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魚樹と秘傘と単彩の虎 #06

JUGEMテーマ:自作小説    その助数詞は体か、機か、柱か、あるいは理か。しかしこの世界の理は通用しない。別の宇宙の、その宇宙の来世から飛来したのだから。  そして私は天使の機関となった。器官だったかもしれないが、その詳細は私には解らない。私はただ召喚されただけなのだから。私自身に、クロームの獣に、九重の巨大樹に。天使を実行する者、すなわち天の使役を制御する者として。 「紋様は衣となり、教義は秘匿され、解は界を越えて生まれ直す」  世界の基底旋律で私は歌う。その歌は別の宇宙の...

pale asymmetry | 2022.09.24 Sat 21:32

魚樹と秘傘と単彩の虎 #05

JUGEMテーマ:自作小説      変化や昇華と呼ぶのは間違っているように思えた。進化や超越と表現するのは的外れなようにも思えた。これは、悟りと認識するのが最適なのだろうという気がした。  そして私は閉じた傘を回す。一回転だけ。世界に致命的な傷を穿つように。それは鍵だ。同時に歯車だ。その鍵歯車が、この場の全ての金平糖歯車に新しい連舞を入力する。そして全ての歯車たちの精密な守護のもと、モノクロームの虎が、いやモノクロームの虎だった者が、八角柱の水槽と並んで立ち上がっていた。...

pale asymmetry | 2022.09.22 Thu 22:03

「手縫いのこころ」5話:虚数から複素数に

大雨が降っていた。 その姿は誰にも見えなくて。 それはただ途方もなくそこに留まった。 誰にも見えないものは誰からも助けてもらえない。 誰にも聴こえない声は無いのと同じ。 だから自分は無いのと同じ。 確かに濡れて確かに辛くてもそれは無いのと同じ。 暴風雨が真に消してしまおうと、雷鳴を歌う。 朽ちるのだ。 誰にも知られないまま、誰にも触れられないまま、誰からも呼ばれないまま。 ならば初めから無いのと同じ。 自分がきれいだと感じたことも、 気持ちが躍るようなことも、全部無いのと、同じ? そうだね...

SolemnAir | 2022.09.19 Mon 17:25

魚樹と秘傘と単彩の虎 #04

JUGEMテーマ:自作小説    魚たちが目指しているのは理想郷か、それとも別の宇宙の来世か。  カレイドスコープの紋様は三つのレイヤーにコピーされ、三つの水槽に侵入し、それぞれの巨大樹の魚たちと交歓していく。魚たちはその交歓を躍動に変換し、統一された方向へと泳ぎ出す。切実な逃避行のような遊泳。明確な目的地を知っていて、それを目指して一心不乱に泳いでいるようだ。魚たちは巨大樹を、その目的地に導こうとしていた。それは魚たちの使役であり、巨大樹の使役でもある。三つの水槽の中で、三つの巨大...

pale asymmetry | 2022.09.18 Sun 21:34

魚樹と秘傘と単彩の虎 #03

JUGEMテーマ:自作小説    身悶えは、流星雨のように儚さを振りまいていた。  そして魚たちは、それぞれの身悶えをリンクさせて巨大樹を揺らがせる。魚たちは、その尾鰭を、胸鰭を、腹鰭を、臀鰭を、さらには背鰭を根源的なストリングの震動のようにはためかせている。それが生み出した波紋が水槽内を疾駆し、重なり合い、さらに虎の咆哮の波紋とも融合し、過剰に増幅されて巨大樹への揺さぶりを破れへと変換する。涼しげな鈴の音が響いた。それは巨大樹の悲鳴だ。とても綺麗な悲鳴だ。だから禁じられた悲鳴だ。巨...

pale asymmetry | 2022.09.17 Sat 22:11

双子の聖女は運命を入れ替える(プロトタイプ版)11

JUGEMテーマ:自作小説      ・「双子の聖女は運命を入れ替える」の第11回です。   他のページはコチラ→双子の聖女は運命を入れ替える1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/32/33/34/35/36/37/38/39/40/41/42/43/44/    45/46/47/48/49/50/51/52/53/54/55/56/57/58/59/60/61/62/63/64/65/66/67/68/69/70/71/     イーリスが宝玉姫の座に就こうとしてい...

言ノ葉スクラップ・ブッキング〜シーン&シチュ妄想してみた。〜 | 2022.09.17 Sat 20:35

魚樹と秘傘と単彩の虎 #02

JUGEMテーマ:自作小説    奇妙なスキルは、奇妙であるがゆえに上手く動作することはない。それは過去でも未来でも、過去の未来でも未来の過去でもありえない。  だとすれば私は、過去と未来の狭間で魚たちの奇妙なスキルを動作させるために、歯車をばら撒かなければならないのだろう。巨大樹が現在という幻想に捕らわれないように、歯車がひしめき合う風景を構築しなければならないのだろう。私は持っていた傘を振るう。タクトのように。魔法のロッドのように。 「深刻になってはいけない。深刻な問題なんかじ...

pale asymmetry | 2022.09.15 Thu 21:46

魚樹と秘傘と単彩の虎 #01

JUGEMテーマ:自作小説    天使とは、柱状の事象なのだと知る。それは白銀色に眩く輝く事象なのだと知る。  私は途方もなく長い時間、螺旋階段を下っている。この世界が構築されたときにはすでに下り始めていたから、それは久遠に近似の時間だと思われる。そしてその久遠は刹那に閉じ込められている。だから私はその両方に制御されているのかもしれない。 「花はどこかしら?」  私は呟く。 「花はどこで揺れているのかしら?」  世界の基底旋律に乗せて、歌ってみる。 「私はもう花を失ってしま...

pale asymmetry | 2022.09.14 Wed 21:24

カクヨムに投稿しました『黒ろくろ』

JUGEMテーマ:自作小説   こんばんは、なのめです。   カクヨムに『 黒ろくろ 』というホラー短編を投稿しました。5千字ちょっとの長さ。   カクヨム公式自主企画に参加するため書いた作品です。 日本の「語り継がれるふしぎ」を書き換えよう、という趣旨で、怪談や都市伝説などの二次創作の募集です。   〜『黒ろくろ』紹介文〜 押しの強い友人に付き合って、田舎の温泉宿に来た主人公マキ。 何かに導かれるように訪れた窯で、窯元の青年から告げられた謎の言葉「黒...

なのめのめ | 2022.08.27 Sat 00:39

「手縫いのこころ」4話:演繹法たちの帰納法

あの日に心をあの場所に置いてきた男は、何も考えないようにしていた。 毎日毎日その日暮らしの、目の前のことだけを明るく笑って楽しく過ごす。 それで充分だ。 負いすぎるものもなく、面倒やしがらみもなく、流れるように流れている。 いい生き方だ。 傷つかずに済む。 手に入らないものは諦める。 欲しがらなければそれは軽いのだから。 時折、あの日の感触を思い出す。 円い柔らかいあの心。 置いて少し形を変えたあの瞬間を。 あれはまだあの日のままあの場所に在るのだろうか。 男はそ...

SolemnAir | 2022.08.14 Sun 18:47

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