[pear_error: message="Success" code=0 mode=return level=notice prefix="" info=""]
■ Beyond the Invisible 最近日記を書かずにいたのは、倫と対話しつづけていたからだ。倫は、「彼ら」の中で最も幼く、自閉症の気があるため人前には滅多に姿を現さない人格である。他の人格に対しても、頑なに自分を見せようとはしない。唯一、母親に対してのみ心を開いている。 だが、その母親も現実の母親ではない。倫にとって現実の母親は自分を家に置き去りにしていく人間でしかなく、自分を擁護し、癒してくれる存在とは程遠い。彼が母親として慕い、心を許しているその人物は、やはり「彼ら」の中にいる。 志乃という...
Return to Innocence | 2008.07.16 Wed 09:34
■ Principles Of Lust (Find Love) 橋の上でひな鳥の死骸を見つけて、私は思わず足を止めた。拾い上げてみると、まだ産毛も生えていない躰は、虫のように軽かった。強風に飛ばされて、橋に落ちたのかもしれなかった。 ひな鳥を見つめながら、墓を作ってやろうかと考えていると、不意に両目から涙がこみ上げてきた。 ――そうか、このひな鳥は死んでいるのか。 涙は私の意思とは関係なく、そこからとめどなく湧き出るようだった。 涙を流しながら、ふと空を見上げると、心地よく晴れた青空が拡がっていた。その空を、不詳の...
Return to Innocence | 2008.07.15 Tue 23:53
きょうはひみつきちであらいくんとお兄ちゃんとあそびました ひみついちは、あらいくんのいえの車おきばです。 車がないときだけあらいくんのママがいるときだけあそびます 。 あらいくんのパパがかえってくるまで、5にんであそびました。 きょうはぼくもひみつきちをあらいくんが、わけてくれたのでぼくもあそびました。 ちょうこくとうで、どうろにたくさんおえかきしました。 ぼくも、おとなになったら大きなひみつきち がほしいです。 あと、きょうはおとなのおねえさんがあそびにきました。 しらないおねえさんがぼ...
Return to Innocence | 2008.07.14 Mon 23:59
映画はいいよなあ。ここ数日ぶっ続けで映画を観て改めて心からそう思った。現実逃避するつもりで映画観ても、映画さん方はキビシーので必ず観終わった後は現実に返してくれる。漫画もアニメもドラマも然り。結局どこにも逃げ場なんかないことを、作品は物語ってくれている気がする。 僕は映画で一番よく見るのは、脇役の扱われ方だ。主人公よりもそっちに目が向いてしまう。脇役も作りこまれている映画だと嬉しいし、そうでないと残念に思う。というのも、僕が人生の端役だからだろう。七、八年くらい前、僕が自分の人生と思って疑...
Return to Innocence | 2008.07.12 Sat 11:06
生きてます。現実の方で四苦八苦することがあって、いつまでもお化けの夢にビビってしょんぼりもしていられなかったというか特殊技能アルツを発揮して夢のことなぞすっかり忘れておった。 しかしこう熱いと仕事すんのも面倒でしょうがない。気づくとアイス食ってる自分がいます。一日に五個は確実に消化してます。今一番のお気に入りはハーシーチョコチップです。この世のものとは思えないと言ったら大げさだが、チョコティップのパリパリ感が最高です。ゲジゲジ虫を踏んだときのような快感があります。子供の頃ゲジゲジ虫を踏むの...
Return to Innocence | 2008.07.07 Mon 08:32
01. 他者に求めない。 02. 他者を利用しない。 03. 富も名誉も必要としない。 04. 過去の栄光は忘れる。 05. 見栄をはらない。見栄を見抜いても嘲らない。 06. 他者の評価のために生きているわけではない。よって私たちも他者を評価しない。 07. 他者と他者を比較しない。 08. 恐怖してもよいが、偏見は持たない。 09. 妄言(悪口・噂話等)は慎む。 10. 多少の嫉妬はしかたない。 11. あまりにも嫉妬が大きい場合は、あらかじめ考えてある健康的な方法で自らを罰する。 12. 他者に軽蔑されても、私たちは軽蔑しない。 13....
Return to Innocence | 2008.07.06 Sun 12:16
■ TNT For The Brain カオスが荒れ狂っている。私が個性を獲得しつつあるのが気に食わないのか、私に続いて彼女までも名前を手に入れたことが気に食わないのか、不気味な夢を見せつけて、私たちを再び闇に引きずり込もうとしている。しかし、今の私はカオスがあまり恐ろしくない。 カオスは、寂しいのではないだろうか、という気がしている。それは私たちの寂しさでもある。私たちが寂しさや、苦しみや、怒りや、悲しみを忘れられるのは、カオスが一身に受け止めてくれているからではないのだろうか。そのために、カオスがカオス...
Return to Innocence | 2008.07.05 Sat 13:11
最悪の夢見だった。あんなに気色悪くてリアルな夢を見たのは久々だ。でも君が何を恐れているのかはよくわかったよ。親族に陰口を言われること、他者に軽蔑され排除されること、最も大切な家族に裏切られること、そして、死ぬことだ。 人が恐れること満載の夢を見せてくれてありがとう。これはたしかに死にたくもなるわなと思いましたよ。最後にああくるとは思わんかったものな。女が振り向いて、顔面グチャグチャだったのは大体予想できていたが、その横であの野郎が「これでおまえは死ぬ」なんて言って大笑いしたのには驚いたね。...
Return to Innocence | 2008.07.04 Fri 12:33
私だって最初からこんなに後ろ向きじゃなかった。 私だって、笑って生きていたいに決まっている。 でも、自分が不仕合せなのを、他人のせいにはしたくなかった。 だから、私は自分を責めつづけてきた。 自分らしく生きようとすれば、必ず打ちのめされる。 蔑み、嫌われ、笑われる。 自分が悪いから、自分のせいだから、自分が自分だから、そうやって自分を責めることでしか、私は自分を保てなかった。 疲れてしまったんです。 べつに、やりたいこともないし、生きていても、家族に迷惑をかけるだけだもの。 だから、死んでし...
Return to Innocence | 2008.07.03 Thu 23:28
■ Knocking On Forbidden Doors これから『山桜』を見てくる。藤沢周平先生の原作を、言い方は悪いが死んだのをよいことに乱用して、ファンの私を納得させたのは今のところ映画版『蝉しぐれ』しかないが、これはどうだろうか。ちなみに『蝉しぐれ』のテレビ版は、主人公がはまり役だったし、丁寧につくられていたが、ヒロインの演技がちょっと受けつけないものがあったことと、映画版では最後までプラトニックな関係を貫いた二人が、テレビ版では逢瀬の際に一度だけ躰を重ねてしまう描写がなされていたことがあり、前者の方がヒロイ...
Return to Innocence | 2008.07.01 Tue 12:06
全42件中 21 - 30 件表示 (3/5 ページ)