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JUGEMテーマ:自作小説 きょう、ママンのパパが死んだ(3)【終】 ←(2)へ戻る 私が14歳になるまでの間に片手で数えられるほどしか会ったことのない「お祖父ちゃん」が死んで、毎日ご飯を一緒に食べている方の「お祖父ちゃん」は、まだまだ元気そのもの。 私は中3になってから、あまり学校を休まなくなった。 心を入れ替えたというより、サボるのに飽きた感じ。 後で父や兄に聞いた話だけど、母はお葬式で「周囲が引くほど泣いた」...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.23 Mon 22:18
JUGEMテーマ:自作小説 きょう、ママンのパパが死んだ(2) ←(1)へ戻る 第2話 11月25日 ところで、今日11月25日、家には祖父母と私だけなのだが、平日なのでこれは割と当たり前の風景だ。 ただし、当たり前でないのは、多分明後日くらいまで、両親と大学生の兄は帰ってこないだろうなっていうことだ。 母方の祖父が心不全で亡くなったという連絡が来て、3人で朝早く出発したからだ。 母の実家は飛行機を使う距離なので、そちらの親戚は私には...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.23 Mon 22:17
JUGEMテーマ:自作小説 きょう、ママンのパパが死んだ(1) 「もしかすると、昨日かもしれないが」 「もしかすると、昨日かもしれないが」 両親共働きをいいことに、人のいい父方の祖父母に適当なことを言って丸め込み、ついつい学校をサボってしまう中学生の「私」。そんなある日、母の実家からある知らせが…。 11月25日にまつわる、そんなお話。 第1話 常習 私はよく学校をサボる。 仲のいい友達もいるし、好き...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.23 Mon 22:16
JUGEMテーマ:自作小説 シャッターの中の仏像(4)【終】 ←(1)へ ←(3)へ お調子者の朝【終】 「何だ?今の夢…」 シャッターにしろバスのチャージカードにしろ、リアルで経験したら、焦りはしたとしても、絶体絶命というほどでもない。 それでも目が覚めたとき、心臓は早鐘を打つようだったし、額に汗も浮かんでいた。 *** あおいはその日、10時にアルバイトに行く予定だったが、目が覚めたのは7時だ...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.22 Sun 07:32
JUGEMテーマ:自作小説 シャッターの中の仏像(3) ←(1)へ戻る ←(2)へ戻る ATMコーナーにて その3 「もー、どーすんのよ!完全に閉まっちゃう!」 誰かが嘆くような調子でそう言うと、ATM(私服)の女性がまたも、 「完全に下に下りるまで静かに待ってな!」 と怒鳴った。 「あんたさ、さっきから何なの?偉そうに…」 シャッターをくぐろうとしたのを制止された女性が、かなりいきり立って言ったが、ATM(私服)の...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.22 Sun 07:31
JUGEMテーマ:自作小説 シャッターの中の仏像(2) ←(1)へ戻る ATMコーナーにて その2 と、そのとき、なぜか窓口側にいた5名ほどの客、加えて行員までもがどっと狭いATMコーナーに押し寄せてきた。 一体何が起きたか分からないが、そうなると狭いエントランスはなかなかの混み合い方になった。 それだけならばまだしも、なぜか自動ドアの向こう側でシャッターが下り始めてきた。 「え、何で何で?」 「てか、ここシャッターなんてあったの?」...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.22 Sun 07:30
JUGEMテーマ:自作小説 シャッターの中の仏像(1) 「最初にお断りしておきますが、“夢オチ”です」 アルバイト店員「あおい」は、休日に映画を見る前にお金をおろそうと、近所の銀行のATMを利用しようとしたが、その日に限って何度も繰り返し振込をする客がおり、なかなか列が進まなかった。 プロローグ 運慶が護国寺の山門で仁王を刻んでいると云う評判だから、散歩ながら行って見ると、自分より先にもう大勢集まって、しきりに下馬評をやっていた...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.22 Sun 07:29
JUGEMテーマ:自作小説 ビートルズと紅茶と…【青春】(4)【終】 ←(3)へ戻る 第4話 余談【終】 「トイレを出た直後に「触れた」ものに、一時的にどっぷりはまる」って言ったけど、実は――その後定番のお気に入りになるんだよね。 そのお店の名前――カフェ「rencontre 《ランコントル》」には、フランス語で「出会い」って意味があるらしい。 その後、3度目の訪店で偶然純君と会えたとき、マスターがそう教えてくれた。 [了] &n...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.22 Sun 00:17
JUGEMテーマ:自作小説 ビートルズと紅茶と…(3) ←(2)へ戻る 第3話 カフェ「rencontre 」にて そんなこんなで紅茶派になった私は、ある日小さな小さなかわいらしいカフェで、シフォンケーキと紅茶を楽しんでいた。 そして、「なんで今…」というタイミングで急にお腹が痛くなった。 切ない…けど、背に腹は代えられない。 幸いお客さんはほかにいなかったし、「トイレ、お借りします…」って言いながら入って、し...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.22 Sun 00:17
JUGEMテーマ:自作小説 ビートルズと紅茶と…(2) ←(1)に戻る 第2話 変な癖 そして、これは私だけかな? 腹痛がおさまった直後に「触れたもの」に、一時的にすごくはまっちゃうという変な癖があるのだ。 一番最初の記憶は小学生ぐらいの頃だったと思う。 トイレの出入りが一段落し、リビングに行くと、テレビで何かクルマのCMが流れた。 そこで使われていた曲がとても明るくてきれいなメロディで、英語の歌詞は分からなか...
荻みすず小説置き場(転載) | 2022.05.22 Sun 00:16
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