[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
JUGEMテーマ:日本映画の監督 抑えた演出 【参考文献】 小津は台詞を含めた役者の演技や背景描写など、演出全般にわたって説明過剰になることを避けました(?大人の映画を)。オーバー・ラップやフェイド・イン、フェイド・アウトなどの技術もカメラの属性と見限って、サイレントの「生れてはみたけれど」('32年)までには使わなくなりました。 しかし「戸田家の兄妹」では、悲しげなBGMが物語を象徴する冒頭や、後半の母と末娘の心境を表す場面で流れます。そ...
監督 小津安二郎 | 2018.03.23 Fri 05:08
JUGEMテーマ:日本映画の監督 変な「お早よう」 【参考文献】 いい加減、目覚めましょう。 井上正康先生登場、新型コロナ最新情報! 最早、コロナはただの風邪 画面の枠を崩す 小津の映画では、通常は人物が画面の端から現れたり外れたりせずに物の陰でそれが起ります(?小津作品のスタイル―正面からの人物撮影について)。これは小津が「画面のワク――絵画でいえば額ブチに当るものを非常に意識してしまう」ので(?年寄りにも...
監督 小津安二郎 | 2018.03.21 Wed 05:05
JUGEMテーマ:日本映画の監督 変な「早春」 【参考文献】 いい加減、目覚めましょう。 井上正康先生登場、新型コロナ最新情報! 最早、コロナはただの風邪 変な寄りや引き 蓮實重彦によると、ドイツの映画研究者ヘルムート・ファルバーが小津の「早春」について、「同じ人物に対する寄りのショットと引きのショットが、何ら他のショットを挿入することなく繋がれている」ので変だと指摘しているとのこと(?梱包と野放...
監督 小津安二郎 | 2018.03.18 Sun 12:00
JUGEMテーマ:日本映画の監督 変な「麦秋」「お茶漬の味」 【参考文献】 いい加減、目覚めましょう。 井上正康先生登場、新型コロナ最新情報! 最早、コロナはただの風邪 紀子三部作と言われる「晩春」「麦秋」「東京物語」の傑作群の間には、「宗方姉妹」「お茶漬の味」と、二つの異色作が挟まれています。前者は他社で撮った、原作も配役もそこで決められていた作品(?『宗方姉妹』はどんな作品か)、後者は戦時中に書いた脚本に手を加えた...
監督 小津安二郎 | 2018.03.16 Fri 05:05
JUGEMテーマ:日本映画の監督 面白い台詞 【参考文献】 小津映画の台詞を聴いていると、初めのうちは戸惑いもしますが慣れてくると、その映像と同じくとても面白い。それは台詞も映像のように写実を棄てて普遍化しているからです。まず気がつくのは最後まで語尾を濁さずしゃべる。全体の輪郭もはっきりしている。アクセントは誇張する。心地よい一定のテンポとリズム(この一定のというのが曲者で、慣れない人の耳にはそう聞こえても、実際は適当に変化します)。テンポ...
監督 小津安二郎 | 2018.03.14 Wed 05:21
JUGEMテーマ:日本映画の監督 懐かしい風景 【参考文献】 いい加減、目覚めましょう。 井上正康先生登場、新型コロナ最新情報! 最早、コロナはただの風邪 作家の保坂和志は、小津映画に出て来る風景や人物、時には野良犬などを見ると、これらもかつては存在していたのだと感慨にふけるとのこと(㉑私の濃度―小津安二郎が読んだ小説)。その理由について彼は役者を例にとり、その演じる役柄、母親ならその母親が「本当にいたから」だと...
監督 小津安二郎 | 2018.03.11 Sun 08:42
JUGEMテーマ:日本映画の監督 面白い風景 【参考文献】 いい加減、目覚めましょう。 井上正康先生登場、新型コロナ最新情報! 最早、コロナはただの風邪 「秋刀魚の味」の風景 小津映画には主に電車、古いものでは蒸気機関車や路面電車、クラシック・カーなど、乗り物が印象に残るショットとしてたびたび登場します。そうでない作品を挙げるのが難しいほどです。例えば遺作といわれる「秋刀魚の味」(こ...
監督 小津安二郎 | 2018.03.09 Fri 05:05
JUGEMテーマ:日本映画の監督 サスペンス 【参考文献】 小津の編集助手であった浦岡敬一によると、「右から左に動くものはサスペンスを表す」と監督から教わったとのこと(㉘第三集 インタビュー集)。彼は小津映画によく出てくる振り子時計を例にして、このことを説明しています。調べてみると確かに時計の振り子が右から振れると事件が起きて、収まると左から振れるようになります。それは前者だけの場合もあり、途中で振り子が何度...
監督 小津安二郎 | 2018.03.07 Wed 05:09
JUGEMテーマ:日本映画の監督 ロー・ポジションの起源 【参考文献】 小津映画での数ある特徴の中でも、ロー・ポジションは初期のサイレントから全編にわたって現れる際立ったものですが、これを始めた経緯について小津自身は以下のように語っています。 「一体キャメラを低めにしたのは日本のセットではどうも床に金をかけないので、床を出さない工夫にキャメラを上に向け出したので、その初めは喜劇の『肉體...
監督 小津安二郎 | 2018.03.04 Sun 08:02
JUGEMテーマ:日本映画の監督 会話 【参考文献】 二つの文法違反 小津は人物の感情を強調するためのクローズアップや、時間の経過を表すF・I、F・Oなど、一般に認められている映画の文法は必須のものではないと主張します。特に会話における人物の撮り方をよく取り上げて自説の正当性を強調しており、例えば「秋日和」完成後の座談会では次のように述べています。 「僕なんかやっているものは、ほんとうの映画的という...
監督 小津安二郎 | 2018.03.02 Fri 05:07
全91件中 51 - 60 件表示 (6/10 ページ)