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日本に生まれた我々が、
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中野重治

JUGEMテーマ:日本文学  中野重治を調べていて、『文学アルバム 中野重治』が出てきた。『新潮日本文学アルバム 中野重治』(1996刊)より早い1989年の刊、中野重治の郷里での出版だ。版型も新潮版より大きい菊版?だ。中から切り抜きが出てきた。昔々、小学館『高校教育展望』に新刊紹介を連載していた時のもので、刊行直後に寄稿したものらしい。          没後十年を記念するかのようにして中野重関係の本が何冊か出たが、これはその中の一冊で、郷里福井県丸岡町の...

見る 読む 歩く | 2021.07.14 Wed 14:43

『朝日新聞』「語る――人生の贈りもの――」田中優子が面白い

JUGEMテーマ:日本文学  『朝日新聞』文化欄「語る――人生の贈りもの――」に、田中優子が登場。田中優子は有名人で、名前は知っているし、どんな活動をしているかも大体わかつもりでいた。しかし、知らないことばかりで、興味津々、毎朝楽しみに読んでいる。    今日はその「5」、「勉強って面白い」………。田中優子さんが法政大学総長だったこと、この春、退かれたことは知っていたが、東大、京大などの国立系大学の出身だろうと思っていたが、法政大学出身とあって、びっくりした。評論家や物書...

見る 読む 歩く | 2021.07.02 Fri 18:25

連載原稿とパソコントラブル――バッファローのサポート

JUGEMテーマ:日本文学    「季刊文科」連載の「文学忌・今昔」、次号は、幻化忌・梅崎春生。    今回は最初からご難続き.これは自分が悪いのだが、今回早くなった締め切りをすっかり失念?。直前に気づいて慌てた。担当編集者に連絡、締め切りを延ばしてもらったが,次のトラブルは、?入力キーの不具合。 これまで使っていた東芝のノートパソコン、起動の不具合が続いて、富士通のデスクトップを購入。順調だったが、入力がうまくゆかなくなった。「かわ」と入力しても、「かあわぁ」と言う風になってしま...

見る 読む 歩く | 2021.07.01 Thu 18:47

梅崎春生文学碑の建立――2006・8

JUGEMテーマ:日本文学  梅崎春生文学碑除幕式の様子を、「みんなの桜島ブログ」で見て、私はコメント欄に次のように記した( 2006年11月11日)。    梅崎春生文学碑の建立、おめでとうございます。先年、『桜島』の舞台を尋ねて島に渡ったことがありましたが、戦後文学の名作の一つに数えられるこの作品が、作品と深いかかわりのあるこの地に、文学碑はおろか観光案内に作者(梅崎春生)の名前もないことに驚き、雑誌連載の写真紀行『桜島』の中でそのことを嘆いた(『読んで、行きたい 名作のふるさと』教...

見る 読む 歩く | 2021.06.17 Thu 11:30

梅?春生文学碑のこと

JUGEMテーマ:日本文学  「季刊文科」連載原稿の締切、ずっと前に連絡をもらっていたのをうっかり。まだ当分先のことと思っていたら、6月半ばだった。6月5日の神戸空襲、野坂昭如の被災と『火垂るの墓』の関係など、いろいろ考えたり書いたりしていたから、あわてて次回原稿に取り掛かった。    「文学忌・今昔 11」は、幻化忌、梅?春生の執筆予定。梅崎が生涯を閉じたのは昭和40年7月19日で、享年五十。「あんたが死んだら俺が葬儀委員長をやってやる」と言っていた相手の椎名麟三より先に逝ってしまい、逆に梅...

見る 読む 歩く | 2021.06.13 Sun 10:35

「nhk あの人に会いたい 野坂昭如」と裸の王様

JUGEMテーマ:日本文学   webで「NHK アーカイブス」、「あの人に会いたい」を検索すると、過去の放送も観ることができる。私の観た昨年12月の 「2020年度放送分」には、白籏史朗から浅香光代の29名が載っているが、野坂昭如はなかった。私の観たのは「アンコール」だったと思って、さらに過去に遡ると、2016年度に「File Ho.489 野坂昭如(のさかかあきゆき) 1930〜2015 作家」が表示される。 映像も視聴可能で、観てみると、「野坂さんの人生が一転したのは 終戦の直前 突如神戸の街を襲った大空襲で...

見る 読む 歩く | 2021.06.06 Sun 17:55

神戸空襲と野坂昭如――戦災孤児の虚像は未だに消えず

JUGEMテーマ:日本文学   6月5日は神戸が大空襲に見舞われた日。当時中学3年だった野坂昭如(当時は張滿谷昭如)も被災。後に文壇デビューのきっかけとなった「火垂るの墓」(『オール読物』昭和42・10)の直前に発表した「プレイボーイの子守唄」(『婦人公論』昭和42・3) で「養父は、二百五十キロの焼夷爆弾の直撃を受けて、五体四散し、養母、祖母もなくなり、疎開していた恵子と、まったくの偶然で生き残ったぼくが、焼跡にほうり出された」と書き、直木賞受賞以後の「ぼくの家族は焼き殺された」、「戦慄の少年院...

見る 読む 歩く | 2021.06.05 Sat 10:49

風雨の野口五郎小屋・ブナ立尾根  一期一会の人

JUGEMテーマ:日本文学  野口五郎岳には忘れがたい思い出がある。写真を探してなかなか見つからないが、手帳が出てきた。    北アルプス縦走中に豪雨で避難、3000m近い山稜の山小屋で、激しい風雨の中の一夜っを過ごしたのだった。  1981年の8月4日、中房温泉から合戦尾根を経て燕岳(2763m)、翌日は大天井岳(2922m)から東鎌尾根を経て槍ヶ岳(3180m)へ。槍ヶ岳山荘は大変な混雑、互い違いに寝て身動きもできなかった。翌日6日は西鎌尾根から樅沢岳(2755m)、双六岳(2860m)を経て三俣蓮華岳...

見る 読む 歩く | 2021.06.02 Wed 17:30

北原白秋『桐の花』を読む? 川喜田晶子

白き猫膝に抱けばわがおもひ音なく暮れて病むここちする 『桐の花』    膝に抱くのが黒猫ならば、作者と猫と世界の闇とは親和的になめらかに融け合うだろう。 「白き猫」であるために、闇に融け合わぬその白の繊細な猫の輪郭は、世界に対する作者の異和の象徴として、不安定に浮かび上がる。  音もなく己れの病理を抱きしめている夕暮れが、世界からもてあまされているけだるさ。  主題は「融け合わぬ病」でありながら、「白き猫」によって一首のイメージが象徴的にとりまとめられ、すぐれた短歌性、すなわ...

星辰 Sei-shin | 2021.06.02 Wed 11:36

松下和幸・佐智子『中国で暮らして』を読む

JUGEMテーマ:日本文学    旧知の松下夫妻が最近上梓した『中国で暮らして』(協立コミニュケーションズ 2021・2)を読んだ。    松下さんには、「お二人それぞれの中国赴任の事情、かの地での生活……、これまでもいくらかお聞きしておりましたが、この御本で時間軸も地平軸もよくわかりました…… 」、と読後の感想をメールで伝えたが、アマゾンサイトの内容紹介が実によくできているので、以下に引用します。   「松下和幸は通算12年、松下佐智子は6年中国で暮らし...

見る 読む 歩く | 2021.05.28 Fri 07:16

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