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JUGEMテーマ:日本映画の監督 姉妹作 【参考文献】 サイレント作品「出来ごころ」('33/09) の元の題名「長屋紳士録」は暗いということで改めさせられ、次の「母を恋はずや」('34/05) も、同様に「東京暮色」から変更させられました。そして反古となった題名は、どちらもトーキーになってから後の作品で流用されています。 しかし実際の「長屋紳士録」('47) は、かあやん(飯田蝶子)が主人公なので適切とはいえず、「東...
監督 小津安二郎 | 2018.04.22 Sun 09:24
JUGEMテーマ:日本映画の監督 伏線 【参考文献】 小津の映画には伏線が殆どありません。たとえ見落としたとしても全体の意味は理解でき、そもそも単なる説明との区別が曖昧で、これも過剰な演出を避けていたからだと言えます。トーキーで伏線があると思えるのは「麦秋」「彼岸花」の二作品。なお「東京物語」では母親の言動が伏線だったことを葬式後に暴露するので、ここには挙げません。 「麦秋」(16:16) 周吉「お前、そんな事思って...
監督 小津安二郎 | 2018.04.20 Fri 09:44
JUGEMテーマ:日本映画の監督 読書 【参考文献】 小津の映画には読書の場面がよくありますが、そのほとんどが何を読んでいるのか分りません。はっきり題名が読めるのは「若き日」の「ドン・キホーテ」(1:16:28)。この学生は他愛ないということか。あるいは、主人公の山本(斎藤達雄)と副主人公の渡辺(詰城一郎)をドン・キホーテとサンチョ・パンサに見立てたのか(配役の順番は逆)。しかし山本と渡辺による恋の鞘当ては「ドン・キホーテ」の内容にそぐわない...
監督 小津安二郎 | 2018.04.18 Wed 12:30
JUGEMテーマ:日本映画の監督 いい加減、目覚めましょう。 井上正康先生登場、新型コロナ最新情報! 最早、コロナはただの風邪 【参考文献】 ? 小津安二郎 全発言(田中眞澄 泰流社) ? 小津安二郎 戦後語録集成(田中眞澄 フィルムアート社) ? 小津安二郎 集成(キネマ旬報) ? 小津安二郎 集成?(キネマ旬報) ? 小津安二郎物語(厚田雄春/蓮實重彦 筑摩書房) ? 小津安二郎先生の想い出(笠...
監督 小津安二郎 | 2018.04.17 Tue 13:23
JUGEMテーマ:日本映画の監督 まとめ 【参考文献】 「B 台詞の拝借」「C 単語の拝借」では、後者の単語が圧倒的に多いだろうと予想したのですが、結果はB八十一件に対してC三十件、逆に台詞のBの方が二・七倍になりました。単語に類似性があるとするのは判断が難しく、例えば同じ魚の名でも「鱧」は入れても、「秋刀魚」や「さんま」は漱石に十件以上あっても採らず、「秋刀魚の味」であれば入れたのですが、これは有りませんでした。 ...
監督 小津安二郎 | 2018.04.15 Sun 22:15
JUGEMテーマ:日本映画の監督 記念撮影 【参考文献】 小津映画における、記念撮影は別れの象徴というような見方がありますが、果して本当なのでしょうか。それが物語の初めにある「戸田家の兄妹」「父ありき」では死につながり、「長屋紳士録」「麦秋」の終りは生き別れを表すといえるのか。初めの方は必然であり、それがなければ物足りなく感じられてしまうでしょう。「戸田家の兄妹」にある御大家での記念撮影や主の死は里見?からの拝借であり、「安城家の兄弟...
監督 小津安二郎 | 2018.04.15 Sun 09:20
JUGEMテーマ:日本映画の監督 劇中劇 【参考文献】 能と歌舞伎 山本一郎によると「晩春」のストーリーは劇中の能「 杜若 ( かきつばた ) 」(52:02)を踏襲しており、紀子(原節子)は杜若の精であるとのこと(?二〇一三初夏)。これにより、不思議に思っていたラストの海景(1:47:11)の謎は解けます。往年、物議を醸していた宿泊先にある空の白い壺(1:28:14, 1:28:31)は意味のないショットと決めつけていたのですが、これも山本案で解釈可能...
監督 小津安二郎 | 2018.04.13 Fri 09:16
JUGEMテーマ:日本映画の監督 俯瞰 【参考文献】 小津映画には俯瞰がないと指摘されることもありますが、それは全くないわけではなく、サイレントの初期は少ないともいえません。トーキーになっても十数作品に現れ、とくに「東京物語」は尾道を中心として多く、俯瞰の綺麗な作品となっています。なにも俯瞰のないことが、その作品の欠点であるわけでもないのですが、小津の俯瞰はないのではなく、他の演出と同じようにカメラ固定で抑えられているのです。それは...
監督 小津安二郎 | 2018.04.08 Sun 11:28
JUGEMテーマ:日本映画の監督 第一稿が決定稿 【参考文献】 映画監督の仕事は大きく分けると脚本、撮影、編集の三つになるでしょうが、これらの何れを好むのかは監督によって異なり、それが作風にも現われています。世界の黒澤は撮影を好み、特撮の神様と謳われた円谷英二や小津を崇拝するヴィム・ヴェンダースは編集好きです(㉚「八月の狂詩曲」をめぐって)。黒澤のように撮影を好む映画監督は、世界に一人しかいないだろうとヴェンダースは言...
監督 小津安二郎 | 2018.04.06 Fri 12:00
JUGEMテーマ:日本映画の監督 感銘の深まる映写時間 【参考文献】 「映画の場合、あまり短くても感銘の深いものは出来ないようです。今までのいい映画の統計をとって見ますと、映写時間にして一時間三十分から四十五分位、長さにして九千四五百といったところが一番多いようです。短いものだとそれ相当の感銘といったところで、さ程深いものじゃなさそうです。見ていて何といいますか、肉体的の疲労感が伴わないと本当の感銘じゃないような気がするのです...
監督 小津安二郎 | 2018.04.04 Wed 05:05
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