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JUGEMテーマ:小説/詩 記憶の彼方に押しやっている。 そんな過去を忘れてはいない。 毎日に押し流されて、自分を見失うような愚は誰にでもあるだろうが、 私の中にも、その愚が滞っているような気がしてならない。 記憶があいまいになりつつある。 それでも、鮮明な思い出は褪せることなく、 恐怖であろうが、わけのわからない事であろうが、自分を追い詰めた分、 決して忘れることはない。 時々、胸をよ...
Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.11.03 Thu 11:07
JUGEMテーマ:小説/詩 そういえば、これも理不尽の一種ではある。 何がかというと、靴下だ。 その日は休日で、私は洗濯をしそれを干し、乾いた後取り込んで畳んでいた。 一人暮らしの身であるため、洗濯物がどうにも溜まりやすい。 というと、これこそが理不尽に聞こえるかも知れない。 逆じゃね? とお考えの向きも、当然あるだろう。 だがそれは事実だった。 何故一人暮らしだと洗濯物が溜まりやすいか、その原因として「油断」そして「忘却」この二点が挙げられる。 ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.10.28 Fri 15:14
JUGEMテーマ:小説/詩 この理不尽さ加減は――と、嘆いてばかりいても勿論はじまらない。 私は思った。 足と『対話』をすべきではないのかと。 線香を焚いたとき、それは『仏との対話』になるのだと、仏壇店の店員に私は教わった。 その時はただ薄らぼんやりと、そういうものか。程度の意識しか持たなかったのだが、よく考えてみれば、仏とではなく、足とこそ、私は対話すべきではないのか。 しかし、どうやって? 足と対話したことは、ない。 つまりそれは、私の腰を蹴るあの足個...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.10.21 Fri 12:01
地下通路を歩いていた。湿気と黴、すえた臭い、淀んだ空気。でかい屋敷だとは思ったが、義母の実家の下にこんな空間があったとは。先を行く老婆は見るからに齢八十を超えており、ごつごつした石だらけのトンネルをすいすい進む様はどこか妖怪じみている。彼女の持つカンテラ型の懐中電灯が、格子状の木組で補強された岩壁を照らす。私は取り残されぬよう必死についていく。 突きあたり、赤黒く錆びた鉄の扉。両開きで腰ほどの高さしかない。老婆は扉を少し開き、前に掛かっていた紐を外した。屈んでくぐるとなかは意外に広い。 ...
水平線上の雨 | 2022.10.19 Wed 23:59
JUGEMテーマ:小説/詩 この理不尽さ加減はどうだろう。 前述の、その暴挙の中で、私の脳裡にまた別の想いが生まれたのだった。 ――こいつは、俺に“供養”をして欲しいのではないのか? そう。 この足は、私を頼って、頼りにして私の前に(というか正確には背後にだが)現れたのではないのか。 私に何かしら依頼したくて、期待を込めて、こんな風に蹴り続けることで訴えかけてきたのではないのだろうか。 なるほどそれならば、そうであると考えるならば、塩を撒くなどもっ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.10.07 Fri 20:47
あれもいらない これもいらない 同行はふたりでいい 帰国をうながすこえはきこえる それは常識にとらわれること むかうさきは修羅でよい そこであえるのだろうから そこで愛せるだろうから さしてさきのある生ではない かぎられたもの おわされたものだ ただまにあうのか そればかりがきがかりだ 愛児はあのひとにゆだねればよい まさにみひとつ あれはいらない これがいらない
with a kiss, passing the key | 2022.10.02 Sun 00:00
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