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JUGEMテーマ:小説/詩 「おばあちゃん」私はぼう然と呼んだ。「どうしてここにいるの?」 「あなたたちがうちの上を通り過ぎて行ったから、追いかけてきたのよ」祖母は答えながら、梢近くで翼をゆっくり羽ばたかせているラクナドン類に近づいていった。 「あ、危ないよ」私は思わず手をさしのべた。 「あなた、この子を乗せてちょうだい」祖母はかまわず、ラクナドン類の背中の上に箒ごと乗りあげ、完全に気をうしなって祖母にくったりともたれかかっているユエホワを海竜型鬼魔の大きな背中の上に寝かせた...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.07.09 Tue 10:24
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第55話 陰陽師対降妖師(全100話) −−うん? ケイキョは、恐らく独り、それに気づいていた。 元降妖師テンニが、すい、と背を向け森羅殿から出て行くところをだ。 −−閻羅王に、用があったんじゃねえんでやすかい? 気づかれぬように、そっとその背を眼で追う。 −−まあ……今は、テンニの話どころじゃあないでやしょうけどね。 それからケイキョは少し考え、それから自分もそっと席を離れた。 狙い通り、自分の挙動...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.07.09 Tue 08:17
先月のシリーズ企画では、「私の“平成”思い出アラカルト」と題して、「平成」の時代に放送が開始されたテレビ番組の中から、私自身が「平成」の時代に見ていたテレビ番組をジャンルごとに分けて、ベスト5もしくはベスト3の形式でお送りしてきましたが、今月も急きょ、このテーマでお送りすることになりました。 なお今月は追加版として、先月お送りすることが出来なかったジャンルのベスト5もしくはベスト3をお届けする予定ですので、どうぞお楽しみに…。 さて今回は、自分が小・中学生の頃にフレーズを真似していたCMのベスト...
素晴らしき出会いに…乾杯!!〜良き人・良き物・良き話〜 | 2019.07.08 Mon 17:17
むかしからそのひとのことはよくしっている だがあったこともはなしたこともない あちらはわたしのことなどしらないだろう いやかぜのうわさということはあるかもしれない どちらにしてもそのていどできにもかけていないにちがいない わたしにあうだれもがそのひとのことをおしえてくれる もしかしたらごきょうだい それともしんせきのかた はなしてのきりだしはいつもおなじだ そしてがっかりする もしかしたらそのひととおちかづきになれるのかもしれない そんなかれまたはかのじょのきたいをわたしがうらぎるのだ もちろんはなっか...
with a kiss, passing the key | 2019.07.07 Sun 00:00
この記事は、このブログで短編連載している、SF小説『ポラリス』の第3話です。 ------------------------------------- ☆第3話「ポラリスと自動プログラム」 ポラリスは、病院だった建物の4階に駆け上った。4階は3階とは異なり、廊下の左右に部屋が並んでいる。部屋の扉は引き戸になっており、戸の奥には、骨格がむき出しになった元ベッドが残されている。 廊下の真ん中は小ホールになっていた。壁に沿ってソファが何組か置かれている。南側の壁には大きな窓があり、曇り空からごく薄い陽が差し込んでいる。 壁...
StarGazer | 2019.07.03 Wed 22:47
この記事は、このブログで短編連載している、SF小説『'99-Polaris』の第3話です。 ------------------------------------- ☆第3話「ポラリスと自動プログラム」 ポラリスは、病院だった建物の4階に駆け上った。4階は3階とは異なり、廊下の左右に部屋が並んでいる。部屋の扉は引き戸になっており、戸の奥には、骨格がむき出しになった元ベッドが残されている。 廊下の真ん中は小ホールになっていた。壁に沿ってソファが何組か置かれている。南側の壁には大きな窓があり、曇り空からごく薄い陽が差し込んでいる。 ...
StarGazer | 2019.07.03 Wed 22:47
JUGEMテーマ:小説/詩 「ああユエホワ、ごめんごめん」父は陽気な声で鬼魔に謝った。「ちょっと学校のみんなに、あの妖精から身を守るための魔法を教えてきたから、遅くなってしまったよ」 「身を守る魔法?」ユエホワは片ひざを立てたまま、眉をひそめた。「何の?」 「うん、簡単なマハドゥと、エアリイをね」父は答えた。 「うわ」ユエホワは目をぎゅっとつむって横を向いた。「またよけいなことを」 「もう学校へは来ない方がいいよ」私は目をほそめて忠告した。「みんなにやっつけられるから」 ...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.07.02 Tue 23:49
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 投資情報メールマガジン 2019/07/01 イ意 の 近 道 −プロが導く「億」資産への近道− 週5回発行 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【ご挨拶】 将来の資産形成のために個人投資家の方にも機関投資家並以上の情報提供を したい。また同時に、当メルマガを通じてより多くの方に自立した投資家を目 指していただきたいと考えております。各種分析やコラムを参考にして、「億」 ...
殿堂入り株式メルマガ 億の近道 | 2019.07.02 Tue 23:12
JUGEMテーマ:小説/詩 ◇◆◇◆聡明鬼◆◇◆◇ 第54話 欠片の名(全100話) 「俺が、神?」リューシュンは繰返した。「閻羅王」呼ぶ。 「なんじゃ」地獄の王は応えた。 「あんたは、阿呆だな」リューシュンは顎を持ち上げて断言した。 「な」閻羅王は絶句した。 殿内にいるすべての者が、一斉に息を呑む。 「なんと、貴様」閻羅王はたちまち焔の如き顔色になった。 「貴様、無礼にも程があるぞ」スルグーンがつかつかとリューシュンの前に歩み出、続きを叫んだ。「閻羅王さまに向かって、...
葵むらさき言語凝塊展示室 | 2019.07.01 Mon 10:25
侑・・・一人で真剣にシャベルで砂を掘って・・・。 加納さんと俺に背を向けて、一生懸命砂山を作ってる。 ・・・ ・・・一生懸命って良いよな・・・。尊い・・・。 ・・・ 俺もあの頃はきっと同じで・・・。 まゆこと一緒に、一生懸命砂を掘ってたんだろうなあ・・・。 ・・・ 「・・・諒くんは、僕よりも長く胸に抱えてたから・・・、実子でした、やったー!・・・とはならないよね・・・、すぐには・・・・。」 「・・・まあ・・・、普通はなるんだろうけど・・・、俺、暗いから・...
碧海 | 2019.06.30 Sun 12:07
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