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エッセー・紀行文
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そもそもカテゴリーにエッセーや紀行文があってもいいんじゃないかと思いますが、なかったのでテーマで作りました。
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『書を読んで羊を失う』(鶴ヶ谷真一/白水社)

JUGEMテーマ:エッセー・紀行文 編集者である著者が、書籍に関して書いたよもやまエッセイ集。 ノックス探偵小説十戒のアンチ・テーゼである中国物ミステリについてや、天災の果てに数奇な運命をたどった"失われた本"、ある山間部の村で奉られていた木像の意外な来歴など、テーマの取り上げ方は、読書好きにとって大変興味深い。 静かな語り口の中に、著者の教養の深さが感じられるが、反面、淡々としてメリハリにかけており、文章のみで勝負するには牽引力に欠ける。 良い意味でも、悪い意味でも、知性派が記した個人的な日記を...

que sera sera | 2008.05.03 Sat 16:29

「ゲーテ『イタリア紀行』を旅する」(牧野宣彦:著)--甦る「ミニヨン」のあこがれ

イタリア紀行というのは不思議な本だ。決して読みやすくはない。 私自身手元にある岩波文庫の全てを読んでいないと思う。この本はすこしほおってくとどこまで読んだかがわからなくなる本で、だからたぶん最後までは読んでいないだろう、としか言えない。 読みにくいのは日記のような(叶わなかった恋の相手への手紙ということだが)、一般読者を対象にしていない文章のためだ。初版が1942年!だから訳文のせいもあるかもしれない。

DELLE FANTASIE note | 2008.04.29 Tue 02:51

『美しい夏の行方』 --辻邦生が愛したイタリア

辻邦生はたくさん紀行文を書いているけれど、88年のこのイタリアへの旅で「初めて素直にのなかに自分を解き放つことができた」という。それはたとえばこんなふうだ。 ローマの露天市の、果物が山盛りに並ぶ光景に「豊穣」を、「生きていることの歓喜の爆発」を感じたり、シエナのカンポ広場で「最初の妻と別れて、三冊目の小説を書いている」38歳の自分が広場を横切るのを見たりする。

DELLE FANTASIE note | 2008.04.07 Mon 15:56

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