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JUGEMテーマ:詩 大地の下に化物が眠っている そんなに深い場所じゃない 足元 ほんの薄皮一枚下に 深く潜っていくでもなく 人を食べるわけでもなく しかし無害かと言えばそうでもなく 必要ないかと言われればそうでもない 殺しても死なず 蘇生しようとしても復活しない ある日そいつは地鳴りと共に現れて 背中に生えるたくさんの人の形をしたヒレを揺らしながら カメレオン...
SANNI YAKAOO | 2022.10.14 Fri 13:35
JUGEMテーマ:詩 頭に入ってくることと 心に入ってくることと 体に入ってくることと 理屈で出ていくことと 感情で出ていくことと 態度で出ていくことと それぞれパイプのように繋がって 自分一人の中身さえ複雑な迷路になっている 今日はどんな自分だろう 朝起きて見るまで分からない 昨日 今日 明日と別の自分になる
SANNI YAKAOO | 2022.10.13 Thu 14:03
JUGEMテーマ:詩 建てかけのアパートから 金属音と重機の音が聴こえる 骨組みだけの建物は 夜に見ると中々不気味で 理科室の骨格標本を見ているような 目を逸らしたくなる気配がある 家は生きている
SANNI YAKAOO | 2022.10.12 Wed 15:12
JUGEMテーマ:詩 角に掛けた指が痛むけど しっかり腕を伸ばしてから 背筋を収縮させていく 雨のせいでいつものバーが使えない 駐輪場の鉄骨に掴まり懸垂をする 誰かが見て笑っている気がするけど そんなことは気にしない 戦うべきは指と乳酸の痛みだけ 雨音を励みに背筋が唸る
SANNI YAKAOO | 2022.10.10 Mon 09:41
JUGEMテーマ:詩 遠くから一人でやって来て 小さな部屋で夜を越えながら 遠くに残してきた家族の為に 疲れも苦しみも堪えて モップを掛け 鍋を洗い 大盛りの賄いに唸り 信念を語っていた 彼は今頃どうしているだろう ドキュメンタリーで見ただけの ずっと昔の人が頭を過る 報われていればいいなと 極端に寒い曇りの日に 出会ったこともない人の身を案じる
SANNI YAKAOO | 2022.10.09 Sun 10:37
JUGEMテーマ:詩 神輿の行進 街角に立つノボリ 出店のトウモロコシの匂い フランクフルトを片手に歩く人 四方八方から響く喧騒に 祭りの空気が染みてくる
SANNI YAKAOO | 2022.10.08 Sat 13:28
JUGEMテーマ:詩 棚田に色づく稲穂たち 畦を歩けばバッタが飛び出し 泥を被ったコンバインが 納屋の傍で休んでいる コスモスもちらほら咲き出して 逆光に透けて美しい 目を上げればまばらな雲 斜光が稲穂の色を強くして 息づく絵画が生まれる 黄金の秋
SANNI YAKAOO | 2022.10.06 Thu 08:10
JUGEMテーマ:詩 目を閉じても見える 光を放つ球体 手を伸ばしても距離が変わらないのは まるで天体のように 遥か遠くにあるからだろう あそこへ辿り着くのは並大抵じゃない だけどこの目で見えているなら まだ救いがある どこへ行こうとあれは輝き 道しるべになる 手が届かない光だからといって 捨てる必要はない 頭上に浮かんでほのかに照らしてくれるだけで...
SANNI YAKAOO | 2022.10.05 Wed 11:11
JUGEMテーマ:詩 屋根の無い商店街に激しい雨が降る 光が差す時には濡れたタイルの上を 自転車が小さな飛沫を上げて駆け抜ける 饅頭屋から誰かが出てきて 喫茶店に誰かが入っていく どこにも寄らずに通り抜けて行く人もいる 雨上がりの商店街に少しずつ人が増えていく 雨が人を呼ぶ
SANNI YAKAOO | 2022.10.04 Tue 10:24
JUGEMテーマ:詩 出かけようと思った矢先 屋根を叩く音が鳴る 車が走り抜けて水しぶきが撥ね テールランプが光を伸ばす 青い傘を片手にコンビニへ ほんの短い雨の時間が 一日の心の汚れを洗い流す
SANNI YAKAOO | 2022.10.02 Sun 14:26
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