のテンプル・グランディン自身が自閉症でかつ科学者であるため、当事者として、自閉症を読み解いているところがなかなか良い。自閉症に関しては最近は日本でも当事者が声を上げるようになってきており、社会性がないとかいわれるのではあるが、実際は感覚処理の異常などに問題があって、うまく自身を表現できない,周りとコミュニケートできないことがあるように思われ、この著者もそこを指摘している。そういう意味ではコンピューターやインターネッ...

マインドフルネス・京都 | 2019.06.13 Thu 19:09

人類の起源、宗教の誕生:レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   霊長類学者の山極寿一氏と神学者の小原克博氏の対談と論考。山極氏はゴリラの研究で有名だが、ゴリラと違って人間にどういった特徴があるのか、それが人類の現在をどう形成しているのか、またどこに向かうのかという点を論じ、小原氏は人間の持つ宗教の歴史と今後を論じている。対談後の補論においてそれぞれの議論をまとめ、整理している。山極氏によれば、霊長類でもチンパンジー、ゴリラ、ヒトで形成する集団のサイズが異なり、ヒトの場合より大きなサ...

マインドフルネス・京都 | 2019.05.29 Wed 15:10

書は人なりー墨蹟の観方、学び方(寺山旦中):レビュー

JUGEMテーマ:最近読んだ本 JUGEMテーマ:Book review   筆禅道という「道」がある。寺山氏はこの筆禅道を東京大学仏教青年会などで指導していた方で、本書は墨蹟の見方を多くの禅宗の老師の書などを示しながら解説している。山岡鉄舟のように剣禅一如が筆禅一如でもあるように、墨蹟にその禅の境涯があらわれる(はず)。うまいへたではない、何かが現れるはず、なのだが、所謂美術品と同じように、解説を読めばそうかなと思えるが、誰が書いたかも知らず、その書から筆者の境涯を読み取れるかというと、なかな...

マインドフルネス・京都 | 2019.05.13 Mon 17:04

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