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著作権者にもされずにがんばる日本の映画監督たちへのエール
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◆小津喰ふ虫(4)−いけずな人たち

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     いけずな人たち 【参考文献】       「淑女と髯」の製作では撮影が長びいてくると、小津はその合間に気晴らしのために、たびたび人の前に立って相手の腹を押さえながら放屁して喜んでいたとのこと(?子どもにコリたが 注9)。これを「お早よう」で小供達がおでこを突き合う遊びに応用しています。「お早よう」はテーマに関わる構想は二十三年を費やしていたのですが(「◆変な小津映画(3)−変な「お早よう」」参照)、ここのものを含める...

監督 小津安二郎 | 2018.05.19 Sat 12:17

◆小津喰ふ虫(3)−ライス・カレー事件

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     ライス・カレー事件 【参考文献】        小津が大久保忠素の助手から、監督に昇格した経緯について取沙汰されるライス・カレー事件には二種あり、一つは「キネマ旬報」昭和25年 3月上旬号に載った小津のインタビュー記事(?ライス・カレー)、もう一つは「映画評論」昭和34年 2月号の岸松雄「続・現代映画人伝」(?修業時代―助手時代)。因みに小津自身は岸のこの記事を読んでいたようです。「帰って岸松雄の小津安二郎映画人伝をよむ」(...

監督 小津安二郎 | 2018.05.16 Wed 14:44

◆小津喰ふ虫(2)−遺作

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     遺作 【参考文献】       「大根と人参」    小津の遺稿となった「大根と人参」は両親のある男女の縁談話であり、父親どうしのもめ事、いじの張り合いに子供の方が手を焼くという構想が在ったようなので、実現していればコメディー性のある面白い作品になっていたでしょう。小津映画としては両親のある男女の恋愛ドラマというのは初めての試みだったのですが、それは以下の事情によると思われます。「秋刀魚の味」執筆中に、野...

監督 小津安二郎 | 2018.05.13 Sun 15:50

◆小津喰ふ虫(1)−「青春放課後」

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     「青春放課後」 【参考文献】        2013年 12月 12日に小津の生誕と命日に合わせて、彼と里見?が脚本を共作したNHKテレビ・ドラマ「青春放課後」が五十年ぶりに放送されました。小津調を意識し過ぎた昨今のオマージュ物にくらべ素直な演出は良。しかし映写時間89分は内容からすると短く、いかにもホーム・ドラマという感じ。小津の没後五十年で発掘、放送とは話が出来過ぎ。数年前から準備していたのではないか。または五十周年記念の...

監督 小津安二郎 | 2018.05.12 Sat 13:03

◆アンチ小津(4)−身内と他人

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     身内と他人 【参考文献】       「風の中の牝鷄」と「彼岸花」は夫婦と親子、シリアスとコメディーなど作風の全く違う作品ですが、テーマに関わる共通点があります。それは他人の抱える問題と身内が抱える同様の問題に対して、それらの受け止め方が異なるということ。「彼岸花」の方は「◆小津と漱石(4)−個人主義と矛盾B53 矛盾−評価する人の都合」での見方を変えたものですが、これも矛盾になります。「風の中の牝鷄」も同様ですが、そ...

監督 小津安二郎 | 2018.05.09 Wed 11:07

◆アンチ小津(3)−過激な演出

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     過激な演出 【参考文献】        小津は芝居が臭くなるような過度の演出を嫌ったのですが、過激な演出は大好きです。「青春の夢いまいづこ」では仲間の一人を他の三人が囲み、その内の一人、親分格の男が囲まれた男の頬をひたすらひっぱたく(1:19:12)。実に四十四発、まるで集団リンチです。「宗方姉妹」でも夫が妻の頬を七(四の後、ひと息いれて三)発叩いています(1:24:50)。この場面などは迫力満点(山村聰の演技がとても上手)で殺意...

監督 小津安二郎 | 2018.05.06 Sun 10:16

◆アンチ小津(2)−悲しみのドラマ

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     悲しみのドラマ 【参考文献】       「メロドラマは苦手だ。メロドラマは自分より哀れな境遇の人を見て流す涙は楽しいということが根本になっている。だから出てくる人間は無知な常識はずれが多いし、事件にも不自然さがなくてはならない。これはダメだ。たとえ涙をねらっても催涙的でなく、自然なものを求めたい」(?小津安二郎芸談)      以上は「東京物語」前年の小津の言葉ですが、実際は彼もメロドラマでいい作品...

監督 小津安二郎 | 2018.05.04 Fri 10:56

◆アンチ小津(1)−アンチ「東京物語」

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     アンチ「東京物語」 【参考文献】       「東京物語」が小津の代表作であることに異論はありませんが、これが彼の最高傑作だというのには疑問を感じます。「小津の芸の頂点に立った作品だなどと評価されたことは、好意を示したようでいて、ぼくを買っていない言葉だと思う」と上映の年に監督自身も述べているので(?例えば豆腐の如く)、まずはその理由を考えてみます。たとえば漫画の神様、手塚治は初期の代表作「鉄腕アトム」や、不死鳥の...

監督 小津安二郎 | 2018.05.02 Wed 12:13

◆隠された演出(7)−階段

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     階段 【参考文献】        小津映画では階段の上り下りの場面がよくありますが、横方向から撮ることによりそれが直接見えなくても、その時間が正確に計られて自然であると言われたことがあります。しかし実際にはずっと早いはずです。でなければ観客はその間を長く感じてしまうでしょう。それでも「晩春」友人アヤ(月丘夢路)と紀子(原節子)が二階へ上がる時は、紀子が姿を消してから、二階に現われるまでには7秒あり(37:50)、しかも彼...

監督 小津安二郎 | 2018.04.29 Sun 14:54

◆隠された演出(8)−きわどい演出

  JUGEMテーマ:日本映画の監督     きわどい演出 【参考文献】        これまで見て来たように、小津は演出全般にわたって過度の説明を避けていたわけですが、時にはそれが災いすることもあります。特に台詞における言葉の足りなさが目立つようです。動く小道具と同じく、決して否定するわけではありませんが、これは視覚的な要素と違い、真実性を損ねる難点は避けられません。しかし、それも小津映画の面白味ではあります。それとは別に、一般的な物語としての不自然さがあ...

監督 小津安二郎 | 2018.04.27 Fri 11:26

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