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スピリチュアル関係の小説。ハイヤーセルフの「今」や「過去」を詩篇や小説風に書いたもの。
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【星渉り】7 「さようなら」3

『殺してください』 マーシアがユリウスに放った言葉は、彼の最大のトラウマを呼び起こした。彼の脳裏に、メリッサを手に掛けた時の、手の感触が蘇る。マーシアの肩を掴む手のひらが、僅かに震えていた。それでも、マーシアはまっすぐに彼を見ていた。ユリウスの震える心を見つめて、青い瞳を潤ませながら、それでも彼女は言う。「。。私を、『ここ』から、解放して」愛しているのなら。と、彼女の瞳は、彼の胸に直接訴えかけた。 。。。ああ。お前を引き込んだのは俺だ。メリッサも、マーシアも。俺が引き込んだ。彼女たちより以前...

星紡夜話 | 2011.08.10 Wed 01:19

【星渉り】6 「さようなら」2

ひっそりと、音もなく僅かに瞬く光があるだけのサロンで、マーシアを「ここ」に留める為に、ユリウスはずっと彼女を抱きしめ続けていた。マーシアから伝わる、苦しく熱い感情の痛みを受け取りながら、ユリウスは呟く。「何故未だに、過去に留まろうとするんだ。もうやめろ。俺はもう、そこにはいない」言われて、改めて彼女は気づいた。私はまだ、あそこに留まっている。あなたと共に苦しんだ、あの遠い過去の狭間に。マーシアの魂の奥深くから、まぶたの裏へと、あの日の記憶がリークする。彼女は思わず口走っていた。 「。。あなた...

星紡夜話 | 2011.08.08 Mon 17:00

【星渉り】5 「さようなら」1

「。。何故こんな事を言うか分からないか」「。。。ごめんなさい」ユリウスが投げかける言葉に対して、マーシアは俯いて膝の上のグラスを見つめたまま、二つの意味で謝った。一つ目は、彼の言う通り、はっきりと理由が分からない事。もう一つは、それでも自分に非があるという事。 彼女は、いつも通りにしているつもりだった。だがそこはかとなく、苦しさを感じている自分がいるのも分かっていた。どうあがいても拭いきれない悲しみと、そこからやってくる苦しみとが、彼女の心を苛んでいる。それを見透かしているかのように、ユリウ...

星紡夜話 | 2011.08.07 Sun 23:10

【星渉り】4 宴の夜

「まぁ。。」完成した「サロン」に一歩入るなり、マーシアは感嘆の声を上げた。艶のある、落ち着いた渋色の床板が一面に広がる。家具はその床色に見合う、落ち着いたアンティーク調で統一されていた。海の色を思わせる、使い古された感のあるブルーが美しい布張りソファセットがフロアの中心に置かれ、傍には背の高さほどある、シンプルだが古風な趣のフロアランプが立っている。サロンの隅や要所にお揃いの灯りが置かれ、そして入口を入って左手の壁際に、ユリウスお気に入りの木製バーカウンターが設置されていた。メリッサ特製のク...

星紡夜話 | 2011.08.06 Sat 03:23

【星渉り】3 造成

物を「作る事」に関しては、どうやらユリウスよりもメリッサの方が優れているらしい。彼女は何かを「創造」する時に、愛用の杖を使う。魂本来の性質を取り戻した後のメリッサは、以前握っていた闘剣から、この「創造の杖」に持ち替えた。それからの彼女は、ずっと何かを「作る」ことを日課として、それに喜びを感じている。ユリウスの構想を受け取って、メリッサはしばらく、テラスに仁王立ちになっていた。小柄で華奢な体に纏う、丈の短いキャミソールとスカートにふんだんにあしらわれた、淡いピンクのフリルが風になびく。癖のある...

星紡夜話 | 2011.07.28 Thu 01:08

【星渉り】2 改装

古い板張りのテラスに立って、ユリウスは一人思案していた。ダイニングキッチンと同じくらいの広さはある。東にカウンターをしつらえて、後はソファセットを置ければ良い。吹きさらしのベランダのようなテラスの手すりを外して、ガラス張りの壁と天井を作ろうか。テラスから見える景色は、結構重要なインテリアのひとつだから、ここからは絶景を望みたい。一通り部屋の構想を練り終わると、ユリウスは何も持たない左手に、愛刀を呼び出した。思案したものはすぐ形にする。彼は金色の鞘から剣を引き抜き、テラスの奥の床に円を描くよう...

星紡夜話 | 2011.07.22 Fri 00:19

【星渉り】1 居場所

先日のこと。ユリウスが唐突にこんな事を言い出した。「バーカウンターを作ってもいいか」あ?(笑)ジェレミーは、ダイニングテーブルで一服していた所を、ユリウスににじり寄られた。ユリウスが頼み事をする時はいつもそうだ。マーシアではなくて、必ずジェレミーに打診する。毎度の事なので慣れてしまったのだが、ちょっと苦笑いしながらユリウスを見上げ、「。。どこに?」ジェレミーは肩をすくめてそう言った。。。そう言われるとそうだな。カスタリアの小さな家の、一体何処に作るのか?ユリウスは顎に手を当ててしかめっ面になり...

星紡夜話 | 2011.07.10 Sun 00:47

受け入れる勇気。1

JUGEMテーマ:スピリチュアル小説 出来るだけ、さくさく〜と行きます。上で動きがあったのは、昨日一昨日くらいからかな。今回のコンサル練習で、私のマーシアの部分が、意外にも傷ついていた様子。久しぶりにいろんな人の情報を拾ったのもあって、結構疲れていたんだよね。いや、最初に異変を感じたのは、下の私の方だった。何ていうか。一言で言うと、男性性完全拒否。←。。。つまりダンナを受け付けられない状態になり、しばらくそれで苦しんだ。orzというか、極端な話、「生きてる感じがしない」所まで行ってた。←グラウンディン...

星紡夜話 | 2011.06.30 Thu 15:05

「真実」の降下。

JUGEMテーマ:スピリチュアル小説予告です。実は、 アレクが「青紫」になってから、今度は別のダウンロードが始まってしまいまして。(死)今はそれにかかりっきりで、他の事は降りてこない感じです。なんかね〜。。アレクが今の姿になってから、急に「解禁」になったようなのですよ。。いろんなものが、いっぺんに降りてきまして。orzというわけで、「星紡夜話」の「過去話」、書き直します。。。。いやはや。以前から、あの「過去話」には、私とは関係ない他の人の過去生が混じってて、話がおかしくなっている、と感じていたん...

星紡夜話 | 2011.06.30 Thu 02:57

繋がったパズル

  自分の過去生のパズルが、順序良く並んでキッチリ収まってしまった。(爆) 実は、「過去考察年表」みたいのを作っていて。 浮上してきた過去生を、自分がこうだろうと思う順番で並べて書いていたのですが。 先日久しぶりにそれを見たら、 なんだ、これ順番違うじゃん。(爆) こっちが先で〜その次にこれがあって〜 というのが何故か分かる。orz うわっ!アレってこうなんだ!! ていうことで、再び年表を繋ぎなおしたら、 きれーに並んじゃいましたねぇ。。 これで。。 エウリーチェが生まれた時から、 下の私がカルマを解消...

星紡夜話 | 2011.06.30 Thu 02:08

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