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荘子/古代中国の実存主義 「人間がもし生命の安らかさを最上の価値とするならば 生きている混沌(カオス)を生きている混沌(カオス)として愛するがいい。」 人間は自己自身に対して不自由であり 他人や社会に対して不自由であり 出生と死から不自由である(どんな境遇でどんな姿や能力で生まれるか選べない、死を避けられない) 人間は根源的な不自由な現実の中で生きているが、その中で囚われることのない自己をもちうることこそが自由である。 何かをいいと思ったり、誰かを好きにな...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:27
かしこへ此処へ かしこへ此処へ急ぎ彷徨う 今しばし今しばし、待たば逢うべし 美わしき美わしきうつしみのその人に。 心よ、などてかく重く捭てるぞ! されどときの歩みは、のろき群衆のごとし。 この群衆、気軽にのろし。 あくびしてゆるやかに往く。 いざ急げ、のろき群衆よ! 我が心、苛立ち狂う。 ああ、されどときの女神らが恋をしらじーーー ひそかに無慈悲なる徒党を組みて、 彼女は嘲笑う、いらだちて待つ恋のこころを。 ・・・・・・・・・・・・ 「恋をしているときは世界が美しく見える...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:26
ヘルマン・ヘッセ「けれどもひそかに私たちはこがれる」より 空虚の中を、強いられず、思いのままに 自由に私たちの命はいつも戯れの心構えで旋回する。 けれどもひそかに私たちはこがれる、現実に、 生産に、誕生に、悩みに、死に。 ・・・・・・・・・・・ どんな人であってもいずれ人は死ぬ。 こがれる瞬間をありがとう。 生まれてよかった。 この瞬間を与えてくれた全ての人達に感謝。深く感謝。 この瞬間を得ることができたのはあなたがいたからこそだ...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:25
ヘルマン・ヘッセ 「いずれも同じ」より 若い時代を通じ、 私は快楽を追った。 そしてその後は陰鬱に閉ざされ、 悩みと痛みとにひたった。 苦痛と快楽とは今は私にとって 全くの兄弟同士になり、溶け合っている。 喜びを与えるにせよ、悲しみを与えるにせよ、 二つは一つにからみ合っている。 神さまが私を地獄の叫喚に導くにせよ、 太陽の御空に導くにせよ、 私にとってはいずれも同じことだ。 神さまの御手を感じることさえできれば。 ・・・・・・...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:23
ヘルマン・ヘッセ「霧の中」 不思議だ、霧の中を歩くのは! どの茂みも石も孤独だ。 どの木にも他の木は見えない。 みんなひとりぼっちだ。 私の生活がまだ明るかったころ、 私にとって世界は友達に溢れていた。 いま、霧がおりると、 だれももう見えない。 ほんとうに、自分をすべてのものから 逆らいようもなく、そっとへだてる 暗さを知らないものは、 賢くはないのだ。 不思議だ、霧の中を歩くのは! 人生とは孤独であることだ。 ...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:23
「人生は悪しき冗談なり」 ゲーテ・西東詩篇 観察の書 人間の発達した脳みそは、科学技術を生み出し、様々な問題を知的に解決してくれるものだけど 人間自身の些細な問題を取り返しのつかないくらい大きな問題にしてしまう増幅アンプのようなもの でもある。 この先、Aiやロボットが発達して、人間の生活や楽になっていくだろうけど 人間の心の問題はより複雑怪奇で面倒になっていくに違いない。 &nb...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:22
「友よ、ルンペンはルンペンだ。 車に乗ったって、馬に乗ったって、徒歩だって。 だから、ルンペンを信じるな。 ルンペンのざんげなんか信じるな。」 〜ゲーテ 温順なクセーニエン ”ルンペン” より〜 ルンペンを信じるな、と対照的なことを”格言と反省”の中で書いています。 「忘恩は一種の弱点である。有能な人で忘恩だったというのを、私はまだ見たことがない。」 ルンペンは一般的に浮浪者のことを言いますが、ゲー...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:21
「人間は、何を滑稽だと思うかということによって、何よりもよくその性格を示す」 ゲーテ「親和力」より 些細なことや肩書などで他人を馬鹿にする人は人間が小さく、人の不幸を笑う人間は心が冷たい。 では女性の裸を見れば内容に関わらず嘲笑ったり怪訝な顔をする人は、、、 JUGEMテーマ:文学と女性ポートレート
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:18
ヘルマン・ヘッセ 「慰め」より抜粋 数多くの生きてきた年々が 過ぎ去り、何の意味も持たなかった。 何ひとつ、私の手もとに残っているものはなく、 何ひとつ、私の楽しめるものはない。 限り知れぬ姿を 時の流れは私のところへ運んできた。 私はどれ一つとどめることができなかった。 どれ一つとして私にやさしくしてくれなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 青春のときめきを生涯追い求める そんなことが現...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:17
ハイネ「詩集の序詩」より うぐいすは歌っていた。「おお、美しいスフィンクスよ。 おお、愛よ、おんみがあらゆる幸福に 死の苦しみを交ぜるのは いったいそれは何のためだ? おお、美しいスフィンクスよ。私に この不思議な謎の意味を明かしてくれ! 私はそれをあれこれと 早や数千年も考えてきた」 ・・・・・・・・・・ 今やスフィンクスも死に絶えて 愛も行方知らず。 うぐいすも住む森を失った。 &nb...
退廃のモノローグ | 2024.06.05 Wed 21:17
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