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つなビィ -tuna.be- 登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) 11 来襲 ディンダーデンは剣を豪快に振り回し、どれだけ居るんだ。と思う数の男を斬り殺す。 一歩足を下げその横に死体を見つけると、一瞬それがもぞりと動き出さないか、つい見守ってしまった。 が、その死体が死んだままなのを確認し 『…だよな』と、吐息を付く。 斜め後ろでシェイルが小さなレイファスの腕を掴み、後ろに回して自分に向かい来る真正面の男に、その美貌でいきなり、にっこりと笑いかけるのを見る。 下卑...
アースルーリンドの騎士 | 2010.02.28 Sun 06:07
つなビィ -tuna.be- 登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) ローランデは剣を下げて駆け、蟻のように列なしてローフィスへと襲いかかる賊の群れの、列成す真横へ回り込み斬り込むと、あっと言う間に二人を斬り殺し、群れる賊達はその突然の襲来に、ぎょっ!として押し寄せる隊列を崩す。 ローフィスの正面に居た賊達は、背後の男達が一斉にどよめき、背を小突き押し退けるのに眉根を寄せ、ローフィスへと襲いかかろうと振るその剣を止め、何が起こったのかと背後を覗う。 ローフィスはその...
アースルーリンドの騎士 | 2010.02.21 Sun 03:02
つなビィ -tuna.be- 登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) レイファスを護るシェイルを背に回し、ローランデは向かい来る敵を、鮮やかに剣を振って次々に斬り殺し続ける。 その度に彼の濃い栗毛と淡い栗毛の混じる長い髪が動きに沿って流麗になびくのを、レイファスは頼もしげに見つめた。 群れ寄る六人の賊を相手に、引くどころか自ら突っ込んで行く。そして次々刃物が振り上げられるのに、怯む様子無く冷静に瞬時に対応し、薙ぎ払う剣を脇差しで止め、右手の長剣で横の男を斬り殺し、咄嗟に身を返...
アースルーリンドの騎士 | 2010.02.17 Wed 01:35
つなビィ -tuna.be- 登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) アイリスとディングレーが草原に出ると、左横の坂の下から、わらわらと賊達が姿を見せ、走り寄って来る。 その数の多さにディングレーは素早くテテュスの前に出ると、向かい来る敵に剣を、振りかぶって斬り殺す。 アイリスは一歩後ろに引いてテテュスの体に触れて確かめ、剣を横に大きく薙ぎ払って、駆け寄る敵を鮮やかに斬り殺す。 ディンダーデンとギュンターが右と左に、仲間から一歩前進して向かい来る敵を次々と斬り殺し始め、ゼ...
アースルーリンドの騎士 | 2010.02.16 Tue 01:27
JUGEMテーマ:連載 第三章 如雪との出会い1 大気活伝協会・東京支部(12) 如雪がそう言うと、受講生たちは息を詰めたような表情をして、その先を待った。「それはよい宝石を身に着けることだ。古来より宝石にはパワーがあるとされている。私は長年研究して、それを実用いたしておる」 如雪は、自信満々に言う。「しかし、宝石といっても実際は玉石混交なのです。よい宝石を得るには、信用のある相手から求めなければならない。また、宝石ならなんでも構わないというわけではない。その点からいえば、ダイ...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2010.02.13 Sat 12:54
つなビィ -tuna.be- 登場人物紹介 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…) 賊達は馬をも殺そうと、周囲を囲う。 ディングレーは目前の男を短い横振りで、ずばっ!と至近距離で殺すと、賊の刃物から身を逃して暴れるエリスの手綱を放し、怒鳴る。 「逃げろ!エリス!」 エリスは横腹に刃物の傷を作り、咄嗟にアイリスが手綱を手放したサテスフォンと共に、岩場を抜けて草原へと駆け出す。 その後をオーガスタスの愛馬ザハンベクタも、襲いかかる賊に目を剥き鼻息荒く唸り、主人と同じ赤い毛並みの、他の馬より一...
アースルーリンドの騎士 | 2010.02.13 Sat 06:17
JUGEMテーマ:連載第三章 如雪との出会い1 大気活伝協会・東京支部(11) 以前からその話を聞いていた受講生は、大きくうなずいて、ささやいた。「如雪先生のおっしゃったとおり、この前地震があったわ。きっと、これからもたいへんなことが起きるに違いないわ」 受講生たちの顔を見ながら如雪はつづけた。「この先も私が予想したような自然現象が次々に襲ってくる。当面は八月中旬が危ない。いや、必ず地震は来る」 如雪は強く断定した。「なんで、そんなことになるんだ?」 前に座っていた初老の男性受講生が、ため...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2010.02.12 Fri 10:51
JUGEMテーマ:連載第三章 如雪との出会い1 大気活伝協会・東京支部(10) ぼくはそのまま横になったままでいるしかなかった。少し時間がたったらようやく痛みがひいたので、立ち上がることができたが、そのときあらためて恐怖感が湧いてきた。受講生たちは、呆然とした顔でぼくを見つめていた。 如雪はその様子をしばらく眺めていたが、やがて当然のことだとでもいうように、表情を変えずに話を始めた。「今のが遠当てです。気の作用なんですね。はい、じゃあ、やってみたいと思う人は、そこに一列に並んでください。一人ず...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2010.02.11 Thu 10:16
JUGEMテーマ:連載 第三章 如雪との出会い1 大気活伝協会・東京支部(9) やりすぎたと気づいた如雪は、雰囲気を変えようと思ったのだろう。「では、あなた、こっちにきてください」 急にやさしい声になった。 指名されたのは、どういうわけかぼくであった。ぼくは、あまり気乗りしなかったが、一歩前に出た。「お名前をうかがわせていただけますか?」 如雪はていねいな調子できいてきた。「月田です」「では、月田さん。私の前に立ってください。そんなに心配そうな顔をしなくても大丈夫ですよ。取って食おうというわ...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2010.02.10 Wed 10:17
JUGEMテーマ:連載第三章 如雪との出会い1 大気活伝協会・東京支部(8) 「ほんとに無器用な人なんだから、げっしんは」 晴美はいいかげんあきれたという表情をしている。「ちゃんとやってよ」「わかった、わかった」 さて、そうしていよいよ腕を曲げようとすると、いくら力を入れても、どうしても晴美の腕が曲がらない。「ダメだ。晴美ちゃん。全然曲がらないよ」「げっしんて力がないのね」 晴美は今度はからかうように言った。ぼくは、おおいにプライドを傷つけられた。 しばらくすると、また如雪が声をあ...
ブログ小説 整体師 諸星玄丈 | 2010.02.09 Tue 09:49
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