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JUGEMテーマ:遠い想い出 (「ネオンも消えかけて」続き) 最盛期には10軒以上もあって色とりどりのネオンを輝かせていたこの街も 1軒消え2軒消えて今はもう2,3軒が辛うじて灯りをつけている程度だった。 早速、ネオンが点いている一軒を探し窓から中をのぞく、やはりもう消え行く 運命のせいか、それとも今夜のこの寒さのせいか待機している女性は少ない。 鏡台に向ってぽっちゃりタイプの女性がひとり化粧をしている。そのうしろ姿が 淋しく見えるだけだった。 間もなく現れた“やり手...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.03.06 Sat 09:57
JUGEMテーマ:遠い想い出 (「20歳の悲喜劇」の続き) こんなとき一番若くて経験も少ない私はどうしても聞き役だけの存在になる。 「いいな〜ぁ」という羨望と「早くしてみたい…」というあせり、そんな複雑な 気持ちが酔いと共に増幅されて「世の中なんて不公平なんだろう・・・」なんて あらぬ方向に怒りが向うことさえあった。 ちょうどその頃、世間では恐いご婦人たちが中心になって作った“売春禁止法”なる 悪法(拙者のようなフガイない男にとっては)近く施行されようとして...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.03.04 Thu 09:43
JUGEMテーマ:遠い想い出 3月とは言え、ここ北国ではまだまだ寒い日が続いていた。特に、夜になると 真冬並みに冷え込むことも珍しくない。 その夜も、もう12時を過ぎて寒さと共にまわりも静まり返りときどき聞こえるのは 表通りを歩く酔っぱらいの話し声。 外の気温はもう零度以下なのだろう。木造の建物が時々「ミシッ」ときしむ音がした。 仕事が終わり夜食を食べたり飲み始めるのはいつも11時ころ、その夜ももう1時間以上 飲んでいたことになる。 メンバーはいつも同じで、私とここに住み...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.03.02 Tue 13:48
JUGEMテーマ:遠い想い出 最近の中国の勢いをみていると若い頃そんなテーマで議論をしていたむかしを思い出す。 その頃の主張はこうだった。 民主主義って何か新しい政策を決めるときにも反対があると最後は足して2で割る ことが多いじゃない、それって絵具の『赤』と『緑』を混ぜるようなもの、 結果は『灰色』にしかならない。 まあ、トップの個人か集団がどれだけ優秀かにもよるが、赤い色あるいは緑色 だけの方が鮮やかで美しいのは事実。独裁も最優秀ならOKでは。というもの。 それに日...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.02.28 Sun 09:50
JUGEMテーマ:遠い想い出 むかし、私が学生の頃若者たちの間でラジオとかアンプを自分で組立てる実益を 兼ねた趣味が流行していた。 もちろん現在も熱狂的なマニアがいて真空管を使用したアンプなどをつくって 楽しんでいる。 当時はまだトランジスタとか集積回路はなく部品は専ら1つ1つが目に見える 真空管やトランス、コンデンサ、抵抗等でそれぞれの働きが分かりやすかった。 したがって、部品と工具、それに図面さえあれば誰でも組立ができたのだ。 そんなところから実は私も...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.02.26 Fri 13:30
JUGEMテーマ:遠い想い出 (「両親の寝室で見た本」の続き) その日学校から帰ると家族はそれぞれ出かけているらしく留守だった。 特に用事も無かったのだが両親の寝室に入ってみる。いつものように無造作にタンスの 上には何冊かの本がのっていた。 何やら面倒そうな本の中に『寝室宝典』と書かれた一冊が、いったい何の本なのだろう、 興味本位で手に取ってみる。 パラパラっとめくっていくと何やら大人の男女の本であることは分かったものの内容に ついてはあまり興味が無かった。 た...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.02.24 Wed 12:28
JUGEMテーマ:遠い想い出 むかしわが家の家具類の中に年代物のタンスがあった。 多分母親が嫁入りした時に持参したものだろう、いつも両親の寝室に置いてあった。 話は逸れるが以前テレビのクイズ番組で、タンスはなぜひと棹ふた棹と数えるのか? という問題があった。答えはむかしタンスはナガモチと同じように棹を差し込んで二人で 運んだから、とのこと。 確かにその古いタンス2つに分かれていてそれぞれ上の方には角棒を通せる金具が 付いていた。 そして、そのタンスは2段に重ねても...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.02.22 Mon 11:53
JUGEMテーマ:遠い想い出 戦後、日本が高度成長時代と言われて好景気になったのは恐らく昭和35年の 池田内閣発足以降のことだろう。それまではベビーブームの余波もあって “就職難”の時代が続いた。 私が学校を卒業したのも運わるく丁度その頃。例えばその後赤字続きで人気が 無くなる国鉄(後のJR)でさえ応募者は50倍の競争率だった。 恐らく卒業直前になっても内定者は30%以下ではなかっただろうか。 そんな中、私もまだ決まらない一人だった。 卒業して2・3週間、...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.02.20 Sat 09:04
JUGEMテーマ:遠い想い出 どちらも今の若い世代にとっては意味不明の言葉ではないだろうか? そうです、これは戦後の昭和23,4年頃ベビーブームで子どもが増えすぎた時代、 何とかしなければと考えたオカミが、オトナたちを対象に普及させた政策や物。 いわば中国の“一人っ子政策”みたいなものだが、あれほど厳しくはなくて、 まあ、できるだけ“妊娠させない”方法で子どもを減らそうと考えた、それが 『産児制限』、そして、それを普及させるターゲットになったのが主婦だった。 ...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.02.18 Thu 09:49
JUGEMテーマ:遠い想い出 中学から高校生の頃、いつも今頃の時期になると疑問に思うこと。と言うよりは 卒業してからも感じていたことだが、 もうそろそろ今の学年は終りなのに、国語、社会、数学等主要な科目すべてが 教科書の半分から3分の2程度の進行状態だったことだ。 もしかしてそれは我々の世代、戦後の新教育にまだ不慣れなためだったのか、 あるいは地方と都会のレベルの差だったのか、今も疑問のままだ。果たして現在は もうそんな事はあるまいと思うが。 特に私が記憶...
ふるさと北国の記憶をたどって | 2021.02.16 Tue 11:44
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