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また北風さんが、ピューっと息を吹きかけました。 お月様がまたおっきなくしゃみをひとつ、落としました。 おっきなおっきなくしゃみをひとつ。 お隣にいる金星さんが、飛んで行ってしまうほどのおっきなくしゃみをひとつ、落としました。 お空を見上げていた舞ちゃんは、びっくりしました。 まんまるい瞳で、舞ちゃんがお月様をじっと見つめると、お月様はとても寒そうにしています。 舞ちゃんはとてもお月様がかわいそうになってきました。 そこで舞ちゃんは、お月様を暖かくしてあげようと思いました。 舞ちゃん...
All My Best !!! | 2009.09.06 Sun 23:55
まんまるいまんまるいお月様が、ぽっかりと浮んでいます。 おっきくてオレンジ色のお月様が、お空に浮んでいます。お月様を追いかけて、東の空に金星さんが顔を出しました。 季節は、北風さんがお空のお掃除を始める季節です。冷たい空気を、北風さんが運んできます。 ちっちゃなちっちゃな舞ちゃんが、お家の窓からお空を見上げています。 柔らかな光りに包まれて、舞ちゃんがまんまるいまんまるいお月様と、金星さんが浮んでいるお空を見上げています。舞ちゃんが見上げていると、北風さんがお空のお掃除を始め出しまし...
All My Best !!! | 2009.09.06 Sun 00:01
天使たちは動かなくなった右手にそっと触れて「大丈夫だよ、左手があるじゃないか」と囁きました。 すると、少女の胸に勇気が湧きあがりました。 少女は左手だけのピアニストになる目標を定めました。 三日月のベッドが、西にゆっくりと傾きました。 そろそろ朝の神とバトンタッチの時間です。 夜の女神が三日月に腰をかけて、まっすぐと手を差し伸べました。 差し伸べた先には、一人の男の子がいました。 彼は生まれたときから身体が弱くて、ずっと病院で生活してきました。 一度も外に出たことが...
All My Best !!! | 2009.06.22 Mon 00:10
生まれたときから眼が見えない老人がいました。 ずっ80年もの間、老人は暗闇の中で生きてきました。 彼の望みは、一度でいいから光りを見たいのです。 女神が命じます。 天使たちが、老人のところへ飛んで行きました。 翼には月の粉をつけています。 そして老人の頭上で、一斉に翼を羽ばたかせました。 すると、天使の羽根についていた月の粉がキラキラ輝いて、老人の周りに降り注がれました。 月の光りが老人を包み込み、真っ暗だった老人の世界が、黄金の光りで満たされました。 天使...
All My Best !!! | 2009.06.20 Sat 00:05
夜の女神が、地上に優しさの笑みのかけらをこぼします。 耳を両手で覆い震えている歌い手がいました。 その人の耳には、ずっと耳鳴りが響いていて、痛みも激しく 今まさに聴力を失おうとしています。 もし聴力を失えば、その人は歌を歌えなくなります。 彼女はとても歌うことが大好きです。 もし歌を取り上げられたら、彼女は彼女でなくなります。 どれだけお金があっても、きれいなドレスを着て高価な宝石を身につけても、美味しいものをお腹一杯食べられても、歌が歌えなければ、彼女にとって何の意味もな...
All My Best !!! | 2009.06.19 Fri 00:02
世界の端で、たった一人ぼっちで寝ている子が、女神の瞳に映りました。 一人ぼっちの少年は、お父さんもお母さんもいません。 戦争で亡くなってしまいました。 瓦礫に埋れた街の片隅で、少年はたった一人で膝を抱えながら、毛布もかけずに眠っています。 月光が少年の頬にある涙の跡を照らしました。 夜の女神が天使に命じます。 女神の命を受けて天使たちは、たった一人ぼっちで寝ている少年のところへ飛んで行きました。 手には月の光りで作ったヴェールを携えています。 そして一人で眠っている少年に、そっとそのヴ...
All My Best !!! | 2009.06.15 Mon 23:59
東の空に浮ぶ雲が紫色に染まり、西の空で太陽が最後の輝きを地上に落とす頃、ゆっくりと東の空のすそに三日月が顔を出します。 三日月のベッドに揺られて、夜の女神が眼を覚ましました。 天使たちも眠たげな眼をこすりながら、ふあふあと起き出してきます。 あちらこちらで星たちが瞬きを繰り返すと、夜の世界が地上に翼を広げます。 夜の女神が三日月のベッドに腰掛けて、月光を道しるべに天使が夜の世界を飛び回わる時間の始まりです。 JUGEMテーマ:創作童話
All My Best !!! | 2009.06.14 Sun 23:56
JUGEMテーマ:創作童話 ママが知り合いの人から、布で作った動物のお人形をもらいました。牛が1頭とフクロウが2羽です。「生地の模様が、よくいかされているわねえ。まあ、この牛の鼻ったら! ちゃんとあなまであるわ。フクロウのアンヨの可愛らしいこと!」 と、ママはしきりに感心していました。 お人形たちは、てのひらでつつめるくらいの大きさで、かるいんです。牛は、白い水玉模様のある黒い布で作られています。フクロウたちは、縦じまのある布です。 そのお人形たちを見ていたせいかしら。夢を見たんです。 牛...
マダムNの児童文学作品 | 2009.06.14 Sun 12:00
「昆布か油か馬糞か」の答えの発表です!答えは 「さるかに合戦」 でした!それに出てくる仕返しキャラの1人は、伝聞や地方ごとによって様々で昆布や油、馬糞などに変わります。まぁ、用途としては猿を滑らせるだけなのでバナナの皮とかでも良いかもしれないですね。それにしても、最期に猿にとどめの怒りの鉄槌を食らわす臼はかなり残酷です。色々と喰らった後に上空からあんな重いものが降ってくるなんて考えるだけで、ノストラダムス並の恐怖です。オリジナルのお話だと臼青龍によりお猿さんは天に召されるのですが、最近はグロ隠...
魑魅魍魎 | 2009.02.03 Tue 11:28
急に、ハリネズミの童話を書こうかと思い立ったのだが、すぐにある事に気がついた。エヴァンゲリオンの何話かで、ミサトさんとリツコさんとの会話でハリネズミの話が出てきたこと。そして、それがシンジを例えた内容で、思い立った時の私の心情にとても良く似ていた事。不思議な感覚だった。JUGEMテーマ:創作童話
魑魅魍魎 | 2009.02.02 Mon 16:46
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