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小説/詩

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小説/詩
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1979〜北大軽音の日々〜(8)

JUGEMテーマ:小説/詩   北大軽音の実質的運営メンバーは3年目だった。   北大だから、4年目もいれば、留年組の5年目、6年目もいたりした。 しかし、当時私が1年目のころには、3年目が支配する世界だった。   なぜなら、部長が、3年目だったからだ。   その部長は☆さんのバンドのヴォーカルだった。 人のいい紅顔に眼鏡の、一見人格者風だったが、とんでもない「差別屋」だった。   のちに私は、あらぬ罪?をかぶせられて、北大軽音を「除籍」になった。それ...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.22 Thu 12:14

1979〜北大軽音の日々〜(7)

JUGEMテーマ:小説/詩   なんだか、スローモーションのように、その機動隊との接触の瞬間の話がうわさに流れて伝わってきても、生の臨場感は感じられなかったもんだから、「先輩たちどうなったの?」だけが心配で、あとは、なんだか見ていないのもあり現実感が漂わなかった。   結果的に、罪に問われたものはいなかったようで、あっという間に釈放されたらしい。 それについても、「みんなが、みんな主犯格の人物を別々に話したから」等、噂は流れてきたが、真実のほどは分からない。   私が...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.21 Wed 12:12

1979〜北大軽音の日々〜(6)

JUGEMテーマ:小説/詩   それから、私の目線は自然と☆さんを追うことになった。 興味深々で、いつも見ていた。 まだ、そんなに深い他意はなかったが、胸アツのお祭りステージは忘れなかった。   段々と、「サークル会館」での攻防戦が始まり、学校側の「退去勧告」を無視して、サークル会館に居座り続ける(なんの理由かはいまだにわからないままだ)輩は、しょっちゅう会議を繰り返す。   そこは先輩たちの場であり、1年目は遠目にはなれて、見ているだけで、何の意味もなさそうで、みん...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.20 Tue 12:16

1979〜北大軽音の日々〜(5)

JUGEMテーマ:小説/詩   差し入れの「励行」があった「焼け跡の守番」の人達は、サークル会館の「軽音」の他、「演研」「カメラ研」などがいた。   よくわからない「話し合い」の場にいることになった「1年目」は途中で「理解不能」と投げ出して帰るか、興味がないから来ないことにした奴等ばかりで、私のように、バカ真面目に、そこにいた1年目も珍しかった。   私は「好奇心」だけは強い。 ロックサークルをやっているせいかは知らないが、「知らない世界を見る」のは嫌いではなかった。 ...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.19 Mon 12:57

1979〜北大軽音の日々〜(4)

JUGEMテーマ:小説/詩   「新入生歓迎クリニック」は終わった。 ようやく、正面のドアが開いた。   みんな、ぞろぞろ出て行きながら、そこここで、たまって「連絡先交換」をしている。 携帯もない時代だから、家デン(このいい方も死語か笑)くらいしかなくて、(それも、黒電話の時代だ)下宿している人多し、 もしくは、アパートを借りている人も。そういうアパートには「公衆電話用のピンク電話(着信も発信も可能の電話番号付きの公衆電話)」がついていたりして、誰かが電話を取ってくれたら...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.18 Sun 11:33

詩『流刑:Banished』

Tに

with a kiss, passing the key | 2022.12.18 Sun 00:00

1979〜北大軽音の日々〜(3)

JUGEMテーマ:小説/詩   北大軽音って、こんな感じなのか…と、あたりをきょろきょろしながら、その「新入生歓迎クリニック」というのを見ていた。   先輩バンドらしき人達が演奏して、もっと先輩の人達の「酷評」を受けて耐えるという、メンタルの強い人向けの場に思えた。 すでに、メンタルの強い人が一人いた。 「今、僕の演奏聞いてもらって分かったと思うんだけど、僕は1年目(新入生)だけど、声かけられてこのバンドで演奏しているわけです。」 キーボードの人がそう言った。1年生な...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.17 Sat 11:47

#DV幽霊 第12話(全20話)

JUGEMテーマ:小説/詩    熱田氏は、私の居場所を訊ねて来、直接御札を届けると言ってくれた。 「下手にそこから動くと、危ないかも知れないから」 というのが、彼女の意見だった。  まるでSPだな。  私はそのメールを見ながら少し吹いた。  足が、私の後をつけ狙っているとでもいうのか。  私には、足があの部屋から出てくることなどまるで想像もつかなかった。 「足だけとは限りません。他の部分も存在している可能性があります」  特に異論を唱えたわけではないが、熱田氏は追加メ...

葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.12.16 Fri 15:29

1979~北大軽音の日々~(1)

JUGEMテーマ:小説/詩   1979年の春のことだった。   私は当時、「Keepin' Alive」と「Act up」という、ミニコミ誌をやっており、どっちも、ロック系のものだった。 地味な、高校生だった私がなぜか、17歳の時に、当時はやっていた「ロッキングオン」という雑誌の「松村雄策」というライターの 「Queenのファンは、デブブス根暗の女しかいない。自分で何もできないやつらがロジャーテイラーとかを見ることで現実を忘れましょう?というやつらなのだ」等云々書いていて、私は怒った。 「確かに、...

Jupiter〜夢を失わずに〜 | 2022.12.15 Thu 11:50

すたんばい

 時刻は八時八分前。  鏡に映る銀鼠の着流し。眉間に皺、瞼を閉じてぶつぶつと呟く。部屋には男一人。ペットボトルのお茶、背もたれのない椅子、ロッカーの隣のドアが開く。入ってきたのは栗皮の男。 「おう熊さん」 「よう八つぁん」鏡の前の熊五郎が笑いかける。「今日はまた寒いね。ところでこの前あんたがやった噺だが」  へえと返事する八五郎の顔がやけに青白い。 「死んだ奴が何度も生き返るのかと思ったら、違うんだな。死んだら死体は転がったまんま、次の奴はそれを頼りに進む。持ってた武器を使い罠を避けて。でも...

水平線上の雨 | 2022.12.11 Sun 13:51

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