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JUGEMテーマ:日本文学 オッス!!アスカミチルっすよん〜〜〜👧📳 毎日の御訪問「ごっつあんです!!💓(*´ε`*)チュッチュ」 そんじゃあ、今日もバリバリ行こかあ〜(≧▽≦) 「痴人の愛」本文 角川文庫刊vol,163 ナオミは一体、その肌の色が日によって黄色く見えたり白く見えたりするのでしたが、ぐっすり寝込んでいる時や起きたばかりの時などは、いつも非常に冴えていました。 眠っている間に、すっかり体中の脂が抜...
「3分読むだけ文学通」 | 2021.09.28 Tue 15:34
時計の針?と?とに来るときするどく君をおもひつめにき 『桐の花』 「君」と自分との出会いの絶対感を視覚的に表現しているが、その絶対感は世界におおらかに包まれたものではなく、デジタルな緊張感をもつ平面的な世界の上で追い詰められるように出会い、引き剥がされるように離れてゆく一瞬の、酷薄なするどさをもつおもいのことだ。 『桐の花』終盤では、意味と無意味との間でまなざしをどこへ投げたらよいかもてあましているような歌よりも、現実をクリアに限定してその上にある自分のせっぱ詰まった身体感覚を...
星辰 Sei-shin | 2021.09.26 Sun 14:55
どん底の底の監獄にさしきたる天つ光に身は濡れにけり 『桐の花』 姦通罪として投獄されたときの歌。 このような状況におかれていなかったときも、白秋には既成の〈意味〉を嫌い、やわらかく透明なあたたかみのある〈無意味〉を好むところがあった。〈無意味〉というよりも、社会的な匂いのしない〈意味〉を求めたとも云えるだろう。 監獄(ひとや)においては、あからさまに既成の社会的な〈意味〉を剥奪されているので、「天つ光」のようなストレートな〈意味〉への身のゆだね方が率直だ。「どん底の底」...
星辰 Sei-shin | 2021.09.21 Tue 11:58
夕かけて白き小鳥のものおもひ木にとまるこそさみしかりけれ 『桐の花』 「とまり木の鳥のこころよ」と詞書にある。 「白き小鳥」に己れのものおもう心を託した、いたって素直な抒情歌であると映るが、素直さがそのまま世界に対する断絶をはらんだ距離感でもあるときの、淡白な「さみしさ」が一首の主題であろう。 ものおもわしげな小鳥に、「ああ同じこころよ」と一体化して詠んだ歌ではない。 己れのこころのありようが、「白き小鳥」のかたちをとって顕われとまり木にとまることの、世界との断絶を抱...
星辰 Sei-shin | 2021.09.18 Sat 13:19
編みさしの赤き毛糸にしみじみと針を刺す時こほろぎの鳴く 『桐の花』 男性の手によって編まれるならば、「赤き毛糸」のイメージも、日常的な生活のぬくもりへの素直な感慨というより、そこからはぐれがちな魂がことさらにひとこまの芝居として日常を演出するかのごとく、危なげに浮き立ったものとなる。 生活そのものではなく、生活を表現として捉えなおしてしみじみと抒情の具としている者のたよりなさと切実さで「こほろぎ」が鳴く。 JUGEMテーマ:日本文学
星辰 Sei-shin | 2021.09.10 Fri 17:34
JUGEMテーマ:日本文学 ★瀬戸内寂聴の「寂聴 残された日々」(『朝日新聞』毎月第2木曜日に掲載)を愛読している。67回目の今年1月には「数え百歳の正月に おかあさん、短かったよ」のタイトルで、「今年の正月で、私は数え百歳になった。まさか自分が百歳まで長生きしようとは夢にも思ったことがなかった。五十一歳で、防空壕(ごう)の中で焼死した母は特別として、その跡を追うように、死亡した父も、たったひとりの姉も、癌(がん)や結核を患い、人生の半分しか生きていない。」と記し、 ★5月には「人間...
見る 読む 歩く | 2021.09.09 Thu 19:27
「痴人の愛」本文 角川文庫刊vol,162 「この女が己(おれ)を欺いている?そんなことが在るだろうか?・・・・・・この、現在己の目の前で平和な呼吸を続けている女が?・・・・・・」 私は密かに、彼女の眠りを覚まさない様に枕もとへすわったまま、しばらくじっと息を殺してその寝姿を見守りました。 昔、狐が美しいお姫様に化けて男をだましたが、寝ている間に正体を現わして、化けの皮を剥がされてしまった。 私は何か、子供の時分に聞いたことのあるそんな噺(はなし)を想い...
「3分読むだけ文学通」 | 2021.09.06 Mon 21:16
あはれなるキツネノボタン春くれば水に馴れつつ物をこそおもへ 『桐の花』 「キツネノボタン」だけが鮮やかな黄色で具象画の素材としての存在感を主張しているが、「春」も「水に馴れ」ることも「物をこそおもへ」もすべて朦朧とした抽象性が強い。 そのコントラストが、キツネノボタンに官能的な象徴性を与えており、叙景と叙情との一体感を生み出してもいる。 対照性が一体感を生むところに白秋らしいまなざしを感じる。 鮮やかな風景を、鮮やかなまま身に沁みとおらせている白秋と、鮮やかさに苦痛...
星辰 Sei-shin | 2021.09.04 Sat 13:41
JUGEMテーマ:日本文学 8月24日は中野重治の命日。生地福井県丸岡で行われてきた「くちなし忌」は、コロナ禍で昨年に続き今年も中止になった。 最近、中野の葬儀・告別式を記録したDVDのことを知り、今でも入手可能なことがわかって、早速発売元のVIDEO ACT! に注文、入手した。 すばらしい記録映画だ。さすが土本典昭の作品と思った。遺族や弔辞を述べた人も、映像に残る著名人も、その多くが既に他界。遺影の前に献花(ほおづき)する人たちの列を見つめながら、感慨ひとしおだった。今日はこのDVDを視ながら、あの...
見る 読む 歩く | 2021.08.24 Tue 07:55
JUGEMテーマ:日本文学 「季刊文科」85夏季号の特集は、「さまざまな八月十五日」。その最初の論文で富岡幸一郎は、第二次世界大戦の終結は、正式にはアメリカ軍艦ミズリー号上で、日本政府代表が降伏文書に署名をした9月2日である。この時マッカーサーは寛容と理想を掲げた演説を行ったが、それはアメリカ空軍機が空を覆い、軍艦が東京湾を埋め尽くす中で行なわれ、勝ち誇る西洋文明に傷つき惨めにさらされた日本の姿だった。以来75年余、屈辱的な敗北の記念日は忘れられ、終戦は玉音放送による8・15という特別...
見る 読む 歩く | 2021.08.10 Tue 11:33
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