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JUGEMテーマ:詩 足音に耳を立て 影に目を凝らし 暗闇の中で気配を探る どうせ誰もいないのは分かっているが 何かが潜んでいるかもしれないと 感覚は尖っていく 最後の最後まで誰も出て来ないけど いつかは出て来るんじゃないかと思っている 夜の森 誰もいなくても 誰かがいるように感じる
SANNI YAKAOO | 2021.12.16 Thu 13:40
JUGEMテーマ:詩 荒涼と広がる枯れ草 寒そうに襟元を閉じる人 風は強く 一雨きそうな空 目先には真っ白な椿が並んでいる 靴に入った小石を取り払い 息で手を暖める 夜になり 布団に入る頃 白い椿のことだけが 今日一番の記憶に残っている
SANNI YAKAOO | 2021.12.14 Tue 16:19
JUGEMテーマ:詩 絵の具が足りない 必要な色なのに チューブを目一杯ひねっても もはや何も出て来ない しょうがなく別の色を使って なんとなくな満足感で仕上げてみる 時間が経つと これで良かったと思う 毎度じゃないけど そういう事は確かにある 自分の考えの及ばない所に 自分の感性を超える良さがある なんとなくだった満足感が 目一杯の満足感に変わる
SANNI YAKAOO | 2021.12.13 Mon 16:14
JUGEMテーマ:詩 雲に空洞ができて ほんの少しだけ青い空が見える 雲はすぐに閉じてしまって ほんの少しだけ雨を降らせる どこから陽が射しているのか分からないけど 路地の向こうには建物のシルエットが伸びて 透き通る雨がやたらと綺麗に見える ランニングの息切れさえ忘れる
SANNI YAKAOO | 2021.12.12 Sun 13:53
JUGEMテーマ:詩 陽が出れば暖かく 陰れば寒い 暖かければ陽気になって 寒ければ感傷的になる 色がない季節なのに 気持ちはハッキリ色がつく 冬ほど気持ちが揺さぶられる ほんの些細なことでも 傷ついたり 喜んだり 元気になったり 落ち込んだり 今朝には照っていた太陽が 昼過ぎには雲に阻まれて 窓から見える景色は もう夕方かと錯覚してしまう...
SANNI YAKAOO | 2021.12.10 Fri 13:08
JUGEMテーマ:詩 橋の下 ガラス瓶の破片 茂みの中に蠢く音 頭上にトラックが駆け抜けていく 遠いグランドが煙って 夕方を知らせるチャイムが鳴る 高架を出ると やたらと眩しい 斜光に打たれて 影法師が現れ 別の影とくっ付き また暗い場所へと誘われる もうそろそろ帰らないといけないのに 夕闇が心地よくて もう少し影法師と一緒にいたくなる
SANNI YAKAOO | 2021.12.09 Thu 15:31
JUGEMテーマ:詩 ブルトーザーが馴らした土地に もう草が生えている 風に流れた落ち葉が積り 砂利の下にまで混ざって土になり コオロギやトカゲが棲みついて イタチやタヌキや野良猫が 夜な夜な目を光らせている あの土地には誰が家を建てるのだろう いつかはまたブルトーザーが入り 砂利が敷かれるかもしれないし このまま放っておかれるかもしれない 小さな野生はいつまで...
SANNI YAKAOO | 2021.12.08 Wed 13:36
JUGEMテーマ:詩 コンビニで飯を買い 車で昼寝をして 力を蓄える 頭がスッキリした 気力も高まる まだ道半ば 引き返すくらいなら もう半分先へ走ってみよう こういう時に限ってガソリンは少ないが 気にすることはない どこかで入れて また走り出せばいい 空っぽになったら 歩けばいいだけだ
SANNI YAKAOO | 2021.12.06 Mon 12:24
JUGEMテーマ:詩 縁石に干した靴 明日には乾くだろう 濡れたって陽が当たれば どうってことはない 時間があれば 元通りになる じっと陽に当たっていれば 湿った胸の中も いつかはきっと乾くだろう
SANNI YAKAOO | 2021.12.05 Sun 14:13
JUGEMテーマ:詩 何も持たないのは良いことだ 胸を張って自慢できること 自分は何者だと主張できること 誇れるものも 見せびらかすものもない だからいい 空を飛べるほど軽いから どこへでもいける
SANNI YAKAOO | 2021.12.04 Sat 11:28
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