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JUGEMテーマ:小説/詩 ごろごろごろごろ ごろんごろんごろんごろん 「これは何の音でしょうか」本原が質問する。 「何の音だ」時中が質問で返す。 「何か転がって来る音? 岩?」鯰が推測し、 「岩ですか」本原が確認し、 「岩?」時中が訊き返す。 ごろごろごろごろんごろんごろん 音はみるみる大きくなり、近づいて来た。 「入っちゃえば? あの亀裂に」鯰が促す。 「入れるのでしょうか」本原が懸念を示す。「水があるのではないのですか」 「結城が出...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.07.22 Fri 11:16
追加問題一:幻想のダマ 作り物の歴史であり、でっち上げの情報であるこの記述を、熟知するまで勉強すること。そのあと、これを物語や情景の土台として活用しよう。情景を書きながら、この情報を肥料にするわけだ。細かくつぶして撒き散らし、会話やアクションの語りなど、どこでも使えそうなところになじませてみよう。〜中略〜 妃の置かれている状況が読者に全部把握できるよう、じゅうぶん内容を入れ込むこと。紙幅はおそらく二〜三ページか、もうちょっとかかるかもしれない。 回答: 空高く羽ばたきながら西の地を見下...
水平線上の雨 | 2022.07.18 Mon 09:24
JUGEMテーマ:小説/詩 「スサ」伊勢は叫んだ。「起きたか」 「あー」寝ぼけたような声が答える。「ヨリシロ、ダメんなった」 「遅いからだろうが、お前が」伊勢は怒った。「何やってたんだ」 「駄目にはなってないよ」鹿島が言葉を挟む。「宗像さんと俺が、ギリギリで酸素補給したから。気を失ってるだけだ」 「ホント?」声は光を得たかのように明るくなった。「じゃまだウゴかせる?」 「ああ……けど応急処置ぐらいはしてやらないとな……ああ、けどこの依代じゃ無理だよなあ」鹿島...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.07.15 Fri 20:06
さて、今日もお掃除しますか。Cはひとり呟いて、廊下の清掃を開始する。自らの身長の倍近いモップを軽々と滑らせ、それにしてもこの服、ヴィクトリアンメイド型というの? いつまでたっても慣れない、と思うまでがルーティン。思考を雲上に追いやり、左から右、右から左へ、機械的にモップを掛けていく。 先輩! 待って下さい! ルーティンは呆気なく中断される。振り向けば、Cとお揃いのメイド服を着た、背の高い少女が駆け寄ってくる。誰? /今日から研修の、Dです。 ああ……そうだった。 遅れて申し訳ありませ...
水平線上の雨 | 2022.07.10 Sun 14:21
いやさ、うん。初めからわかっていたことなんだよ、この計画は破綻しているって。 それでもこの『計画』を発動させたのは、万が一というものに縋りたかったからだった。それだけ、俺には勝ち目がなかったということだ。 彼女は、俺の同級生だ。 自分でも面倒くさいとか気難しいとか思う性格の俺を、彼女は何かと気に掛けてくれていた。いや、それはきっと周囲に泣きつかれて渋々…という感じだっただろうと思う。彼女は馬鹿みたいに面倒見がいいしお人好しだから、頼られて断れなかっただけだろう。  ...
雪乃に!サイコロ振らせろ!! | 2022.07.09 Sat 23:58
問三:ほのめかし この問題のどちらも、描写文が四〇〇〜一二〇〇文字が必要である。双方とも、声は潜入型作者か遠隔型作者のいずれかを用いること。視点人物はなし。 ?直接触れずに人物描写――ある人物の描写を、その人物が住んだりよく訪れたりしている場所の描写を用いて行うこと。部屋、家、庭や畑、職場、アトリエ、ベッド、何でもいい。(その登場人物はそのとき不在であること。) ?語らずに出来事描写――何かの出来事・行為の雰囲気と性質のほのめかしを、それが起こった(またはこれから起こる)場所の描写を用いて行...
水平線上の雨 | 2022.07.09 Sat 11:02
JUGEMテーマ:小説/詩 「結城」泡(あぶく)のような声が名を呼びかける。「結城お前」「大丈夫なのか」 「俺?」結城は自分を指差す。「ああ、俺は全然大丈夫、元気だよ。お前らどう」言いかけて結城は言葉を途切れさせた。 「こんなとこにいて」「早く帰った方がいいぞ」 「坂田と片倉って」結城は正面の闇を見るともなく見ながら口にした。「……生きてる、よね?」 「早く帰れ」「ぼちぼち出た方がいいぞ」出現物の声は変らずはかなげに浮かんでは消えていく。 「あれ、何で二人、ここにいんの...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2022.07.08 Fri 17:35
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