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日常の忙しさにかまけていると、 ただ慣性に従うままに、 同じ毎日を過ごし、 気がついたら晩年を迎える、 ということになりかねない。 もちろん、それでよいのである。 だが、「それでよい」と思えないのが、 煩悩を持つ人間の悲しさである。 では、どうすればいいのか。 矛盾するようだが、 ここで「何をすればよい」 という答えはあり得ない。 なぜなら、何をしようとも、 最後に「それでよい」と思えれば「それでよい」し、 「それ...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.23 Thu 20:54
人生にもしもコツがあるとすれば、 そのひとつは「愚直さ」かもしれない。 どんなに才能のある人でも、 何かものごとを成し遂げようとすれば、 ある程度の継続が必要になる。 しかし「ものごとを継続する」途中には、 やっぱりうまくいかないこと、 しんどいこともやってくる。 そこで変に知恵がはたらく人は、 「もっと楽にできることがあるんじゃないか?」 「もっと自分に向いてるものがあるんじゃないか?」 などと考え、方向転換してしまったりする。 ...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.22 Wed 23:40
群馬県の南牧村に移住した、 50歳くらいの男性とお話しした。 ずっと大企業で働いていたそうだが、 企業社会だけの人生に違和感を感じて、早期退職したそう。 これからはそういう人がどんどん増えてくるだろう。 移住というと若者と高齢者が注目されがちだが、 まだまだ活動的な中年の移住もいい。 若者が持っていないお金を持っているし(笑)、 高齢者が持っていない体力も持っている。 僕の周りにもそういう人が何人かいる。 世の中の...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.21 Tue 07:38
知り合いが、 「究極の民主主義とは何か」 というテーマで議論をしていた。 僕はそこにいなかったので 内容は全くわからないが、 ふと思ったことをいくつか。 まずよく知られるように、 民主主義そのものが欠陥だらけの手法なので、 それの「究極の形」は意味を持たない。 むしろ究極のような形に固定化させないところに 民主主義を機能させる肝があると言えるだろう。 だから民主主義は厳密化させず、 漠然と捉えておいた方がよい。 僕...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.20 Mon 13:36
先日、ある友人の女性を取材した。 すると、ふたりとも同じ本を 最近読み終えたばかりだということが分かった。 エリザベス・ギルバート著、神奈川夏子訳 『BIG MAGIC 「夢中になる」ことからはじめよう。』 (ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年) である。 この本は10月15日に発売されたばかりなので、 僕も彼女も発売してけっこうすぐ手に入れたことになる。 同じようなアンテナを持っている友人がいるのは けっこううれしいことだ。 &...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.19 Sun 09:43
近所のおばちゃんをウチにご招待して、 ミニたこ焼きパーティーを開催した。 そのおばちゃんは、 一軒家にひとり暮らし。 猫を4匹飼っているし、 息子さん夫妻もよく遊びに来るそうだが、 やっぱり食事はひとりのことが多いはず。 そのせいか、 「やっぱりこうして一緒に食べられるのが幸せね」 と、たこ焼きを口に運びながら何度も言っていた。 食事とは、「食」べる「事」。 そこでは、 料理という「モノ」だけではなく、 食事という「...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.18 Sat 20:08
自分の命を大切にするということは、 自分の命以上に大切なものに 自分の命を注ぎ込むことである。 逆説的だが、 いのちとはそのような 「自分以外のものとの交流」の中でこそ その真価を発揮するものだろう。 その意味で、 自分が没頭できるものに出会えることは 人生においてこの上ない幸福である。 子どもたちはいつもそれを探している。 大人たちはいつもそれを邪魔しようとする。 大人の仕事は、 そんな子どもの仕事を ただ見守っ...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.17 Fri 07:38
運動会の開会の挨拶などで、 定番のセリフがある。 「今日は雲ひとつない、いい天気になり……」 語り手(たとえば校長)などは、 これが言いたくて仕方ないのだと思う。 ずいぶん昔の話になるが、 ある運動会の開会式で、 やはり校長先生がこのセリフを言ったことがある。 確かにいい天気だった。 ところがである。 雲が少しだけ「あった」のである。 ある生徒が、 「あそこに雲あるで」。 &...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.16 Thu 11:53
テレビで「人生100年時代」がテーマになっていた。 確かに、そこで働き方、生き方の考え方が 大きく変わってくるだろうことは間違いないだろう。 ひとつは、 「その仕事によって蓄積していくものは何か」 がよりいっそう問われることになるだろう。 さまざまな知識や経験や技術、 あるいは他者や社会への貢献……。 だがもしその仕事によって蓄積するのが 「お金」と「ストレス」だけだとしたら、 人生100年時代においてそれは ますます苦し...
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.14 Tue 08:34
電車である本を読んでいると、 「完璧主義の弊害」について書かれていた。 その部分を読んでいるとき、 電車のアナウンスが流れた。 「先程の駅では、 停車位置の修正のため、 発車が遅れました。 お客様には大変ご迷惑をおかけしました。 申し訳ございません」 しかしそれで遅れたのなんて、 せいぜい10秒くらいの話だ。 そしてこういうアナウンスが、 僕たちの「完璧主義」への意識を強化し、 苦しめている部分があるのだろう。
ある哲学者のひとりごと | 2017.11.13 Mon 09:31
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