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社会が大きくなるにつれて、私たち人類はだんだんと自分の小ささを忘れるようになってきました。 この宇宙、この世界は、私たちが知る限りでは138億年ほど前から存在しています。 地球の誕生は45億年前。 生命はその5億年後、今日から40億年前に生まれました。 時代はずっと下って、進化と淘汰を繰り返し、人間という種族が生まれたのはここ20『万』年くらい。 私たちの歴史の記録。人間の”文明”の痕跡。それはせいぜい2万年。 ...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.18 Fri 22:03
枕草子に「中納言参りたまひて」という有名な一節があります。 この中で出てくるのが、クラゲの骨。清少納言が「それはもしかして、クラゲの骨かしらね?」と言うと、周りの人々が驚き感じ入るわけです。この人はなんとオシャレなことを言うのだろう、と。 クラゲの骨。いかにもオシャレなコンセプトですね。 クラゲには当然骨などないのだけれど、およそ生き物ならば(人間である自分たちと同じように)骨くらいは持っているであろう。そういう暗黙の先入観から生まれる「クラゲの...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.15 Tue 20:20
時々そう言っているのですが、私たちは知性-生命という両輪について、知性を優位なものだと考えすぎています。 生命はそれ自体、宇宙を拓いていくエネルギーの流れであって、これが無ければ私たちの意識世界はそもそも、賢かろうが愚かであろうが”存在すること”自体できなくなってしまいます。 そういう私たちの文化の不完全さ、バランスの不均衡については恐らく、思想的な人々によって近代どんどん認識されていっている所でしょう。 そこで宗教心理という面からみて、...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.11 Fri 11:40
『最近の若い子は、叱られ慣れてないから・・・』 そんなセリフを、良く聞くようになりました。 会社で新人教育を任される。自分が先輩からそう教えられたように、ちょっと厳しいことを言ったら、次の日から会社に来なくなってしまった。電話を掛けたら”お母さん”が出て、うちの子はもう辞めます、と・・・。 叱られ慣れていない。『だから小さい頃からもっと叱っておかなきゃいけない。これは親や家庭が悪い。学校の先生も体罰ぐらいしても良いんじゃないか。』そんな意見も...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.08 Tue 10:17
敬虔さ、ということについて良く考えます。 恐らく一般には、敬虔さとか信心深さというと、ある掟を守ったり、教えられたことに疑いを挟まないことを指すのでしょう。 しかし私の思想上に限れば、そういう態度が敬虔さというものといまいち合致しません。 これは私にとって、キリスト教文化との最初の繋がりが、アメリカのショックロッカーであるマリリン・マンソンであったことに由来しています。 ライブ中に大会衆の前で聖書を破り捨て放り投げた彼はキリスト教徒に...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.06 Sun 07:32
世界に別れを告げる日に 人は一生を振り返って 自分が本当に生きた日が 余りに少なかったことに驚くだろう。 −茨木のり子 本当に生きた日。それは何のことだろう。 意味のある日、なのか。変化のある日、か。何かとの出会いのことか。努力と充実の相関は。情熱と報酬の相反は。 でも、はっきりとわかる。 効率的な人生は、死の湖に自分から身を浸すようなもの。 いずれ全てはつまらなくなり、いずれ全ては、死に絶える。 &n...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.05 Sat 09:22
前日の記事 の続きです。 知性の中から見ると、生命は邪悪な存在。では逆に生命の中から見ると、知性とはどのようなものなのか。 生命の外側、この宇宙の物理法則、制約、限界、わかりやすく言えば弱肉強食、できぬことはできぬという、”物の道理”。 そういう”不都合な真実”を運んでくる(外界を取り込む力としての)知性は、生命から見れば、支配と束縛、破壊と暴力、衰弱と無気力を運んでくる、病のような”邪悪な存在”です。 &nbs...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.03 Thu 10:16
女性は、邪悪な存在だ。 物議を醸すようなこういう物言いが、私は好きです。 人はこういう、あまりにも間違った命題(しかしそれは人々の、抑圧された隠れた信念でもある)を提示されると、思わず逃れられなくなる。引きつけられてしまう。ちょっとした心理トリックですね。 さて、私が思う限りでは、女性は邪悪な存在です。 私は男/女の性別の区分けを、主に知性/生命という二分別の枠組みの中で取り扱っています。 男性の方が知性的で、女性の方が生命...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.02 Wed 09:25
例えば死化粧というのは美に関わることだから、何となく私も、美というものについての考えを持ちます。 何事か言えるほど道を進めはしなかったけれど、なお言うとしたら、美を答えのように考えると、良くないこと。 美しくあろうとする意図、美しく振る舞おうとする所作、美しいものを作ろうという技術、そういうものはすべて美しくない。 美は機能を計る物差しであると思います。明確な意図に基づき、十分に状況を察知し、ひたすら間隙に滑り込んでいく。 高められた...
夜ルコト 営業日誌 | 2019.01.01 Tue 10:54
「――朝はまだ世界の裏側だった 。」 「童話物語」という、向山貴彦さんのファンタジー小説の一節です。 思春期の頃にこの本に出会って、それ以来何度読み直しているでしょうか。恐らくは私が人生で一番読んだ本でしょう。 自分で読むだけでなく、人に勧めることも多数。分厚い本ですが、引き込まれるようにどんどん読み進めてしまう一冊です。 冒頭の一行は、みなしごの主人公が木でできた粗末な小屋の中、寒さに震えながら朝を待つ印象的な場面。 これは...
夜ルコト 営業日誌 | 2018.12.31 Mon 09:25
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