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スピリチュアル関係の小説。ハイヤーセルフの「今」や「過去」を詩篇や小説風に書いたもの。
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覚悟

「夫よりも俺を愛せるか」エウリーチェを私邸に迎えて、彼が最初に言った言葉だった。……分からない。と、彼女は答えた。今までとは違う、新しい魂を生み出すためにしなければならない事は分かっている。 だがもうその時点で、罪の意識を垣間見ていた。 夫とは全く性質の違う者。それと完全に一体となるなど、彼女は想像も出来なかった。…きっとまた、最後には砕けるのだろう。そうして何度も、死の瞬間を味わってきた。虚ろにうつむく彼女を見て、彼は思案した。産む前に壊れるのは困る。 彼はエウリーチェと交わる時、彼女の様子を慎...

星紡夜話 | 2010.01.18 Mon 05:20

【星紡夜話】4 護りたいもの

光の軍勢を率いる、輝かしい存在。光の側でも、闇の側でも、彼の名を知らない者はない。天の軍勢を率いる「闘将」として常に先頭に立ち、その統率力と求心力で光の者を惹きつけて来た。その一方で、表に出すことの叶わない、密な懸案をも処理し続けてきた。彼は仕事が一段落すると、とある場所へと足を運んだ。彼の職場から続く、長い長いポータルがある。花の茎のようなその道を真っ直ぐに上がって、彼は「花」に辿り着いた。そこは小さな空間。中心に建物が一つある。その周りを囲む、白い外壁に、眩い光のような水が滝のように流れ...

星紡夜話 | 2010.01.10 Sun 06:51

【星紡夜話】4 美星〜メイシン〜

彼女は、砕けて壊れた妻たちの、小さな欠片から生まれた魂。闘将と謳われる夫を信じ、支えたいと願う心を、そのまま転写したかのような、光り輝く美しい星の欠片。自ら戦いの中に身を投じ、その魂を燃やして輝かせ、何度も燃え尽きていった欠片。永きに渡る光と闇の攻防の中、彼女はその魂と引き換えに、背水の陣を超えてきた。相手が強ければ強いほど、 傷つけば傷つくほど、 相手に食らいついて離さない。 自分の命と引き換えに、相手の息の根を止めてきた。 その能力を最大限に引き出し。あらゆる被験者として魂を削った。愛する者...

星紡夜話 | 2010.01.07 Thu 21:27

二世の契り

闇へと分かれていった者たちの勢力が増し、光の中でさえ闇を生み出していく過程を繰り返し続けて、やがて光は闇に飲まれそうになるほど、その勢力を弱めていた。均衡を保てない。光の中で「分離」を生み出すことは、この時点でしなくなっていた。否、出来なくなっていた。夫以外の者と交わる、分離の経験を積んだ彼女たちは、何度も魂を砕いてしまったことで、本来持っていた「生み出す」力を失ってしまっていた。闇を生み出し続けたことで、光の勢力は弱まっていた。均衡を保つために、再び産まなければならない。純粋な光の存在とし...

星紡夜話 | 2009.12.29 Tue 04:35

砕け散るもの

夫以外の者のところへ押しやられ、一つになることを、彼女たちは求められた。新しい魂を生み出すには、二つのものが完全に一体化しなければならない。本来のツイン同士ならば容易だったこの作業が、夫以外の者と一つになることを強いられた彼女たちにとっては、容易ではなかった。一つになろうとしては、受け入れられず、押し寄せる負の感情に耐えられなくなり、彼女たちは、自らの魂を砕いて、その場を逃れた。妻たちが、命と引き換えに生み出していったのは、それまでこの世界に無かった感情。愛と喜びしかなかったこの世界に、彼女...

星紡夜話 | 2009.12.25 Fri 10:20

分離ゲーム

最初にこれを始めようと言ったのは誰だったのだろう。それまでにも様々な試みがなされてきた中で、「二つに分ける」という試みを、誰かが思いついた。その為の「創造」がはじまる。 まず大きな元になる魂が生み出された。それはひとつではなく、連続して幾つもの大きな魂が、根源から分かたれていった。その中に、「彼」もいた。根源の光を「創造主」と呼ぶのなら、そこから分かたれて生まれた彼らは、「天使」と呼ばれた。根源から分離した「天使」が、更に二つに分かたれた。男性性という魂の塊と、女性性という魂の塊に。「彼」の魂...

星紡夜話 | 2009.12.20 Sun 03:03

序章

どこからが本当で、どこからが作り物なのか、それは私も分からない。ここに描かれるのは私の中で見つけたたった一つの真実それはあなたにとっても、真実かもしれない。それはあなたにとっては、作り話かもしれない。大切なものと分かれて大切なものと出逢ったただそれの繰り返しの中で魂に刻み込まれた喜びと、悲しみと、愛しい思いを、語り継ぐものがあればいい作り物の世界で感じた込み上げる思いを焼きつけるために生まれたのなら事実よりもこの想いだけを語り続けていけばいいこれは私の物語これは私が生きた真実いつかどこかで紡...

星紡夜話 | 2009.12.16 Wed 23:01

【星紡夜話】 目次 4

【星紡夜話】目次4 【星紡夜話〜邂逅〜】(過去生断片物語)※執筆中※※今生で解消したトラウマとカルマに関係のある過去生のお話です。予 「真実」の降下。 第一章 琥珀1 【邂逅】琥珀・1(※準備中)【参考資料】トラウマとカルマの原因となっている過去生の全容が分からなかった当時、断片だけを元に書いたお話です。第三者と検証しながら作業した為、日月以外の他人の過去生を自分のものと混同し、話が変わってしまっています。他記事にリンクを張っているものがある為、タイトルを変えて閲覧可能にしてあります。参考程度にご...

星紡夜話 | 2009.12.16 Wed 23:00

繋がったパズル

  自分の過去生のパズルが、順序良く並んでキッチリ収まってしまった。(爆) 実は、「過去考察年表」みたいのを作っていて。 浮上してきた過去生を、自分がこうだろうと思う順番で並べて書いていたのですが。 先日久しぶりにそれを見たら、 なんだ、これ順番違うじゃん。(爆) こっちが先で〜その次にこれがあって〜 というのが何故か分かる。orz うわっ!アレってこうなんだ!! ていうことで、再び年表を繋ぎなおしたら、 きれーに並んじゃいましたねぇ。。 これで。。 エウリーチェが生まれた時から、 下の私がカルマを...

星紡夜話 | 2009.12.15 Tue 14:32

【準星〜quasi-stellar object】エピローグ

セレシア・マネーレで、ずっと上ジェレミー君と一緒だったメイシン。 彼の前では、小さな女の子になっていた。 抱っこされて桜の庭を散策していると、 そこにユリウスが迎えに来る。 メイシンはユリウスを見ると、そっちに行きたいと手を伸ばした。 上ジェレミー君からメイシンを受け取ると、 ユリウスは小さなメイシンを嬉しそうに抱きしめる。 しばらく二人で、桜の下に座り込んでいた。 しばらくすると、メイシンは大人に戻っていて、 ユリウスと繋がっている感覚がある。一体化の感覚。 エウリーチェが上ジェレミー君と完全にひと...

星紡夜話 | 2009.12.14 Mon 00:09

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